個性あふれる日本在来種たち

ハヤブサが都会暮らしを始める そうです

こんにちは。えたばりゅです。

先日仕事で使う古新聞を整理していた時のこと。ちょっと興味深い記事が目に飛び込んできたんです。

いや~~・・・ダメですね。ふと古新聞が目に入って、そこに自分の興味のある記事が掲載されているとですね。。。いつの間にやら、古新聞の記事を熱心にを読んでいるシチュエーションにw

今回はそんな用事をほったらかしてふと目についた新聞記事をご紹介になります。ではでは、今回も最後までお付き合いいただけましたらと思います。

地球最速のハヤブサ 都会での生活開始

そんなわけで、今回もハヤブサ関連の記事になります。ハヤブサの詳しいスペックや生態に関しては、少し前の記事【ハヤブサ】空の最速伝説は本当だった!最高時速400km/hに迫るスピードをマーク!!をご覧いただけましたらと思うのですが、一応簡単にご説明させていただきます。

ハヤブサのかっこよすぎるスペックをサクッとご紹介

ハヤブサは言わずと知れた地球で現在知られている全生物の中で最速を誇る猛禽類になります。日本では

  • ハヤブサ
  • シマハヤブサ

の2種のハヤブサが生息しており、稀にオオハヤブサという種類が越冬するために日本に飛来します。

現在日本での留鳥である、ハヤブサとシマハヤブサはどちらも環境省が定めるレッドリスト入りをしており、特にシマハヤブサはかなり深刻な状況でありましたが、本当に残念ながら、シマハヤブサは近年環境省より絶滅宣言が成されました。

ハヤブサの主な食料は他の鳥類。飛んでいるところをはるか上空から、猛然と急降下しそれを捕らえます。

普段の生活区域は、河川や海上近辺など、獲物を捕らえやすい大きく開けた場所に住んでおりますが、近年はそんなハヤブサの都会進出が目立ってきております。

生活区域はビルや住宅の屋上

9月2日発行の朝日新聞の記事によりますと、がビルやホテル、住宅の屋上などに巣営し繁殖も行っていると報じておりました。(シマハヤブサは小笠原諸島の北硫黄島にのみ生息していたが絶滅宣言)

同紙によると、都心部、もしくは住宅街でハヤブサの繁殖が行われており、少なくとも、100羽のハヤブサが都会育ちとのことです。そういった主な例として、

  • 大阪府泉大津市のホテル
  • 大阪府八尾市のとある煙突
  • 京都府伏見区の団地の屋上
  • 和歌山県和歌山市のビルの屋上
  • 石川県の庁舎
  • 新潟県の庁舎 など

え・・・ハヤブサって関西にもおるやん

いや・・・まさかこんな近くにハヤブサがいらっしゃるとは全然思わなくてですね。

以前アメリカのニューヨークの摩天楼でハヤブサが巣営しているという話は聞いたことがあるのですが、まさか日本でもハヤブサの都市化というものが起きているとはつゆ知らず。

ハヤブサといえば自然豊かな人があまり寄り付かない場所でのみ、拝見できると、今の今まで思っておりました。

いや~・・・なんでも決めつけは良くないですね.。こういった場所であれば、運がよければその姿を拝見することができるやもしれませんね。

また、こういった事例は上記のほか、日本の中心である東京や、北海道の県庁所在地札幌でも見受けられ、ハヤブサの都会生活はだんだんと進んできております。

またこういったハヤブサの都市化は先ほどお伝えした、ニューヨークの他にイギリスはロンドンの大聖堂でも巣営が認められており、ハヤブサの都市化が見受けられております。

ハヤブサとイヌワシとの明暗

これは、私の勝手な妄想ですので、ああそんな考えもあるのね。

くらいの感じでサラッと流していただきたいのですが、同じ絶滅が心配されている日本の猛禽類といえば、イヌワシがハヤブサと並んで有名ですよね。

イヌワシもこういったハヤブサの事例を考えると、街中での巣営を見かけるようになってきてもおかしくはないはず。現に今ツキノワグマやイノシシなどの野生動物たちが街中まで下りてきている姿が、ニュースでも報道されておりますよね。

しかしながら、イヌワシはそういったことが見受けられず、現在もその生息数を減らしております。これは考えるにイヌワシとハヤブサの獲物、そして狩りの方法がその明暗を分けていると考える次第でございます。

ハヤブサの狩りの手法と主要な獲物

獲物を追う広い場所が必要ではありますが、先にお伝えした通りハヤブサに関してはその主な獲物は他の野鳥たち。その狩りの方法も空中で完結することがほとんど。

イヌワシの狩りの手法と主要な獲物

獲物を追う広く開けた場所が必要であり、その主な獲物は野ウサギやリスなどの陸生動物。そしてその獲物を狩るために、広い野原のような場所が必要になります。

もちろん、その獲物も街中には生息しておらず、生息地は主に山中。

そして、イヌワシが狩りを行えるような開けた野原や草原地帯は、現状ではかなり少なくなってきております。

そういったことからイヌワシはハヤブサのように街中での巣営というものが難しく、その生息数もなかなか回復しないということが考えられます。

やはり、生息数の回復には、その種の生息地や生態を考慮した保護政策が必要であることが分かります。こういった存在が将来、少し郊外に出向けば普通に目にすることができることを望むばかりでございます。

最後に

いかがだったでしょうか。今回は地球最速を誇るハヤブサの都市化適応についてご紹介させていただきました。

朝日新聞によれば、こういった絶滅危惧種でも巣営の翌年、防鳥ネットなどを張り、ハヤブサが巣営できないようにしたビルもあるとのこと。

いや~・・・絶滅危惧、そうでないものに関わらず、もう少し自然に対して誰しもがおおらかな姿勢を保てるような世の中になるよう、私超微力なりにドンドン自然のすばらしさを発信していかないとなと思う次第でございます。

今回も最後までお付き合いいただき、ありがとうございます。

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