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【超攻撃能力】ホホジロザメの最強を支える5つの武器とは!?

こんにちは。えたばりゅです

今回は、言わずと知れた海の魔王、ホホジロザメにスポットを当てて、その強烈すぎる捕食姿を交えながら、ホホジロザメの超攻撃力を支える5つの秘密に迫っていきたいと思います。また、ホホジロザメは人を襲う、俗にいう人食いザメの代表格的な印象を持たれていますが、なぜ人を襲うのか、そもそも本当に好んで人を襲っているのか。そのあたりにも迫っていきましょう。

ホホジロザメ 最強の攻撃力に隠された5つの秘密とは!?

ホホジロザメは英名を「Great White Shark」、学名を「Carcharodon carcharias(カルカロドン・カルカリアス)」という、ネズミザメ目ネズミザメ科ホホジロザメ属に属するサメの仲間で、熱帯、温帯地方の海域を中心に活動しています。ホホジロザメが標準和名ですが、ホオジロザメとも呼ばれていて、こちらは別名という感じですね。

日本もその活動範囲内に入っている他、寒冷海域であるアラスカやカナダ付近でも、ホホジロザメの姿が目撃されています。

言わずと知れた海の最上位クラスの捕食者で、シャチという天敵が存在するものの、多くの海域で食物連鎖の頂点に君臨し、他の魚はもちろん、ウミガメなどの海生爬虫類、アザラシやイルカなどの海生哺乳類などを捕食して生活している、まさに「プレデター(捕食動物)」という言葉がピッタリな動物です。ただ、必ずしも獲物は生きた動物に限られるかというとそうではなくて、必要に応じてクジラなどの大型海生哺乳類の死体も食べるなどの適応力も備えています。

そして、ホホジロザメを語る上でやはり外せないのが、その攻撃性と恐ろしさですよね。

その印象違わず、ホホジロザメは前述の通り、食物連鎖の頂点に君臨しているのですが、その地位を確固たるものにしている秘密はどこにあるのでしょうか。では、そんなホホジロザメの捕食者としての地位を支えている秘密の武器に迫っていきましょう。

ホホジロザメ最強を支える武器1.すべてを切り裂くノコギリのような凶悪な歯

まぁ、これは有名すぎるので、秘密もへったくれもないのですが、ホホジロザメが持つ第一の武器として巨大な口にずらりと並んだ、一目見ただけで、鋭利さがビンビン伝わってくる恐ろしすぎる歯は外せないですよね。その歯は非常に鋭く、かつ側面が、ノコギリ状になっていて、またこの歯は一生のうちに、とめどなく生え変わるんですね。

なので、歯がないために獲物を襲うことができないというようなことは生じず、生涯安定して獲物を狩ることができるんです。

また、ワニの歯はあまり切り裂くという役割を果たさないのに対し、ホホジロザメの歯は「切り裂く」に特化している形状をしていて、一咬みでなんと約20kgもの肉を咬みちぎることができるといわれております。

ホホジロザメ最強を支える武器2.捕食性魚類としては地球最大クラスの巨体

そして、2つ目の武器は何と言っても、この巨大な体。その体長は約3~4m。最大のものでは、なんと6mを超える個体もいて、体重たるや2tを超えることもあり、重量では現生捕食性魚類の中では、最重量の巨体を誇っています。

なので、小さい時は他のサメや大型魚類に捕食される危険性があるものの、成長しきってしまえばほぼ敵なしの存在になるんです。

・・・と、こういう表現をすれば、なんかホホジロザメがただ体が大きく、チカラに任せた攻撃だけが取り柄の脳筋野郎みたいですが、実はホホジロザメは知力も発達していることが分かっており、過去の狩りの失敗例を覚えていて、それを学習し、次の狩りに生かしていることが明らかになりつつあるんです。

