こんにちは。えたばりゅです。
今回は言わずと知れた、地上最速の捕食者、チーターにスポットを当てて、その魅力に迫ってみたいと思います。わずか2秒で時速約70km/hに到達し、その約1秒後には100km/h到達する超強烈な加速度を実現しているその秘密はどこにあるか?
実はチーターの稲妻のような加速力と、陸上最速はチーターが持っている3種の神器ともいえる体の機能に所以があるんです。
ではでは、今回も最後までお付き合いいただければと思います。
わずか3秒でなんと約100km!稲妻加速を実現する神速獣チーターのヒミツに迫る!
チーターは英名を「Cheetah」、学名を「Acinonyx jubatus」という、食肉目ネコ科チーター属に属するネコ科動物で、食性は肉食、主にインパラやウサギなどの中型から小型の哺乳類を主食としております。そして、他の多くのネコ科動物は夜行性ですが、チーターは主に昼間に行動する昼行性なんですね。
生息地は主にアフリカ、そしてイランの一部で、以前はインドやアラビア半島などに広く生息しておりましたが、アジア・中東地域では乱獲などにより、イランを残し、絶滅してしまいました。
他のネコ科動物たちと同じく、生息数の減少が心配なチーターなんですが、そのイメージはやはり、驚異的なスピードで疾走する神速ではないでしょうか。トップスピードに達すると、時速100km/hを凌駕し、なんとスタートダッシュから、ものの2秒ほどで70km/hに達するといわれているんです。
・・・
速すぎですよねw
普通のファミリー乗用車ならば、フルアクセルで加速しても、追いつけないスピード。
そもそもなんで、チーターはこんなに早く走ることができるんでしょうか。ではチーターがこの稲妻のような加速力を支えているチーターの3種の神器ともいえる能力をご紹介していきましょう。
チーターの神速を実現しているヒミツ1.常に出ている爪
まずの理由はこれ。ネコ科動物といえば、その時々によって、必要に応じて出し入れができる爪が特徴で、これがイヌ科の動物たちとは違ったところなんですが、実はチーターの爪は常に出ている状態にあるんですね。
これは、ライオンやトラ、ヒョウなどに代表されるネコ科の捕食動物はどちらかというと、待ち伏せタイプの捕食者で獲物を捕らえるために、爪は常に鋭くしておく必要があるんです。
かたや、チーターは獲物まである程度の距離にまで到達すると、その稲妻の様な超加速を持って、獲物を猛追する捕食動物。この狩りの手法にチョット違いがあるんです。
なので、チーターの爪は他のネコ科動物たちと違って常に出た状態になっていて、これがアスリートのスパイクのような役割を果たし、地面をしっかりとらえることができるんです。これはネコ科の動物としては比較的珍しい特徴といえます。
チーターの神速を実現しているヒミツ2.大きな鼻腔
チーターの鼻腔、つまり鼻の穴は他のネコ科動物たちと比べると、結構広い構造になっているんですね。これで、獲物を追いかけるときに呼吸の量を増やすことができて、効率的に体内に酸素を取り入れることができるんです。
また、短距離とはいえ、超爆発的な加速度で100km/hに達した後の体力の消耗は相当なもの。チーターも他のネコ科動物たちと同じく、獲物を仕留める時は喉元に咬みついて、窒息させる手法を取るのですが、鼻の穴が小さいと、呼吸がかなりしづらくなってしまうんです。
なので、獲物に咬みついている最中でも、しっかりと呼吸ができるよう、鼻腔が広く進化したと考えられているんです。
ちなみに、他のネコ科動物たちと同様、チーターも長距離を走ることは苦手でして、全力で走れる距離は約200m前後とされております。
チーターの神速を実現しているヒミツ3.長く超しなやかな背骨
チーターの背骨は他のネコ科動物と比較しても、かなり長くできていて、しかもかなりしなやかな構造になっているんですね。この長くしなやかな背骨がトップスピードに達したときの衝撃を抑え、また走っている時の歩幅をかなり長くとることができるんです。
その歩幅はトップスピードに達した時、なんと7mにも達するんです。
もはや「歩幅」という言い回しが、なんか間違っているような気がしてくるレベル。
なので、走っている時の同じ一歩でも、チーターの一歩と、他のネコ科動物たちの一歩は距離的に結構差があったりするんです。やっぱり、同じ一歩でも距離が長いとそれだけ進める距離も長くなりますもんね。
ではでは、せっかくなので、獲物を追ってアフリカの大地を疾走する、チーターの超カッコいい姿をご覧いただきたいと思います。
いかがでしょう。最後の辺りの、砂漠を疾走するチーター、カッコ良すぎですよね。そして、なんて言うか、もう走っているというよりは、飛んでいるっていう形容をした方がいいような凄まじいスピード。まさに稲妻のような超加速ですよね。
チーターはこの他にも、そのフォルムをスマートにし、自身も軽量化させ、速く走ることに特化した進化をしてきました。これが、今日のチーターの神速を支えているといえます。
ただ、体を極限まで軽量化した副作用といいますか、チーターは同じような体格のヒョウと比較しても、チカラはそんなに強くなく、せっかく獲物を仕留めても、他の肉食獣たちに取られてしまうことがけっこうあるんです。
なので、チーターは獲物を仕留めると、他の肉食獣たちに比較的見つかりにくい茂みの中などに獲物を運ぶことも多いんですね。
何かを極めるには、やはりそれとともに犠牲になる部分も出てきてしまうっていうのは、自然界でも同じというところでしょうか。
最後に
いかがだったでしょう。今回は地上最速のハンター、神速獣チーターをご紹介させていただき、その速さを実現しているヒミツにも迫ってみました。アフリカの広大な大地を弾丸のごとく疾走するチーターの姿。ぜひとも一度はこの目で見たいものですよね。そういった光景がこれから先も、アフリカ、アジアの大地で見ることが普通にできる未来を願いつつ、今回はこれまでとさせていただきます。ではでは、今回はこの辺りで。今回も最後までお付き合いいただき、ありがとうございます。
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