こんにちは。えたばりゅです。
今回は、実在はしているものの、妖や物の怪としても伝承がある動物たちをご紹介しようと思います。古来より各地で伝承される人知を超えた能力を持ったその存在とは・・・
ではでは、今回も最後までお付き合いいただけましたらと思います。
日本各地で物の怪、妖としても伝承されている動物たち

画像提供:国際日本文化研究センター
国土はそんなに広い国とは言えない日本。しかしながら、他の国々と同じくたくさんの動物たちが古来より暮らしてきました。そんな動物たち。その多くが人間のそれをはるかに凌駕する運動能力や厳しい自然を生き抜く直感力を有しており、時にはそれが恐れられ、語り継がれ、やがて人知を超えた能力を有している、物の怪や妖の類として伝承されてきた動物たちもいるんですね。
今回はそんなちょっとミステリアスな一面も持つ動物たちをご紹介しようと思います。ではでは、早速ご紹介に参りましょう。
日本の地で物の怪、妖としても認知がある動物たち1.狐(キツネ)

ではまずトップバッターからのご紹介。もうこちらは言わずもがな。という感じでその認知度は高いのではないでしょうか。
キツネは世界各地でもその仲間が生息していますが、日本でもアカギツネという種類のキツネの亜種であるホンドギツネとキタキツネが生息しており、ホンドギツネが本州と四国、九州。キタキツネは北海道と住みわけがなされておりますね。
キツネはその見た目が少し妖しい雰囲気も醸し出していることや擬死能力を有していることなどもあり、古来より人を化かしたりする能力があると伝承されてきました。そして長らく生きたキツネはだんだんと尻尾が増えていき、その能力も共に増大。こういった能力を持ったキツネは妖狐と呼ばれるようになり、人にも擬態することができ、最終的には尻尾が9本にまで増えるとされています。国家転覆をたくらむにまでの能力を有した伝承を持つ、玉藻前(九尾の狐)が有名なのではないでしょうか。
こういった一面もある一方、キツネは神の使いともされており、信仰の対象にもなったりしております。お稲荷さんが有名ですよね。
日本の地で物の怪、妖としても認知がある動物たち2.狸(タヌキ)

タヌキもキツネと並んで、妖の伝承がある動物として有名ですよね。こちらも実際のタヌキはホンドタヌキとエゾタヌキが生息しており、キツネと同様それぞれ、本州、四国、九州と北海道で住み分けしております。
タヌキもキツネと同様、擬死能力など、キツネと似た習性を持っていることから、化け狸となり、人を化かしたりするほか、巨大な陰嚢、いわゆるキャン玉さんを広げて人間を襲うという、キツネとは違った、また別ベクトルからみてもちょっと恐ろしい能力を有していたりします。化け狸の伝承は日本各地に存在しますが、文福茶釜が有名どころですよね。
ただ、キツネと違う面もあり、キツネのように長寿を重ねて尻尾が増えていくという話はあまり聞こえてきません。
日本の地で物の怪、妖としても認知がある動物たち3.猫(ネコ)

上でご紹介した2種があまりにも有名なため、どうしてもその後ろに隠れてしまいがちですが、ネコもキツネやタヌキと同様、妖として日本各地で伝承を残す存在として知られております。猫の有名な妖怪としては猫又が有名ですよね。
猫又も妖狐と同様、年を重ねた猫の尾が2本となった妖怪として知られており、キツネのようにどんどん尻尾が増えていくということはないものの、伝承画などによっては、同じような描かれ方をしていることもありますね。
化け猫の能力も、人に化ける、人に憑依するといったキツネやタヌキと同じような能力を持っているほか、オオカミを従え、人間を襲うといった能力を有しているという伝承がある地もあり、なんかこのあたりは、ニャンコ大先生の魅力が違う方面に増大化したような印象も受けてしまうのではないでしょうか。
日本の地で物の怪、妖としても認知がある動物たち4.貂(テン)

テンはイタチの仲間でホンドテンとツシマテンが日本に生息しており、その名前の通り、ホンドテンは本州と四国、九州。ツシマテンは長崎対馬島に生息している対馬の固有亜種とされております。本来テンは北海道には生息していませんでしたが、近年北海道南部でも移入されたと見られるテンが生息していることが分かっているようですね。
テンの近縁種、イタチやイイズナもテンと同じく、妖としての伝承を持っており、イタチが数百年の時を長らえ、妖力を持った存在が貂となるといった伝承やキツネやタヌキよりも秀でた妖力を持っているという伝承もあります。
日本の地で物の怪、妖としても認知がある動物たち5.穴熊(アナグマ)

最後にご紹介するのは、アナグマ。日本に生息している種は二ホンアナグマがおり、本州や四国、九州でその姿を見ることができます。アナグマもキツネやタヌキ、そしてネコと同様人を化かす能力を持っている伝承があり、ムジナと呼ばれていたりもします。ムジナは主に二ホンアナグマを指す地方名ですが、容姿の似たタヌキ、ハクビシンもムジナと呼ばれていたりもします。
ちなみに同じ穴の狢という諺は、タヌキとムジナの容姿が似ているところから由来されたようですね。
一説によると二ホンアナグマは雷とともに現れる雷獣の正体とされており、他にも雷獣の正体としては二ホンアナグマの他、イタチやテン、ハクビシン、モモンガなどがその候補とされております。
こういった動物たちが妖として恐れられるに至った理由
こちらについては、誠に恐縮ながら想像の域ではあるのですが、それぞれの種が持つ類まれぬ習性の他、夜に目が光るなど、当時の方たちからすれば、ちょっと恐ろしい一面を持っていたからかなと考えることができます。
現在の夜とは違い、街灯ももちろんなく、夜の明かりといえば月明かりくらいのもの。
そんな中、峠道を歩いていると、聞こえてくる得体のしれない鳴き声や不気味に光る眼を聞いたり見たりするとどうしても恐怖感が増大してしまうものでして、その時に何らかの理由で姿が見えたのが、これらの動物であったこと、それに加えそれぞれの動物たちの持つ容姿や独特の習性が加味されていき、こういった伝承が生まれていったのではないかと思います。
最後に
いかがだったでしょう。今回は妖や物の怪としての能力を持つとされる伝承がある、実際に存在する動物たちをご紹介しました。動物たちの持つ習性は本当に多彩であり、時にはこういった伝承が生まれてしまうのも至極納得というところですよね。ではでは、今回はこのあたりで。今回も最後までお付き合いいただき、ありがとうございます。
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