日本の危険動物

最凶危険生物 フォーラーネグレリア

こんにちは(^^)えたばりゅです。

このコーナーでは、今まで陸海空、そしてパワータイプ、有毒タイプなど様々な日本近辺に生息する危険生物をご紹介してきましたが・・・

今回ご紹介する生物は、ある意味人間にとっては最凶ともいえる、生き物になります。そんな生物が日本にいるのかって??

残念ながら、居てしまうんですね。

では、今回も最後までお付き合いいただけましたらと思います、

脳を食べる殺人アメーバ フォーラーネグレリア

このコーナーのカテゴリも随分と久しぶりになります。もうかれこれ、一年ぶりくらいでしょうか。というのも、日本という地域で限定しての危険動物のご紹介にしたこともあり、昨年で日本において注意すべき動物たちのご紹介はあらかたご紹介が済んだんですよね。

ただ、今回の生物、決して忘れてたわけではなくて、昨年はご紹介する勇気が持てなかったといいますか、

下手をするとパニックになってしまうんではないか。

そうと思うと、ご紹介するまで踏み込めなかったんです。

ただ、やはりこういった生き物も自然界には存在しているという事実はありますので、今回ご紹介に踏み切りました。

今回ご紹介したのは見出しの通り、「アメーバ」になります。では、さっそくご紹介していきましょう。

殺人アメーバ フォーラーネグレリア スペック

フォーラーネグレリアは学名、Naegleria fowleri (ネグレリアフォーレリー)といわれる、自由活性型のアメーバで、25℃以上の淡水域に生息するアメーバになります。アメリカではかなり死亡者数も出ており、138件の発症例中、135件が残念ながら亡くなってしまっており、このアメーバが体内に侵入すると、ほとんどの割合で死に至る非常に危険なものになります。

もちろんこのコーナーでご紹介するからには、このフォーラーネグレリア、日本でも河川や湖などでは普通に生息している生物であり、日本でも長崎の若い女性の方、1件の死亡例が確認されております。

この死亡例の違いなのですが、人口比率でもかなり日本での死亡例のほうが少ないといえます。

ただし、これにはある理由があり、

私たち日本人が何かしらの抗体を持っているということではなく、アメリカでは死亡後の検死解剖は日本に比べるとかなり一般的ですが、日本においては事件性がない限り、死亡後に解剖するということは、ほとんどない為、死因不明の中にはこのフォーラーネグレリアが起因とするものも含まれているであろうと考えられております。

では、フォーラーネグレリアが体内に侵入した場合、どのような経緯で死に至るのか。それをご紹介していきましょう。

鼻から侵入し、脳内へ

フォーラーネグレリアの侵入経路は主に鼻からになります。鼻には嗅神経という、匂いを感知する神経が通っており、それは鼻の奥で神経がむき出しの状態になっております。その嗅神経から体内に侵入し、脳内に達するとされております。

そして、約1週間かけて脳内に侵入したフォーラーネグレリアは脳神経を栄養源として、脳内の血管から脳のいたるところに蔓延し、その存在が発見される頃にはもうすでに感染者は脳死状態に陥っている。ということになります。

初期症状としては悪寒・高熱・頭痛・吐き気などを引き起こします。こういった初期症状が風邪とよく似ており、発見されにくい理由として考えられております。ただ、一点だけ風邪と異なる点があります。

フォーラーネグレリア感染と風邪との相違点

これは、髄膜にフォーラーネグレリアなどのアメーバが侵入したときに起きる、髄膜刺激兆候と呼ばれるもので、これらが髄膜に侵入することにより、首が硬化し、上を向く、または下を向くという動作を使用とすると、

首に激痛が走る

というものです。

もちろん、これらの診断は私たち素人がするものではなく、医師に診断を下してもらうものになりますので、変に判断せず、こういった場合はしっかりと医師の指示を仰ぐようにしましょう。

このように感染するとかなり高い致死率になりますが、早期に発見されれば治癒例もありますので、高熱が続いていたりした場合、我慢などせずに速やかに病院に行くようにしてくださいね。

そして、何も水遊びだけでなく、温水器や浴槽の排水溝が感染源になることもありますので、鼻などに水が入った可能性があるならば、しっかりとそういったことも医師に伝えるようにしましょう。(こういった家屋内由来の場合は、水が殺菌されていないなど汚染された状況で発生しています。)

最後に

いかがだったでしょう。冒頭で最凶と表現したその理由がお判りいただけたのではないでしょうか。

やはり、目に見えるものは周囲に注意を払うことができますが、目視できないものに関しては防護策をとるほか、防ぎようがありませんよね。家屋内で使用する水に関してはしっかり衛生面を保ち、川や湖で遊ぶ際は水温に気を付け、鼻などに水を侵入させないように注意を払う必要があるといえます。

自然豊かな場所での楽しいはずのレジャーが悲しいことにならないよう、こちらの記事を頭の隅にでも置いていただけると幸いです。では、今回はこの辺りで。今回も最後までお付き合いいただき、ありがとうございます。

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