こんにちは。えたばりゅです。
今回は、貝が持つ毒、貝毒にスポットを当ててみようと思います。
これが結構危険な毒でですね。時には命にかかわることもあって、この毒は私たちにとっても結構身近といいますか、よく知っている貝もこの毒を持つことがあるんです。
貝毒とは?といったところの解説はもちろん、どういった貝が貝毒を持つようになるのか、といったところもしっかり触れておりますんで、是非ゼヒ今回も最後までお付き合いいただけましたらと思います。
身近な貝も要注意!死亡例もある貝毒に気をつけよ!
未だその猛威収まらず、世界を混乱と恐怖の渦に陥れているコロナウイルスですが、今回ご紹介する貝毒もそれに匹敵する・・・
いや、場合によってはそれ以上の危険をはらんでいる毒なんですね。
少し前に、 の記事で他の生き物から毒を摂取し、体内に蓄積する生き物たちをご紹介させていただきましたが、この貝毒もそれに付随する毒なんです。
元々は、その貝自体は無毒なのですが、エサのプランクトンなどを摂取することにより、段々と貝の体内に毒が蓄積、濃縮されていき、人をも中毒死させるような猛毒を体内に有していくというわけなんです。
貝毒がもたらす危険な症状とその特徴
貝毒を持っている貝を誤って食べてしまうと、その毒性によって差はあるものの、激しい下痢やめまい、吐き気、視覚異常、をはじめ、重篤なものでは、呼吸困難、脳障害を引きおこし、時には死亡することもあります。
季節やその個体の生息地域によって毒の強さが左右されるのもこの毒の特徴で、暖かくなり、貝たちが積極的に栄養を取り込み始めると、貝毒が発生する地域が増えたりするんです。
稀に、スーパーなどで貝毒の発生により、広告の品、○○産の貝の入荷がなかったため、○○産の貝で代用しております。
っていう、お知らせがあったりするので、そのような類の告知をご覧になられたことがあるかもしれませんね。おんなじ貝ならどこの産地でも危険なんじゃないの?
って思ってしまいますが、これは上記でご紹介した特徴があるからなんです。
貝毒を発生させる可能性がある貝たち
貝毒を発生させる危険性がある貝は私たちが普段よく食べていて、なじみ深い貝も沢山いるんです。
貝毒を持つ可能性がある貝をいくつかご紹介させていただくと、
- アサリ
- ハマグリ
- アオヤギガイ(バカガイ)
- ホタテ貝
- カキ
- ホッキガイ
- ムラサキイガイ
- タイラギガイ
- ムール貝
など。
いかがです。ほぼ知ってる貝でしょ。っていうか、ほとんど食べたことがあるのではないでしょうか。もちろんこのほかにも、多くの貝が貝毒を持つ危険性があり、二枚貝はほとんどのものが貝毒を発生させる危険があると思っていていいでしょう。
そして、貝毒は注意しなければならないことが一つ。
え?バイガイも!?貝毒を発生させる危険性があるのは二枚貝だけではなかった!
上記で挙げた貝は全ていわゆる二枚貝で、貝毒は二枚貝に注意っていう通説もありますが、実は貝毒を持つのは二枚貝だけでなないんです。
実はバイといわれる貝の仲間も貝毒を持つことが分かっており、特にエゾバイガイ(ツブ貝)においては、最近は広い地域で食されるようになってきておりますので、注意が必要なんです。
このように貝毒は私たちの生活にかなり近い場所に潜んでいる毒なので、本当に注意が必要なんですね。
最後に
いかがだったでしょう。今回は、私たちにとってもかなり危険な貝毒についてご紹介させていただきました。加えて、貝毒はフグ毒と同じく、血清や解毒剤も存在しないので、体内に入ってしまうと、対処療法でしか対応ができず、そのあたりも恐怖ですよね。
とはいえ、正規ルートで出荷されているものについてであったり、潮干狩り場で採取されるような貝たちは事前にしっかりと検査が行われているため、過度に心配する必要はありません。
しかしながら、裏を返せば自己採取をする場合、潮干狩り場以外の場所で貝を採取すると貝毒が潜んでいる危険性もあるということ。
ですので、許可されていない場所での貝の採取はくれぐれも行わないようにしましょうね。
ではでは、今回はこの辺りで。今回も最後までお付き合いいただき、ありがとうございます。