日本の危険動物

【注意!】クマに襲われないようにするために必要な予防策と準備はこれ!

こんにちは。えたばりゅです。

今回は日本に生息する2種のクマの仲間とその生息地をご紹介しながら、ハイキングなどで山に入る際、クマと出来る限り遭遇しないようにするためにはどのような準備をすればいいか、そしてもし万が一遭遇してしまった時はどのようにすれば襲われる確率を少なくすることができるか。

そのあたりも含めてご紹介していこうと思います。この「日本の危険生物カテゴリ」の記事では、そんなサメたちをはじめ、日本の危険生物たちを紹介し、お互いののために、接触をできる限り避けるにはどのようにすれば良いのか、万一刺されたり咬まれたりした時にはどうすればいいのか、などの対処法をご紹介させていただきたいと思います。

中には、対処が遅れると命に危険が及ぶような、猛毒を持つ動物たちや、人のチカラなど到底及ばないようなパワーを持っている動物たちも日本には生息しております。このコーナーではそういった危険で警戒すべき動物たちにスポットを当ててご紹介させていただき、動物、人、お互いの安全のために極力遭遇を防ぐための方法などをご紹介したいと思います。

ではでは、今回も最後までお付き合いいただけましたらと思います。

日本に生息するクマの仲間 出来る限り遭遇しないようにするにはどういった準備が必要なの?

まずクマという動物のさわりを軽くご説明させていただくと、英名はいわずと知れた「Bear」、学名は「Ursidae」で、世界各国には様々な熊が生息しており、ホッキョクグマ、ヒグマ、ツキノワグマ、マレーグマ、メガネグマ、ジャイアントパンダ などがいます。日本に生息しているのは、ヒグマの仲間であるエゾヒグマとツキノワグマの仲間であるニホンツキノワグマ。エゾヒグマは北海道にのみ生息。ニホンツキノワグマは本州のほとんどの地域と四国に生息しております。

それでは次に日本に生息しているクマについてざっくりとご紹介させていただきたいと思います。

日本に住むクマ1.ニホンツキノワグマ

ではまず、本州と四国に生息している二ホンツキノワグマからご紹介していきましょう。二ホンツキノワグマは英語名を「Japanese Black Bear」、学名を「Ursus thibetanus japonicus」というツキノワグマの仲間で、体長は約1.5m。体重は約100kgほどになります。この後ご紹介するエゾヒグマと比べると、その体長は小さめですが、もちろん力の強さはすさまじく、分厚い皮下脂肪もある為、防御力も優れているんですね。なので、小さいからといって油断は決して禁物。襲われると鋭い爪が備わった前脚の一撃と、強靭なあごから繰り出される咬みつきで人間も致命傷を負うことがあります。

とはいえ、人と接触した時、驚いて自衛のために攻撃に出ることはありますが、人間を捕食対象としては見ておらず、食性は植物食傾向の強い雑食性で、普段は昆虫や木の実、果実などを好んで食べているんです。

ただ、もちろん、襲われると深い傷を負うことになりますので、山に立ち入る時はこの後ご紹介するような防護策を行って入るようにしましょう。

日本に生息しているクマ2.エゾヒグマ

エゾヒグマは英語名を「Ezo Brown Bear」、もしくは「Hokkaido Brown Bear」など。学名を「Ursus arctos yesoensis」というヒグマの仲間で、その名の通り、本州以南には生息しておらず、北海道でのみ見られるクマです。メスよりもオスのほうが大型になり、オスの体長は約2m。体重は約200kg、最大級のオスではなんと体長約2.5m、体重は500kg以上になることもある、日本では最大の陸上動物でございます。

主に森林や原野に生息しております。先ほどご紹介した二ホンツキノワグマと同じく、食性は雑食ではありますが、ツキノワグマと比べると動物食傾向が強く、木の実や果実の他、魚や甲殻類をはじめ、時にはシカなどの大きな草食動物も襲うことがあります。エゾヒグマがシャケを獲る姿は有名ですよね。

九州、沖縄にはクマはいない

前述のとおり、エゾヒグマは北海道のみ、ニホンツキノワグマは本州、四国のみの生息となっており、九州や沖縄にはクマは現在生息していません。(ニホンツキノワグマに関しては九州にも生息していましたが、1950年代に絶滅したといわれております)九州では度々近年でも目撃情報がありますが、残念ながら別の動物の誤認や風景の見間違いである事例で、現在のところ九州では野生に生息するクマはいないと考えられております。

九州や沖縄ではクマと遭遇する確率はないに等しいといえますが、その他の地域、北海道、本州、四国ではもしかしたらバッタリなんてこともあり得なくはありません。

では次にクマたちと出会わないようにするために、もし万が一遭遇してしまった時の対処方法をご紹介したいと思います。

クマと遭遇しないようにするために

こちらはイノシシの対策とよく似ているのですが、やはりニホンツキノワグマも人間を避ける傾向がありますので、こちらの存在をしっかりとアピールすることが非常に重要と考えられております。例えば

