こんにちは。えたばりゅです。
今回は、動物の種名について、ちょっと面白い雑学をご紹介しようと思います。ちょっとしたお話のタネ、話題づくり、暇つぶしにはバッチリですので、是非ゼヒ今回も最後までお付き合いいただけましたらと思います。
動物の種名で分かるちょっと面白い事 暇つぶし、ちょっとした話題のタネにバッチリ!
まず、種名って何っていうところを簡単にご紹介させていただくと、その動物が属する分類の1つで、動物たちの種類をかなり限定的に表しているものになります。
例えば、私たち人間の種名は「ヒト」ですが、他に例を挙げると
- ライオン
- トラ
- チンパンジー
- オオクワガタ
- オニヤンマ
- イヌワシ
などがあります。要するにその動物の名前に非常に近いものですね。
そしてこの中でいえば、トラはさらにベンガルトラ、アムールトラといった亜種に分かれ、大きい分類になると、ヒョウ属に属し、またさらに大きな分類では、ネコ科に属する動物ということになります。
ネコ科、すなわち「科」まで分類が大きくなると、
- イエネコ
- オオヤマネコ
- イリオモテヤマネコ
- ピューマ
といった風にかなり多くの動物が含まれて来るというわけです。そして、この種名ではちょっと面白いことが分かったりするんです。
種名で分かるちょっと面白い事1.その動物が住んでいる場所
まず第一に、その動物が生息している場所がその種名である程度分かったりするんです。
例えば、分かりやすいところで、カワカマスやカワイルカのように名前に「カワ」という文字が付いている動物。この「カワ」は「川、河」を表しており、どちらも淡水域に生息する動物であるということがわかるんですね。
反対に、ウミウシやウミイグアナ、ウミヘビといった動物たちのように名前に「ウミ(海)」が付いている動物たちは海洋性の動物であることがほとんどです。
「ウミ」が付いていれば、結構分かりやすいですが、他にも
- イソ(磯):イソギンチャク(磯巾着)、イソフナ(磯鮒)など
- ハマ(浜):ハマグリ(蛤、浜栗)など
- オキ(沖):オキゴンドウ(沖巨頭)、オキサワラ(沖鰆)※など
※オキサワラの標準和名はカマスサワラ
といった海を連想するような言葉が種名についている動物たちも海洋性、あるいは陸生のものでも、海辺に生息する動物である傾向があります。
この他にも、アメリカザリガニやニホンイヌワシ、ヤマトタマムシ、アマミノクロウサギ、チョウセンカマキリなどといったように、種名に国名や地域名が付いている動物たちもそのその生息地を表していることがほとんどです。
ただ、地名や国名がついていても、その国の固有種ではなく、幅広い地域に生息していることも多くあるんです。
この他にその動物たちが住んでいる場所がわかる例として、「ヤマ(山)」、「ミヤマ(深山)」、「ミズ(水)」、「オカ(丘)」など多くのものがあります。
種名で分かるちょっと面白い事2.その動物の大きさ
2つ目として、その動物が大きいのか、小さいのか、そのあたりが分かったりもします。
例えば、分かりやすいところでいえば、オオクワガタや、オオスズメバチ、オオワシのように、名前に「オオ(大)」が付いている動物たち。もちろんその体長を詳細に表しているものではないのですが、名前の前に「オオ」が付いていることによって、同じ仲間の中でも比較的大きな体をしているんだな。
なんてことがイメージできるんですね。
他にもその動物が同じ仲間の中でもデッカイってのが分かるものに
- オニ:オニヤンマ、オニヒトデなど
- ダイオウ:ダイオウイカ、ダイオウグソクムシなど
- トノサマ:トノサマバッタなど
- オウサマ:オウサマペンギンなど
といったものがあります。また、同じ仲間に「オニ」や「オオ」などが付いている動物が複数いる場合、その大きさの順番は大きい方から順に
ダイオウ→オウサマ→トノサマ→オニ→オオ
