魅惑の野生動物たち

単孔類とは?世界中にたった数種の超絶貴重なその秘密に迫る!

こんにちは。えたばりゅです。

今回は、単孔類とは一体どんな動物なのか、どのあたりが超貴重なのか、単孔類と呼ばれる動物たちの秘密に迫っていきたいと思います。

ではでは、今回も最後までお付き合いいただけましたらと思います。

地球上の動物の中でも超絶特殊な存在、単孔類の秘密に迫る!

単孔類というと、ちょっとピンとこないといいますか、あまり馴染みがない感じがしますよね。微生物とかそちらの分類に属する動物を思い浮かべがちになってしまうんですが、単孔類はれっきとした私たち哺乳類の仲間なんです。

それも超貴重な種といっても過言ではないほどの哺乳類。

単孔類とは単孔目つまり、カモノハシ目に属する動物たちの仲間で、短穴目という風にも呼ばれたりします。

カモノハシというと、そうなんです。あのカモノハシ。

アヒルのような嘴を持っていて、尚且つ脚には水かきがあり、何よりタマゴを産む。そして爪にはなんと毒まで持っております。

哺乳類でそんな特徴を備えた動物は地球上の現生全哺乳類の中でもカモノハシだけなんですね。

単孔類(カモノハシ類)はそんなカモノハシが属する「目」。この時点で単孔類が哺乳類の中でもかなり特別な存在というのがよくわかりますよね。

単孔目(カモノハシ目)に属する哺乳類

これだけ特殊な特徴を持っている哺乳類ですので、単孔目に属する哺乳類は現生している哺乳類の種が既知のものだけで約4500種いるとされている中、なんとカモノハシとハリモグラの仲間だけ。

  • カモノハシ
  • ハリモグラ
  • ミツユビハリモグラの仲間3種

以上、現生している単孔目に属するのは「種」という分類でいうと、たった5種だけなんです。

こちらがカモノハシ

そしてこちらがハリネズミ

いかがでしょう。どちらもとある鳥たちに似てませんか?

とか

とか。

そうなんです。カモノハシはアヒルやカモ、ハリネズミはニュージーランドの代名詞、キーウイに似てますよね。

しかも単孔目は卵生。ここも鳥類と一致します。

ということは鳥類と何か関係があるのでしょうか?

単孔目(カモノハシ目)と鳥類は無関係

そうなんです。見た目こそ似たところはありますが、単孔目は哺乳類に分類される動物、鳥類とは全く無関係なんですね。

少し前までは。カモノハシ目は哺乳類と鳥類の中間的な種として考えれていましたが、現在は哺乳類も鳥類もどちらも爬虫類からそれぞれ分化していることが分かっていますので、現在では姿かたちは似ているものの、その関係性はないということが分かっております。

では、単孔類に属する動物はどんな特徴を持っているのか、他の哺乳類たちとどこが違うのか、この辺りに迫っていきましょう。

単孔類が持っている他の哺乳類とは違う特徴

単孔類は結構上層の分類「亜綱」(綱と目の中間)から他の哺乳類と分けられていて、原獣亜綱に属します。そして単孔目(カモノハシ目)以外の哺乳類は全て獣亜綱という分類をされております。

もうこの時点で、他の種とは一線を画すかなり特殊な哺乳類ということが分かりますよね。

単孔類が持っている、他の哺乳類とは異なる大きな特徴としては、

  • タマゴを産む(卵生)
  • 総排出腔※を有する
  • 乳首がない

といった特徴が上げられます。

※総排出腔とは排尿、排便、出産すべてをつかさどる器官のことで爬虫類や両生類、ほぼほぼの鳥類、哺乳類のごく一部などはこの器官を持っており、単孔(穴)目の「単孔(穴)」はこの器官が由来となっているんですね。

またタマゴを産む卵生ですが、哺乳類ですので、他の両生類や爬虫類とは異なり、卵が孵化し、生まれた幼獣は母乳で育ちます。

この他にも単孔目は、恒温動物でありながらも、比較的外気温の影響を受けて体温が変動する特徴も持っており、卵生など他の哺乳類にはない特徴を持っていることから、哺乳類の中でもかなり原始的な種として考えられているんです。

ちなみにカモノハシもハリモグラの仲間もオーストラリアやニューギニア島に住んでいてですね。オーストラリア区っていうのは、あのカンガルーに代表される有袋類の一大生息地。

他にもニュージーランドには「キウイ」や「ムカシトカゲ」といった本当に貴重な動物たちも暮らしております。

まぁ、どの場所が特別っていうわけではないですが、本当に貴重な種たちが暮らしている場所っていうのがよくわかりますよね。

最後に

いかがだったでしょう。今回は超貴重な哺乳類、単孔類という動物について迫ってみました。

いや~・・・それにしても、凄い特徴を持った動物たちですよね。

オマケにカモノハシは人間には致死性とまではいきませんが、かなり強烈な毒を持ってますし、ハリモグラたちもそのネーミングに相応しい特徴的なフォルムを兼ね備えた動物。

動物っていうのは本当に魅力たっぷりだなとつくづく思う次第でございます。

ではでは、今回はこの辺りで。今回も最後までお付き合いいただき、ありがとうございます。

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