ホホジロザメ最強を支える武器3.巨体に似合わない強力な瞬発力

ホホジロザメが、体重2tを超えることもある、超ヘビー級ハンターである事は先ほどお伝えさせていただいた通りですが、そんな巨体に似も似合わずといいますか、ホホジロザメは非常に瞬発力にも優れていて、普段は緩やかに遊泳していますが、獲物を見つけ、捕食モードに突入すると、その獲物めがけて猛然と突進して、奇襲をかけるんですね。

その際勢い余って、海面から3m以上ジャンプすることもあり、南アフリカなどではそんな巨大なホホジロザメがオットセイを捕食するために、海面から飛び出るダイナミックな姿がたびたび目撃されており、その宙を舞う様を「エア・ジョーズ」と呼んだりもしています。

こちら、ホホジロザメがオットセイを捕食する際、宙を舞う姿を捕えた動画。オットセイが捕食されるシーンも伴うので、苦手な方はご注意くださいね。

動画では、オットセイたちが集団でホホジロザメを果敢に追い払う姿も映し出されておりますが、このように食べられる側も必死に生き残るために危険を排除するのはやはり陸上でも水中でも変わらないというところですね。

ホホジロザメ最強を支える武器4.体温調整システム

ホホジロザメは映画などでも、その攻撃性や恐怖がクローズアップされ、まるで怪獣のような様子が写し出されておりますが、れっきとした魚類であり、ということは私たち哺乳類のように体温を一定に保つ機能は備わっていません。

・・・といいたいところですが、ホホジロザメは哺乳類や鳥類のような体温調整システムは有していないものの、奇網という毛細血管を利用した熱交換システムを有しているため、周りの海水温度よりも、自身の体温を高く保つことができるんですね。

なので、比較的素早く瞬発的な動きも可能になるんです。巨体に似合わず、全身が飛び出るほど海面からジャンプしたり、かなり寒い海域でも活動できるのはこの為なんです。

ホホジロザメ最強を支える武器5.海に溶け込む抜群の保護色

ホホジロザメは、その名前の通り顔の側面あたりを境に、上部は灰色。そして下部は白色と、ツートンカラーをしているのもその特徴。実はコレ、見事な保護色になっていて、ホホジロザメが海中に潜んでいる時は、海中にその体の上部の色が見事に溶け込み、またホホジロザメが海面付近にいるときは、太陽光で明るい海面付近の色に見事に溶け込んでいるんです。

こういった保護色のおかげで素早い獲物にも気付かれにくく、一気に奇襲が可能になるというわけなんです。いかがです?こうしてみると、ホホジロザメがなんで海の生態系の頂点に君臨してるのか、分かる気がしますよね。

このように、その攻撃性、恐ろしさが際立つホホジロザメですが、やはりその恐ろしさを一際強いものとしているのには、やはり人を襲うところといえるのではないでしょうか。でも、なんで人を襲うんでしょうか。考えてみると変ですよね。

海中は人の活動範囲には入っているものの、生息圏ではないですし、ホホジロザメにしてみれば見慣れない動物。得体の知れない生き物を襲うといった行為はホホジロザメにとっても危険なはずですよね。

でも、実際に世界中でホホジロザメとの接触事故は起きており、中には残念ながらそれが原因で亡くなってしまった方もおられます。なぜ、こんなことが起きるのでしょう。

実は、この辺りはホホジロザメが人を襲う理由にその答えがあるんです。

ホホジロザメが人を襲う理由

実は、ホホジロザメが人を襲うのには、私たち人間をオットセイなどの獲物と誤認して襲っている可能性が高いことが分かっているんです。

例えば、この画像。

遊泳者が遊泳具で海面に浮かんでいる様子。それにしてもこのシチュエーションは恐怖だ・・・

そして、こちらがダイバーが海中を遊泳している姿。

そして、これはアシカが海中付近を泳いでいる姿。

ちょっと似てるでしょ。そうなんです。ホホジロザメが人を襲う背景にはこのように人間を獲物である、アシカやオットセイと勘違いして襲っているんですね。潜水中のダイバーが襲われたり、サーフィンをしているサーファーの方が襲われてしまうのにはこういった理由があるんです。

