こんにちは(^^)えたばりゅです。
今回は、北朝鮮や韓国など、朝鮮半島に生息する稀有な野生動物(一部例外あり)たちを5種+1紹介したいと思います。
朝鮮半島といえば、日本に近い場所に位置しますが、中には名前も聞いたことがないような、貴重な種類いるんですよ。
ぜひ、この機会に朝鮮半島にすむ動物たちを知っていただければと思います。
朝鮮半島に生息する動物たち
韓国や、北朝鮮がある朝鮮半島は日本に近いということもあり、生息している野生動物は、
イノシシやタヌキ、シマリスといった
比較的日本でもよく見られる野生動物たちが生息しております。
しかしながら、朝鮮半島はユーラシア、インド、ヨーロッパ大陸と陸続きになっているということもあり、
中には、とんでもなく稀有な野生動物たちも生息しているんです。
では、早速ご紹介に入っていきましょう。
タンチョウ
英名を Japanese crane。学名を Grus japonensis というツル目ツル科に属するツルの仲間で
日本では北海道で留鳥として通年その姿を見ることができます。
朝鮮半島では、主に冬季に越冬する渡り鳥として知られており、夏季にアムール川周辺で、生活している個体群が、南下してくることが分かっています。
丹頂の「丹」は赤いという意味合いがあり、
頭の頭頂部に赤い皮膚が露出していることから、日本名の丹頂(タンチョウ)に由来します。
これはタンチョウのトレードマークともいうべきところですよね。
食性は雑食で魚類や昆虫類、果実などを常食しております。
IUCN(国際自然保護連合)が定める保全状況ではレッドリスト入りしており、現在絶滅危惧ⅠB類(EN)に分類されています。
ツキノワグマ
英名を Asian Black Bear。学名を Ursus thibetanus という、食肉目クマ科クマ属に属するクマの仲間で
朝鮮半島に生息しているツキノワグマはウスリーツキノワグマという種類になります。
日本にも二ホンツキノワグマという亜種が生息しており、アジア、ユーラシアではヒグマと並び、馴染み深いクマ。
大きな特徴として日本名の由来でもある、胸部に三日月状の白い模様を有する。
食性は雑食。主に木の実を食するが、昆虫類や動物などの蛋白源も栄養源とし、場所によっては肉食傾向になります。
IUCN(国際自然保護連合)が定める保全状況ではレッドリスト入りしており、絶滅危惧Ⅱ類(VU)に分類されています。
上記の2種は日本でも、目にする機会がある野生動物たちですが、ここから先は大陸と陸続きならでは
の朝鮮半島に生息する野生動物たちをご紹介していきたいと思います。
あとの4種はかなり希少性が高く、より手厚い保護が必要な動物たちです。
そして、意外にも4種のうち、3種は大型ネコ科動物たちです。
キタシナヒョウ
英名を North Chinese Leopard。学名を Panthera pardus japonensis という、
食肉目ネコ科ヒョウ属に属するヒョウの仲間。
中国北東部と朝鮮半島に生息しております。
生息地が競合するアムールヒョウと混同されることがありますが、
それもそのはず。
見た目の違いはほぼありませんので、詳しい方でもなかなか「キタシナヒョウ」と「アムールヒョウ」判別するのは難しいですね。
食性はもちろん肉食で、イノシシやシカ、ヤギなどを捕食して生活しております。
IUCN(国際自然保護連合)が定める保全状況ではレッドリスト入りしており、
絶滅危惧ⅠB類(EN)に分類されていますが、目下のところ詳しい生息数は分かっておらず、
場合によっては、次ご紹介するアムールヒョウと同じように、もっと深刻な状況である可能性もあります。
アムールヒョウ
英名を Amur Leopard。学名を Panthera pardus amurensis という、食肉目ネコ科ヒョウ属に属するヒョウの仲間で
他のヒョウと比べても、絶滅が非常に危惧されている種のヒョウでもあります。
生息地域は朝鮮半島、中国の一部、そしてロシア。
しかしながら急速に数を減らしている種でもあり、
一説では現在生息するのは、ロシアの南東部のみとも言われております。
