動物雑学

動物雑学 オランウータンの顔のヒダヒダ(フランジ)には立派な役割があった!

こんにちは。えたばりゅです。

このコーナーでは、動物に関する雑学などを取り扱っていきたいと思います。

あなたが生きる上で、必ずしも身につけないとならない必要な知識ではありませんが、色々な動物に興味を持つきっかけになったり、飲み会の話のネタに使えたりと、何かと便利なコンテンツになっていますので、ぜひ今回も最後までお付き合いいただけましたらと思います。

強者の証!フランジは森の賢者オランウータンの頂点になくてなならないもの

今回のお題は、森の賢者と呼ばれるオラウータンたちにある顔のヒダヒダ(フランジ)の役割などについてご紹介しようと思います。

いかがでしょう。こちらはオランウータンのオスの画像なのですが、頬が膨張し過ぎるくらい、膨張しておりますよね。

この顔の出っ張り、ヒダヒダの部分。これはフランジと呼ばれるものでございます。

フランジの紹介の前に、まずオランウータンという動物を簡単にご紹介すると、

オランウータンはインドとマレーシアに生息しており、そのほぼほぼが、ボルネオ島に生活の場をおいています。英名は日本名と同じく「Orangutan」、学名は「Pongo」というヒト科オランウータン属に属する種の総称で霊長類の仲間になります。

ヒト科に分類されている通り、私たちヒトに最も近い種族とされており、その知能の高さは目を見張るものがありましてですね。そういったことから、オラウータンたちは「森の賢者」という異名をもっております。

そういったことから、かなり穏やかなイメージもありますが、食性は植物食傾向であるものの、雑食性。そして、その握力はゴリラと同じくらい強力で、なんと約500kg。握手でもしようものならば私たち人間の骨など簡単に粉砕してしまう強さを兼ね備えております。

ちなみにオランウータン、実は3種がいてですね。

  • ボルネオ島に生息しているボルネオオランウータン
  • スマトラ島に生息しているスマトラオランウータン
  • そして、近年新種として認定されたスマトラ島の一部地域のタパヌリオランウータン

意外でしょ。容姿については3種共々私たちがイメージするオランウータンそのものの姿をしております。

では、今回の記事の本番に参るとしましょう。

オランウータンたちの顔のヒダヒダの役割

まず、このヒダヒダは冒頭でもカッコ書きさせていただいた通り、

「フランジ(頬ダコ)」

と呼ばれるものになります。

全てのオランウータンが、このフランジを持っているわけではなく、

成長した特定のオスのみが持つ、

いわば強さの証なのです。

オランウータンのフランジは強さの象徴

こちらがフランジ(頬ダコ)を持つオスの画像。威風あふれる姿ですよね。

このフランジ。成長し、成熟したオスに現れるもの。

という誤解がよくありますが、先ほど申し上げた通り、このフランジは、オラウータンたち他の強さの象徴。

ですので、成熟しさえすれば、すべてのオスにフランジが現れるわけではなく、

その地域における最上位クラスのオスにのみ、このフランジが形成されます。

もちろん、年齢等も関係なく、例え若い個体でも、その地域で強さを手に入れることができれば、このフランジが現れるんですね。

そういったことから、全てのオスがフランジを持つわけではないということになりますが、

  • 縄張り内のフランジを持つオスが何かの拍子に姿を消す。
  • 死亡する

等、フランジを持つ個体がその地域からいなくなると、フランジを持たないオスの頬が急激に発達してくるということが分かっております。

こちらがフランジを持たないオスの画像。いかがでしょう。フランジがあるオスに比べると、その容姿は全然違うのがお分かりいただけるのではないでしょうか。このフランジに関しても、先ほどチラッとご紹介した3種のオランウータンにすべからくみられる特徴でございます。

フランジを持つオスは、性格が荒く狂暴性が増す

先ほど申しあげた通り、オランウータンは森の賢者という異名があるほど、その知性と穏やかな性格の印象が強い種類になります。

しかしながら、このフランジを持つオスはかなり攻撃的な性格をしており、ひとたびフランジを持つオス同士が鉢合わせでもしようものなら、時には殺し合いに発展することもあり、フランジが発達することにより凶暴性が増すことも分かっております。

ただ、

フランジを持つオスがフランジを持たないオスに対する態度は、かなり寛容的であり、例え近くにいようともフランジを持つオスが持たないオスを追い払ったり暴力を働いたりすることもありません。このあたりがチンパンジーとは少し違う点なのかもしれませんね。

では、ゴリラの頭のてっぺんのとんがりは?

ちなみに、ゴリラのオスにみられる頭のてっぺんの突起物。

これもフランジのようなものなのかというと、それについては違うようで、ゴリ氏の咬む力に関係があると考えられております。

ゴリラはその力や握力もさることながら、咬む力も非常に強力で、その咬力を支えるために頭頂部にも筋肉が備わっております。

ですので、ゴリラの頭のてっぺんの、まるで七福神の布袋様を彷彿とさせるあのとんがりは筋肉ということになります。その筋肉を支えるために、ゴリ氏の頭骨はウルトラマンのごとく、とんがっております。

最後に

いかがでしょう。今回は、森の賢者、オランウータンが持つ、顔のヒダヒダ。「フランジ」の役割について、ご紹介させていただきました。トリビア的要素ですが、ちょっと興味深いお話ではないでしょうか。

オラウータンがフランジを持つことにより、攻撃性が増すというのも、なかなかその印象を覆すものかなと思います。そんなオランウータンも、ボルネオ島の開発により、その数を急速に減らしつつあります。

私たち人間と近しい存在。

だからというわけではないですが、その穏やかな姿はぜひとも、後々まで繋いでいきたいところですよね。

では、今回はこの辺りで。今回も最後までお付き合いいただき、ありがとうございます。

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