こんにちは。えたばりゅです。
今回は、動物たちも感染症を防ぐために、率先して社会的隔離を行っているという厳しい自然の掟をご紹介しようと思います。
現在新型コロナが世界中で猛威を振るっており、屋外に出歩く自宅待機の要請はもちろんのこと、被害が大きい国では外出自体が実質禁じられ、違反すると厳しい罰則を受ける国も出ていますよね。
そして、コロナウイルス感染拡大を防ぐため、地域封鎖などのロックダウンなども行われております。
しかしながら、これは人間社会だけではなく、自然界に暮らす動物たちもこういった隔離処置は行われているんです。しかも人間以上に、徹底的に。
ではでは、早速その厳しい掟に迫っていきたいと思います。
感染症を防ぐための社会的隔離は人間だけではない 動物たちの容赦ない仲間の隔離処置
自然界で一番大事なことは、いかにして自らの子孫を残していくか。
これを遂行するためには、時に容赦ないと申しますか、人間から見れば少し冷徹な印象を受ける行いもあります。
例えば、捕食動物の子殺し。自然界では、クマやライオンなどをはじめとする、食物連鎖の頂点付近に位置する動物たちは、自らの子孫を残すため、同じ種の幼獣を殺すことがあります。
人間からすると、残酷ともとれるような行いですが、自然界ではこういったことは良く行われており、水棲捕食昆虫のタガメは、メスが産卵したタマゴをオスが守るのですが、オスのいないときに別のメスが、このタマゴを潰してしまうこともあるんですね。
そして、健常にその種が栄えていくためには、病気も防がねばなりません、特に群れを作って生活している社会性動物たちには、感染症は天敵ともいえるもの。
たった1匹でも、感染症にかかってしまうと、群れ全体が致命的なダメージを追うリスクもあり、ひいては種の存続にかかわることもあります。
そんな感染症を防ぐためには、社会性動物たちは徹底した社会的隔離を行うんです。
そこに情は皆無 種の存続のために、徹底した隔離を行う動物たち
社会生活を行う動物としては、チンパンジーやミツバチが代表的な動物ですよね。こういった動物たちは感染症にかかった個体をそのままにしておくと、群れが全滅してしまう可能性があるんですね。
ですので、感染症を発症してしまった個体を待ち受けているのは、過酷な現実。
感染症にかかった個体は群れから追放されてしまうんですね。
自宅待機要請とか自粛要請のような生易しいものではなく、「治ったらまた一緒に働こうよ」とか、そういった優しい言葉をかけてもくれません。
感染症にかかった個体は、群れから無視され、時に激しい攻撃に遭います。
このように群れから追放された個体は、体が感染症で弱っていることに加え、仲間の攻撃で傷を負い、死に至ることが多いんですね。
とても残酷なようですが、ここには強い遺伝子を遺すための種としての徹底的な戦略ともいえます。
動物たちは交尾する前に相手の健康状態を見極める
また、こういった感染症はもちろんなのですが、少しでも強く健康的な遺伝子を遺すため、多くの動物たちには相手の健康状態を見極めることができるといった、特殊能力ともいえる能力が備わっているんです。
例えば、交尾相手に寄生虫がいるかどうか、匂いでかぎ分けたり、特殊な化学物質を敏感に察知したりなど。
人間ももちろん、活力に満ち溢れているほうが女性にモテたりすることは多くありますが、女性がそれを見極めるための特殊な能力を備えてるっていうのは、あまり聞いたことがありませんよね。
これは1つ間違えば種の存続にかかわるというような、厳しい自然界を生きる動物たちに備わった、非常に有効な能力を言えそうですね。
最後に
いかがだったでしょう。今回は、感染症を防ぐために動物たちは率先して社会的隔離を行うという、非常のオドロキの事実をご紹介させていただきました。
いや~・・・
一見冷徹ともとれる行いですが、種の存続を考えると致し方ないところなのかもしれませんよね。自然界に生きる動物たちは医者に行くこともできないので、感染症を治療することもできませんので、感染者をそのままにしておくと、群れ全体が滅びることになります。
そういったことを考えると、時には非情な選択を強いられることもあるといったところでしょうか。
また、今回の記事とはあまり関連はないかもしれませんが、人間のガンを感知することができるガン探知犬なるワンコがいて、その凄い能力を駆使して私たち人間の手助けをしてくれているのですが、動物界のこういった能力を見てみると、その能力にも頷けますよね。
ではでは、今回はこの辺りで。今回も最後までお付き合いいただき、ありがとうございます。