食性は肉食、上記のキタシナヒョウと同じく、イノシシやシカ、ウサギなどの小動物を食べて生活しております。
IUCN(国際自然保護連合)が定める保全状況では、今回ご紹介している動物たちの中ではワースト1位、
レッドリストでは、絶滅危惧ⅠA類(CR)に分類されており、極近い将来に絶滅する危険性が極めて高い種として目下保全活動が行われています。
アムールトラ(シベリアトラ)
英名を Siberian Tiger。学名を Panthera tigris altaica という、ネコ目ネコ科ヒョウ属に属するトラの仲間で、
別名シベリアトラとも言われます。
現存するトラの中では最大の体躯を誇り、おおきなものでは、3mを超えることもあります。
そしてその体格はトラという垣根を超え、
ネコ科の動物の中でも最大になります。
食性は肉食。シカやヘラジカ、
そして食物連鎖の最上位付近に位置するヒグマや上記のツキノワグマでさえも捕食対象とする、
まさにツンドラの王者になります。
生息地域はロシア、中国の一部と北朝鮮。少し前まではかなり絶滅が心配される種でしたが、
密猟の厳罰化など、様々な保全活動が実を結びつつあり、
現在は若干ではありますが、個体数も増加傾向にあるとされております。
その生息数も500頭余りと、まだまだその保全はきを抜くことが出来ない状況であるのは確かとはいえ、
絶滅がほぼ確実視されていたアムールトラの個体数回復は本当にうれしいニュースですよね。
IUCN(国際自然保護連合)が定める保全状況では依然としてレッドリスト入りしており、絶滅危惧ⅠB類(EN)に分類されています。
プラス1(ワン)豊山犬(プンサンケン)
豊山犬はワンコさんで、野生動物ではありませんが、
今では貴重な犬種となっておりますので、ご紹介させていただきます。
英名を Pungsan Dog という、朝鮮民主主義人民共和国原産の犬種で、
かつては狩猟犬として使役されておりました。
上記のお借りした写真では、かなりフレンドリーな性格に見えますが、
日本犬の気質と酷似しており、
飼い主以外の人間には心を許さないという気難しい性格を持ち合わせています。
体重も約30kg
と大型犬クラスの体格を誇り、
力も非常に強いため、制御することはかなり難しい犬種とされております。
日本犬との大きさを比較すると・・・
秋田犬>豊山犬>甲斐犬・紀州犬など>柴犬
といったところでしょうか。
狩猟の減少と共に、数は減っておりましたが、現在では保護の対象とされております。
その効果もあり、その数は回復しつつありますが、
一般飼育が難しい性格などから
まだまだ一般家庭での飼育までは回復していないのが現状としてあります。
緊迫状態が安息という矛盾点
韓国と北朝鮮の国境付近に位置する、軍事境界線「非武装中立地帯」。ここは、両国の間柄、現在もかなり緊迫した地域となっており、
近づいたものは射撃され、地雷なども埋まっている場所になるので、人が住めるような環境ではありません。
そのような人が近づかない緊張した場所が、皮肉にも絶滅が心配されている、希少な野生動物立の住処となっております。
両国間の緊張なくなることは、大変喜ばしいことですが、
それがなくなると同時に、貴重な野生動物たちの住処が、また危機にさらされる。
といった矛盾点もあるのが現状。
両国間の間柄が、改善された後も
できれば、この場所は悪い歴史のメモリアルとして、地雷などは取り除き、そのままにしていただきたいなと思う次第です。
最後に
いかがだったでしょう。、朝鮮半島にはかなり、希少な動物たちも暮らしていることがお分かりいただけたのではないでしょうか。
このほかにも、韓国や北朝鮮にはナベヅル、ジャコウジカ、キバノロなどの希少動物をはじめ、様々な動物たちが暮らしております。
もし核実験をまた行った場合にはその周辺に与える影響は甚大なものでして
、それは人々はもとより、自然や野生動物にも多大な影響を及ぼしてしまうことが予想されます。
北朝鮮含め、核保有国の核実験というものが今後縮小されていき、核という武器が永遠に封印されることを願いつつ、今回はこれで締めたいと思います。
今回も最後までお付き合いいただき、ありがとうございます(^^♪