こんにちは。えたばりゅです。
今回は動物雑学、現在生息しているワニの種類、クロコダイルとアリゲーターとガビアルの違いについて、徹底的にご紹介したいと思います。
どれもワニっていうことはご存知の通りなんですが、特にクロコダイルとアリゲーターの区別が少しややこしいですよね。
でも、この記事を読み終えるころにはそんなあなたの疑問もすっきり解消し、気分はもう爬虫類学者ばりになりますんで、ぜひ今回も最後までお付き合いいただけましたらと思います。
ワニの仲間は大別して3種類(時々2種類)クロコダイル・アリゲーター・ガビアルの違いを分かりやすく徹底的にご紹介
ワニっていうと、やはり大きい・獰猛・怖いなんて言うイメージがあり、パニック映画でも時々私たち人間を恐怖のどん底に陥れる主役として登場しますよね。
そんな、恐怖の野生動物であるワニなんですが、大きく分けて3種類のワニに分類することができます。では、早速3種類のワニをご紹介していきましょう。
ワニの種類1.クロコダイル科のワニ
クロコダイル科のワニは、主にアフリカ、アメリカ、東南アジア、インド、オーストラリアなどに生息しており、ワニの仲間で一番多くの種類をもつ種別でございます。
クロコダイル科で有名なワニでは、ナイルワニ、イリエワニが世界的にも有名ですが、ワニ3種の中では、一番気性が荒いとされており、ナイルワニ、イリエワニなどは現存するワニの仲間の中でも最大級の大きさにまで成長しうる種で、また時には人を襲うことで現地の人々に恐れられております。
ちなみに以前ご紹介した、名前が付いた巨大なワニ
- ブルータス
- ドミニネーター
- ギュスターヴ
- ロロン
といったワニたちはすべてがこのクロコダイル科に属するワニでございます。
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ワニの種類2.アリゲーター科のワニ
アリゲーター科のワニは、
- アリゲーター亜科
- カイマン亜科
の2亜種に分類され、主に北アメリカ南東部やアマゾン、そしてアリゲーター亜科の1種である、ヨウスコウワニが中国に生息しております。
性格的には、比較的おとなしいとされておりますが、アメリカアリゲーター(別名ミシシッピワニ)は最大6mにまで成長し、生息地域も人口密集地と重なることから、稀に人間を襲ってニュースで取り上げられています。
ちなみに、現存するワニの中で一番小さい種はこのアリゲーター科に属するワニで、コビトカイマン属に属する
- コビトカイマン
- ブラジルカイマン
というワニでその名前のイメージ通り、成長しても約1mほどとミシシッピワニのおよそ6分の1ほどの大きさ。ただ、個体によっては1.7mほどにまで成長することもあり、クロコダイル科のワニの最小種、コンゴコビトワニよりも大きくなることが稀にありますね。
ワニの種類2.ガビアル科のワニ
ガビアル科のワニは現状1種類のみが生息しており、インドガビアルというワニが、唯一ガビアル科の属するワニとされており、インドやパキスタンに生息しております。
全長はワニの中では、比較的大型で大きなものであれば、6mにまで成長します。しかしながらワニ3種の中では、一番性格的にはおとなしく、主食も主に魚類であることから、人を襲ったりした例は今まで報告されておりません。
ワニの種類時々3種、時々2種な理由 インドガビアルの区分けに2つの学説
冒頭の見出しで世界に生息するワニの種類は、大別して3種時折2種という形容をさせていただきましたが、その理由として、このガビアル科唯一のワニである、インドガビアルが容姿的特徴などから、クロコダイル科のワニであるというような学説もあり、インドガビアルはクロコダイル科のワニと分類する説もあります。
ただ、現状ではインドガビアルのみでガビアル科のワニ
という説が主流であり、一般的な学説としてみなされれております。
そして、かつて太古の日本の水辺を支配していたマチカネワニも現在はこのガビアル科に属するとされております。
ではそれぞれの種類をどこで見分ければいいのか、その特徴をご紹介していきましょう。
クロコダイル・アリゲーター・ガビアルが持つそれぞれの特徴
これは各種類のワニの容姿のある部分を見ると比較的簡単に見分けることができます。
では、それぞれのワニたちのプロマイドをご覧いただきましょう。
まずこちらがクロコダイル科のワニ
そして、こちらがアリゲーター科のワニ
最後にこちらがガビアル科のワニであるインドガビアル
いかがでしょう。インドガビアルについては、クロコダイル・アリゲーターとの違いは一目瞭然ですが、クロコダイルとアリゲーターも微妙にその違いがあるというのがお判りいただけるのではないでしょうか。
3種のワニの特徴は顔立ちにあり
もうお分かりだと思いますが、クロコダイル科・アリゲーター科・ガビアル科のワニたちを見分けるには、顔立ちを見ていただくと、よくその違いが分かるかと思います。
クロコダイル科のワニは少し顎周りがシャープになっており、アリゲーター科のワニは口が綺麗なU字型になっているのが特徴です。
また、口を閉じた時
- 上の歯と下の歯が口を閉じた状態でも突き出ているのがクロコダイル科
- 口を閉じると上の歯しか出ていないのがアリゲーター科
- そして、顎が一番細長く、比較的形状・大きさがそろった歯が綺麗に並んでいるのが、ガビアル科
という感じになります。
こうやって見ると、その気性性もなんか顔立ちに表れているなって気がしますよね。
ちなみになんでインドガビアルの口の形状がこんなに細長いかといいますと、泳いでいる魚を捕食する時この顎を左右に振って魚をとらえるんですね。
ですので、振り回す時に水の抵抗をできるだけ少なくして、魚をとらえやすくし、魚をとらえたらしっかりと離さないように歯の形も綺麗に並んでいると考えられております。
最後に
いかがだったでしょう。今回はクロコダイル・アリゲーター・ガビアルの違いについてご紹介させていただきました。
もうお分かりだと思うのですが、それぞれ何が違うかっていうと、種類が違うっていうことになります。
結構ワニたちって「ワニ」っていうネーミングの元、ひとくくりにされてしまいがちですが、こうやって改めて深掘っていくと、結構奥深いものですよね。
ぜひ、何かの話のネタにお役立てていただければと思います。では、今回はこの辺りで。今回も最後までお付き合いいただき、ありがとうございます。
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