また、ホホジロザメは対象が捕食可能なものかどうか、まず噛んで確かめる習性があり、噛んで見て対象が捕食できるものではないと判断すると、それを離すんです。

実は、ホホジロザメは人間を咬んだものの、捕食対象ではないと判断し、開放することも多々あるため、そのイメージとは裏腹に、人間を捕食対象としてみていない可能性が高いんです。ただ、確かめる程度の噛み具合とはいえ、あの鋭く巨大な歯ですし、その力も相当なもの。

なので、捕食対象ではないとはいえ、こういった事故が起きてしまっているんです。

また、人がサメに襲われるとどうしても、ホホジロザメの姿が最初に浮かんでしまいますが、実はホホジロザメにかけられた容疑にはかなり冤罪が含まれている可能性もあるんです。

というのも、人を襲う可能性があるサメは、先ほどご紹介したイタチザメやオオメジロザメ、オナガザメ、ヨシキリザメなどと他にもいて、昔は今ほど研究が進んでいなかったため、サメに襲われたということが報じられると、おおよそはホホジロザメにその容疑が掛けられていたんです。

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このように、ホホジロザメが人を襲うというのは、ホホジロザメの習性や獲物の誤認から来ているものである可能性が高いのですが、やはり海で人が襲われると、真っ先にホホジロザメが思い浮かぶのには、やはり映画の影響も大きいといえそうですね。

このように、その攻撃性と恐怖の象徴として、その存在感たるや強烈なホホジロザメですが、映画などの印象とは裏腹に、実は現在絶滅が心配されているんです。

姿を消しつつある海の魔王ホホジロザメ

実はホホジロザメについてはそのネームインパクトは裏腹に、その生態についてはまだあまり詳しいことがわかってないんです。

というのも、やはり海の生き物の例にもれず、その生態の調査は、陸上に比べ、海域は深海など人間が踏み入れることが出来ない場所が多数あることに加え、その範囲が広大なため困難を極めるようなのですが、必死の生息数調査の結果、その個体数は激減していることがわかっていて、IUCN(国際自然保護連合)が定めるレッドリストではVU(絶滅危惧 Ⅱ類)に分類されているんですね。

映画などの影響もあってか、ホホジロザメは、爆弾やミサイルを使用しないと死なないようなイメージがありますが、決してそんなことはありません。ホホジロザメも今晩あなたが、晩酌がてら美味しくいただいたブリやタイ、はてはイワシなどと同じ魚類です。

引きちぎるどころか、漁網などに引っかかってしまったら全く身動きが取れなくなりますし、マグロなどと同じく、泳ぎ続けないと生きていけないので延縄などの針にかかると簡単に窒息してしまいます。

このようにホホジロザメは本当にそのイメージとは正反対な一面も持つ非常にデリケートな生き物なんです。また、回遊域が幅広いという事は、それだけこの漁網や延縄にかかってしまうリスクも多くなるというわけです。

その証拠にホホジロザメはその習性と繊細な性格が要因で、現状では飼育がほぼ不可能といってもいい種。その証拠に水族館では全然見ないでしょ。

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このように絶大なインパクトとは裏腹な特徴も併せ持っているんですね。

最後に

いかがだったでしょう。今回は、言わずと知れた海の最強捕食者、ホホジロザメの再挙いう具合にスポットを当てつつ、その魅力に迫ってみました。攻撃性、恐怖性共に申し分ない反面、絶滅が危惧されていたり、どちらかといえば繊細な生き物だという事がわかっていただけたのではないでしょうか。

しかし、そのゆったりと泳ぐ姿はまさに威風堂々そのもの。本当に美しい生き物ですよね。これから先もホホジロザメが海の魔王として君臨し続けられるよう、絶賛応援していかねばです。では、今回はこの辺りで。今回も最後までお付き合いいただき、ありがとうございます。

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