魅惑の野生動物たち

【巨大!】コモドドラゴンの意外に知られていない2つのヒミツとは!?

こんにちは。えたばりゅです。

自然界にたくましく生きる野生動物たち。強い者、優美な者、様々ですが、その姿と生きざまは、もはやカリスマといっても過言ではありません。

このコーナーは、そんな自然界に生きる様々な魅力あふれる野生動物たちにスポットを当ててご紹介するコーナーです。こちらでご紹介する動物が好きなあなたに楽しんでいただき、またさらに、その動物に興味を深めるコンテンツになっていますので、ぜひ最後まで楽しんでいただければと思います。

今回ご紹介するのは、コモドドラゴン。言わずと知れた世界最大級のトカゲですよね。実はコモドドラゴン、その巨大さはあまりにも有名ですが、あまり知られていない2つの事実があったりするんです。今回はそのあたりも含めてコモドドラゴンの魅力に迫っていきますので、是非ぜひ今回も最後までお付き合いいただけましたらと思います。

現代のドラゴン、コモドドラゴンに隠された2つのヒミツとは

コモドドラゴンは学名を「Varanus komodoensis」、英名を「Komodo Dragon」という、有隣目オオトカゲ科に属するトカゲの仲間で、日本での標準和名はコモドオオトカゲなんですが、メディアなどで登場したときは最近は英名のコモドドラゴンと呼んでいる方が多い印象ですね。

インドネシアのフィリピン諸島近辺にのみ生息する、巨大なトカゲで、全長は約2.5m、体重は約50kgで、最大では全長3m以上、体重約160kgという個体がおります。トカゲの中では、最大級の大きさを誇り、体重のみでいえば最重量を誇っております。

そして重量級に似合わずと申しますか、走る速さも意外に早くそのスピードは最高で時速20km/hにも及び、これはトカゲの中では最速を誇っているんですね。

食性はこのお顔の通り、肉食性で狩りをして得た獲物から、腐敗した獲物まで幅広く食し、獲物はコウモリからスイギュウまで様々な大きさや種類の動物を襲って食べまましてですね、その食事光景は豪快そのもの。大型のコモドドラゴンであれば、ヤギほどの大きさならば、なんと丸呑みしてしまうんです。

では、ここからはコモドドラゴンに関するあまり知られていない事実についてご紹介していきましょう。

コモドドラゴン 実はトカゲの中で最大ではなかった

コモドドラゴンといえば、その大きさがあまりにも有名なので、現存するトカゲの中では一番巨大なトカゲという認識が一般的ですが、実は体全体の長さは同じインドネシアに生息している「ハナブトオオトカゲ」のほうが長くてですね。コモドオオトカゲの最大全長が3.13mなのに対し、ハナブトオオトカゲは何と最大全長4.7mに達することもあると考えられております。

ただし、この情報については少し確定要素に疑問が残るところもあり、かつハナブトオオトカゲは非常に尻尾が長い種類で、尻尾の長さが体の長さの約65%を占めるため、同じ全長であればコモドドラゴンのほうが遥かに重量級なんですね。

ちなみに結構この辺りでは野生動物においてはありがちなことで、例えば、今現存している生物で地球上で一番大きな生物はシロナガスクジラという認識が一般的ですが、長さだけでいえば、クラゲの仲間のキタユウレイクラゲの最大個体全長37mという個体が発見されており、長さだけでいえば、シロナガスクジラよりも約10mほど長いことになります。

コモドドラゴンはやっぱり毒を持っていた

コモドドラゴンはあまり知られていませんが、毒の有無に関して長きにわたり論争が繰り返されておりました。始めは無毒とされていたのですが、コモドドラゴンに咬み付かれた獲物が、その咬み傷が致命傷でないにもかかわらず、程なくして死亡することからある学者により有毒という説が浮上します。

そして、それは毒ではなく、コモドドラゴンの口腔内に生息しているたくさんの腐敗菌が、咬んだ時の唾液に交じり獲物の傷口から体内に侵入して、敗血症を起こして死亡する。

ということで、やっぱり無毒だった。

ってことに一旦はなったのですが、ブライアン・フライという学者の研究により、やっぱりのやっぱりで毒があった。

ということが現在分かっております。

気になるその毒は血液凝固を阻害する成分が含まれており、コモドドラゴンが獲物に咬み付くによって、毒腺から獲物の胎内に流れ込み、相手を失血性ショックに陥らせるという風に考えられております。

あ、一応言っておくと口腔内に生息している腐敗菌がいなくなったわけではありません。

これらの腐敗菌もコモドドラゴンの口の中で元気よく暮らしており、コモドドラゴンに咬まれると毒とこの細菌の二重攻撃が、もれなく付いてくることになります。

コモドドラゴンはなんで毒持ちになったのか

生き物が毒を持つその理由としては、自衛であったり獲物をしとめる手段であったりすることがほとんどですが、生物界において、おおよそ有毒生物は力はあまり強くない傾向があります。

例えば、毒蛇で考えてみると

  • 世界最大の毒蛇はインドなどに生息するキングコブラ(最大体長:約5m、体重:約13kg)
  • 無毒のヘビの最大種はアナコンダやニシキヘビ(オオアナコンダ最大:体長:約9m、体重:約200kg)

力だけでいえば、明らかにアナコンダやニシキヘビのほうが強いですよね。

このように毒を持つ生き物が同じ種のパワーファイターに比べると明らかに力においては劣る理由としては、毒で相手をしとめるので、通常であれば、力を持つ必要があまりないんですね。

ですが、コモドドラゴンはもうその見た目から分かる通り、バッチバチのパワーファイター。

なんでこんな力の強い動物が毒を持つようになったのか、その理由は様々な憶測がされておりますが、明確な確証はされておりませんので、私の勝手な推論で申し訳ないのですが、

おそらく仕留める獲物がより大きな体をしているからではないかと思います。

加えて、コモドドラゴンはかなりの巨躯を誇りますが、やはりトカゲの仲間。

体高はもちろん獲物に比べて低くなります。

同じく体高が低いワニたちならば、巨体と巨大なあごをフルに生かして、大きな獲物も水中に引きずり込みますが、コモドドラゴンにワニような大きな顎はありません。

また、ライオンやトラのように屈強な前脚を武器にして相手をねじ伏せることもできません。

なので、

  • ライオンやトラのような屈強な前脚
  • ワニのような巨大なアゴ

といったものの代わりに毒を持つようになったのではないかと思うわけでございます。

コモドドラゴンの食事の様子。このように腐肉も好んで食べるため、お口の中は細菌とバクテリアの楽園となっております。

減り行く個体数

このように、コモドドラゴンは大きな体に反して、広い地球上で生息しているのはコモド諸島近辺のみという、かなり固有性の高い動物ですが、開発やそれに伴う鹿などの獲物の減少、密漁などにより、その生息数は輪をかけて減少しております。

現在はインドネシア政府により、生息地が国立公園に指定されており、国を挙げての保護政策がなされておりますが、私たちもしっかりとその希少性を認識して、他の動物たち含め、密猟を締め出す風潮を作り上げていかないといけませんね。

IUCN(国際自然保護連合)が定めるレッドリストによる保全評価

最後に

いかがだったでしょう。今回は世界最大級にして、世界最重量を誇るコモドドラゴンをご紹介させていただきました。大きな体で力も強く、尚且つ毒まで持っているという、コモドドラゴン。

是非、後の世まで、その雄姿を続かせていきたいものですよね。

では、今回はこの辺りで。今回も最後までお付き合いいただき、ありがとうございます。

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