魅惑の野生動物たち

ダイオウイカ 巨大神話相次ぐ中 生きた姿が次々カメラに!

こんにちは。えたばりゅです。

今回は、深海の神秘、ダイオウイカにスポットを当てて、その魅力に迫っていきたいと思います。ダイオウイカといえば、やはり何と言っても最初に思い浮かぶのがその巨大な体で、そのあまりにも巨大な体から未確認生物扱いされていたイカなのですが、最近になって生きたダイオウイカの姿が次々とカメラにとらえられているんです。

巨大神話が絶えないダイオウイカですが、本当はどれくらいの大きさにまで成長するのか、ではでは、今回も最後までお付き合いいただけましたらと思います。

深海の神秘巨大ダイオウイカの姿が次々と明るみに!果たしてその大きさとは

ダイオウイカは、英名を「Giant Squid」、学名を「Architeuthis dux」という、ダイオウイカ科ダイオウイカ属に属するイカの仲間で、北極圏海域から亜南極海域までと、かなり幅広い海域に生息していると考えられています。これだけ広い海域に生息しているので、亜種レベルの差異があると考えられていましたが、最近になって、その遺伝子はほとんど違いがないことが分かりつつあります。ただ、深海に生息している種でその発見例も少なく、この辺りについての詳細は今後の研究に期待というところですね。

その名前のイメージ通り、巨大な体が特徴で、触腕まで含めると、6mにも及び、中には全長17mに達する巨大な個体も発見されております。

食性は他のイカと同じく肉食で、魚類や甲殻類などから同属のイカなど、幅広い海洋生物を捕食しているのが分かっていて、場合によっては小型のクジラ類も捕食しているという説もあります。

ダイオウイカは巨大な姿意外は謎だらけの神秘的存在

時に10mを超える巨体、これは間違いなく、頭足類では最大級の大きさ。これだけでやはり人を惹きつけますので、世界中の科学者や研究者たちがダイオウイカの解明に躍起になっていますが、先ほども少し触れた通り、生息地域が深海という事もあって、残念ながらその生態はほとんど知られておりません。

また、生態どころか、これまでこのダイオウイカが生きて泳いでいる姿などもほとんど見られたことがなく、寿命を迎えた個体が海岸に打ち上げられている姿しか今まで見られることはありませんでした。しかしながら、2013年日本の研究隊が小笠原諸島深海にて、ダイオウイカが元気に生きて泳いでいる姿をカメラに収めることに成功したのを皮切りに、アメリカなどでもダイオウイカの生きた姿を捕えることに成功し、話題になったほか、2015年に富山湾の船着き場に迷い込んだダイオウイカが撮影されて、ニュースになりました。

そして2023年1月にも生きたダイオウイカが兵庫県北部の港近隣で泳いでいる姿がクローズアップされ、話題になったばかりですよね。

いや~~・・・やはり、このように堂々と深海を遊泳する姿は威風堂々たるものですね。このように、最近になって各地で生きたダイオウイカの撮影が撮影される事例が多発していて、獲物をどのように捕食しているかなど、その生態の研究が少し前進しつつあります。

【動画】ダイオウイカの狩り、撮影に成功 小笠原沖で史上初めて映像を撮影したチーム、今度は米国沖で初

富山県の船着き場に迷い込んだダイオウイカは、3~4mほどといわれており、10mを超えるような巨大な体ではないものの、それでもその大きさには目を見張るものがあります。

このような巨大な体なので、天敵は存在しそうにありませんが、実はあるクジラがダイオウイカを捕食することが分かっているんです。

ダイオウイカの天敵は地球上最大の肉食動物 マッコウクジラ

15mクラスにもなるダイオウイカ。深海では食物連鎖の頂点に君臨していてもおかしくないですが、ある動物がダイオウイカの前に立ちはだかっています。それは、現在の地球上で最大の肉食動物、マッコウクジラです。マッコウクジラの体長はメスが約13m、オスが約18mにもなる巨大なクジラで、狩りの場が深海の為、未だその狩りの様子は目撃されたことはないですが、マッコウクジラの頭部に吸盤の跡や、その傷がついていること。打ち上げられたマッコウクジラの胃の内容物にダイオウイカの体の一部が含まれていたりすることから、マッコウクジラがダイオウイカを捕食していると考えられております。

こちらは、マッコウクジラがダイオウイカを捕食する姿を想像した動画。

このような死闘が深海で繰り広げられていると考えると、本当にすごいですよね。ダイオウイカも甲殻類のからも簡単にかみ砕く鋭い嘴や、触腕には鋭いギザギザが付いた吸盤を武器に必死に応戦するのですが、マッコウクジラの攻撃の前ではどうしても苦戦を強いられ、このように捕食されると考えられております。

ダイオウイカ 巨大生物では珍しい驚くほどの短命

深海の巨大生物は長じて長命なことが多く、体長5m以上になるニシオンデンザメは何と、400年以上生きることが分かっています。ならば、ダイオウイカはどうでしょうか。

一般的なイカの寿命は約1年ほどなのですが、では、このダイオウイカはというと・・・。やはり、例外ではなく、短命の宿命から脱することはできないようです。他の一般的なイカと比較すると長いものの、その寿命は約2~5年とされております。ということは、逆に考えると、5年としてもダイオウイカは大きくなれば17m・・・。単純計算で、一年に約3m以上も大きくなります。

そう考えると、驚異的な成長スピードですよね。幼少期田舎に久々に帰省した時、よく「いや~~♪しばらく見ないうちに大きくなって」なんて事を言われた経験がおありだと思うのですが、「大きくなって」どころの話ではないですよねw

最後に

いかがだったでしょう。ダイオウイカ、まさに深海の神秘ですよね。この深海。まだまだ研究としては発展途上らしく、同じ地球の中でありながら、宇宙の方がその研究は進んでいるのだとか。ひょっとすると、ダイオウイカを凌ぐような生き物が今後が発見されるかもしれないですね。

ではでは、今回も最後までお付き合いいただき、ありがとうございます。

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