  • 鈴を鳴らしながら歩く
  • 携帯ラジオなどを常に大きめの音で流しておく
  • 一人で絶対に山に入らない
  • 時々声を上げたり、手をたたきながら歩く
  • 食べ物など、クマを誘引するようなものを不用意に持ち歩かない
  • 小熊を見ても絶対に近寄らない(近くにはかなりの高確率で母熊がいるので)
  • クマの警告看板などを絶対に無視しない

などと、主に相手にこちらの存在を知らせて歩く、クマを誘引させる要素を発生させないというのが非常に需要でございます。これはニホンツキノワグマに襲われる事例として、出会い頭にニホンツキノワグマのほうが、人間に驚いて反射的に自衛のため攻撃を行うケースが非常に多いからです。また、春先はクマにとって子育てが始まる時期。そして秋口は冬ごもりに備えて食べ物に対し積極性が増し、攻撃性も増します。このような時期に山に入ることも極力避けるようにしましょう。

先ほどから、ニホンツキノワグマに限定してご紹介させていただいたのは、前述の通り、ニホンツキノワグマが人を襲う主な理由として人間を捕食対象として見るわけでなく、あくまで偶発的な出会い頭や、防衛本能、小熊を守る保護本能から人を攻撃することがその理由になりますが、エゾヒグマに関してはそうではありません。

エゾヒグマも人間に対してはかなりの警戒心を持っているものの、人間を捕食対象、つまり獲物としてみることがあります。もちろん、このような事例は本当に特殊な条件が重なった時にこのような事例が生まれるので、エゾヒグマすべてに当てはまるわけではありません。しかしながら、過去には「三毛別羆事件」をはじめ、ヒグマによる大きな事故が起きているのも事実。

ですので、北海道の山林などには気軽な気持ちであまり立ち入らないようにしましょう。立ち入る際は基礎知識をしっかりと学んだ上で、可能ならば・・・いや、できる限り北海道の自然に詳しい方などと一緒に行くようにしていただけましたらと思います。

特に最近では珍しさが勝ってしまい、ヒグマを発見すると写真や動画を撮影するために、車から出る、ひいてはヒグマに近づくなど非常に危険な行為をされる方がいらっしゃるのもクローズアップされており、こういった行為はその方々にとっても、ヒグマにとっても絶対にいい結果は生まれないので、ヒグマという動物を守るためにも、野生のヒグマを見かけた際には絶対に車から出ないようにしましょう。

万が一クマと出会ってしまったら・・・

こちらもイノシシの時と同じく、背を向けて逃げるとクマたちはその本能からかなりの高確率で追いかけてきます。ですので、背を向けずゆっくりとその場を離れていただけましたらと思います。木にのぼるなどの避難はクマのほうも木に登れますので、これはしないようにしましょう。

・・・とはいえ、もし出合い頭にクマに出会ったら、よほどの胆力がない限り、クマに背を向けずに徐々に後ずさるなんて芸当はできないですよね。

なので、万が一の時に備えてクマが生息してあろう土地に立ち入ったりする場合は、クマよけスプレーなどを持参するなど、必ず自衛のための手段は用意して入るようにしてくださいね。また、基本的にクマは人を避けるので、鈴などを携帯して、鳴らしながら歩くことでもある程度はクマとの接触を未然に防ぐと事ができます。

そして、出会い頭などの突発的な遭遇時にパニックにならないよう、常にそういった自衛のツールをどこにしまっているか、意識しておくことが大事といえます。そして、万が一のためを想定し、出会った時のシミュレーションを行っておくと、なお一層安心です。

冬場といって安心してはいけない!冬眠せずに徘徊するクマもいる

日本ではクマは冬眠する動物として認識されているのが定説であり、事実エゾヒグマ、ニホンツキノワグマともに性質としては冬眠するのが一般的です。ですが、稀に傷を負っていたり、秋に冬を乗り越えるだけの十分な食料を体に貯めこむことができなかった個体は冬眠せずに冬の山を徘徊することがあるんですね。ともあれ、人間のほうも冬の山はそれでなくても遭難の危険性が高まるので、あまり近づくことはないかと思いますが、何らかの理由で冬の山に入る際には、クマよけのツールを忘れず携帯するようにしましょう。

最後に

いかがだったでしょう。今回ご紹介したクマに関しては、やはり警戒するべき動物として認識されているのではないでしょうか。しかしながら、こちらが警戒しているということは、もちろん相手のほうも同様であり、出会わないようにするには、こちらの存在を相手に知らせるということがやはり大事だといえそうですね。

山間部は街中に比べ涼しく、普段触れることの出来ないような自然にも触れられ、なにより何ともいえないような開放感を味わうことが出来ますよね。ですが、山間部はもちろん野生動物たちが暮らす場所であり、人間だけのものではありません。そういった生き物達の生息地に足を踏み入れることを重々にご理解の上、お互いの安全のために野生動物たちを見かけても、決して相手にはせず、距離を持つようにしていただけましたらと思います。ではでは今回も最後までお付き合いいただき、ありがとうございます。

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