となることが多いです。ちなみに「オニ」はでっかいっていう意味の他に、外見がゴツゴツと岩のような形状をした動物たちにもつけられていることがあります。
逆に小さいっていう意味を持っているのは「コ」、「ヒメ」、「ヒナ」などといったものがあり、その具体例としては
コカマキリ、コクワガタ、ヒメタイコウチ、ヒナカマキリ、ヒメドジョウなどの動物がいます。
小さいほうにもそのある程度のその順番のようなものがあり、大きい順として
コ、ショウ、コガタ→ヒメ→チビ→ヒナ
といった感じになります。また、一部の昆虫類など、その動物種によっては、さらに細分化して、ケシ(芥子)、ツブ(粒)、マメ(豆)などの名前が付いた動物たちもいますね。これらもご想像の通り、その仲間の中ではかなり小さい種といえます。
種名で分かるちょっと面白い事3.その動物の種族的立ち位置
種族的立ち位置というと、いまいちピンとこないかと思いますが、ある言葉が付いていると、その動物の種族における立ち位置が分かるんです。
どういった言葉かというと、
- マ(真)
- ホン(本)
- ナミ(並)
といった言葉が最初についていると、その動物がその種族の中で分類上基準的立ち位置いることが多くあります。
例えば、ホンマグロやマイルカ、ナミテントウなど。
これらは、マグロの仲間やイルカの仲間、テントウムシの仲間の中でもその分類の基準となっている動物たちといえます。
他には、その名前にニセ(偽)がついていたり、名前の締めくくりが、モドキ(擬)やダマシ(騙)になっている動物は先に発見された動物に似ているけれども、系統的に全く違った動物であったり、また同じ分類に属する動物でも、少し遺伝子系統が違っていたりしている動物たちに付けられたりします。
少し具体例をご紹介すると
- ニセマグソコガネ(偽馬糞小金)
- ショウリョウバッタモドキ(精霊飛蝗擬)
- アユモドキ(鮎擬)
- ゴミムシダマシ(塵虫騙)
などなど。
言葉の関係上、なんか本家の紛い物みたいな印象を受けてしまいますが、決してそのようなことはなく、どちらが優れているというわけでもありません。
あくまで「似て非なるもの」っていう感じですね。
ちなみに先にご紹介したオキゴンドウというクジラも、シャチモドキなんていう風な別名もあったりします。
オキゴンドウとシャチが外見上似ているってことはないのですが、その食性に似たところがあるため、場合によってはこのような呼ばれ方をされたりするんですね。
このように後から発見されたばかりに、何とも不遇な名前を付けられてしまった動物たちもいるんですね。
もし、こういった名前の動物たちに接する機会があったら、あぁ・・・後から見つけられてしまったのね。
っていう風に思っていただければと思います。
最後に
いかがだったでしょう。今回は、種名で分かるちょっと面白い雑学をご紹介させていただきました。
この他にも、その種の色を表していたりとか、その動物の身体的特徴が名前に入っていたりとか、そういった動物たちもいるんです。ただ、中には「メクラ」や先ほどご紹介した「チビ」のように、差別的要素を含んだ種名もあるため、ちょっと問題になってたりするところもあるんですね。
こういった動物たちは比較的古くから発見されていた動物であり、裏を返せば、古くに発見された種なのか、比較的新しい時代に発見された種なのか、そのあたりの指標になっていたりもします。
現在では、こんな名前を付けるとやはり問題になってしまいますもんね。
種名は結構カタカナで書かれることが多いですが、漢字で書いてみるとその動物がどういった姿をしているのか、大きいのか、小さいのか、どこに住んでるのか、などといったことが分かるので、もしお時間許すようであれば調べてみるのも面白いかもしれません。
ではでは、今回はこの辺りで。今回も最後までお付き合いいただき、ありがとうございます。