動物雑学

毒を持つ超絶意外な動物たち厳選4種!

こんにちは。えたばりゅです。

毒を持つ有毒な動物たちは、世界各国に沢山暮らしておりますが、中には一見毒とは縁がなさそうな動物たちも毒を持っていたりするんです。

そこで今回は毒を持つ超意外な動物たちを厳選してご紹介しようと思います。

中にはびっくりするような動物たちも登場しますので、是非ゼヒその意外性に驚愕していただければと思います。

え!?あなたも!?毒を持つ超意外な動物たち

毒を持つ動物たちといえば、どんな動物を思い浮かべるでしょうか?

やはり第一に浮かぶのは、マムシやガラガラヘビなどが属しているクサリヘビ科のヘビたち、もしくはフードを広げて威嚇する姿が印象深い、コブラ科のヘビたち、あとはサソリやクモ、ハチなんかも超有名どころですよね。

これらはその動物=有毒っていうくらい、イメージが深いものと思います。

しかしながら、これからご紹介する動物たちは、おそらく毒を持っているとは思わないような動物たち。

ではでは、早速ご紹介していきましょう。

超意外な有毒動物たち1.タイマイ

まずトップバッターはタイマイというウミガメの仲間。

甲長平均約60cmほどと、ウミガメの仲間では平均的な大きさのウミガメで、太平洋、大西洋、インド洋などの暖かい海域に暮らしています。

日本でも沖縄など暖かい地域に産卵に訪れるほか、水族館などでも会うことができるウミガメなんで、その存在自体はご存じかもですが、毒を持っているということはあまり知られていないのではないでしょうか。

ウミヘビのように、自らの体内で毒を作り出すというわけではないんですが、タイマイが常食としてるものの中に、毒性を含んだ種があり、それを摂食することでタイマイ自体も毒を有することがあるんです。

海外ではウミガメを食べる文化がある場所もあり、日本でも一部の地域では食べられたりしているんですが、食べた人が中毒死した例もあり、その毒性は弱いとは言えないので注意が必要です。

ちなみに絶滅が危惧されているウミガメの中でも非常に危急種の1つで、生息域は太平洋、インド洋、大西洋と、幅広い海域が生息域に含まれますが、海洋汚染や漁網の混獲により急速に数を減らしております。

超意外な有毒動物たち2.ウナギ

こちらは以前日本では古来より親しまれてきたウナギも実は毒を持っているんです。

ウナギの毒は主にウナギの血中に含まれており、しっかり血抜きをせずに刺身などで食べたりすると、食中毒を引き起こします。

重篤な場合は呼吸困難に陥り、死亡することもあります。

じゃあ、なんでそんな危険なものが食べられてんの?

って思いましたよね。実はウナギの毒はしっかり加熱すれば、その毒性は失われるんで、大丈夫なんです。

ただ、刺身など血液成分が残る可能性のある料理は、経験がない方が調理するとかなり危険なので、刺身などを食べる場合は、専門店など経験豊かな方が調理を施したものを食べることをおススメいたします。

ちなみにこの毒は、ウナギだけでなく、ウナギ目の魚類である穴子やウツボにも含まれますのでご注意を。

超意外な有毒動物たち3.イモリ(アカハライモリ、シリケンイモリ)

イモリも古来よりヤモリと共に福をもたらす動物として、親しまれてきました。日本にはアカハライモリ、シリケンイモリ、イボイモリの3種のイモリが暮らしているのですが、このうちの2種、アカハライモリとシリケンイモリには毒があるんですね。

その毒は何と、あのトラフグが持つ毒として名高いテトロドトキシン。

この毒は、マムシやハブと違って毒を中和させる血清がなく、もし体内に入ると、対処療法を行いながら自然分解され、体外に出るのを待つしかない毒。

そして、言わずもがなですが、致死性も高い猛毒になります。

ただ、イモリも先ほどご紹介したタイマイと同じく、その体内でテトロドトキシンを作り出しているわけではなくて、摂取する食べ物が体内に蓄積されたもの。

ですので、この毒もその生息地域によって強さが違ったりするのもその特徴です。

超意外な有毒動物たち4.スローロリス

オオトリはこの方。スローロリスさん。

タイマイも超意外でしたが、スローロリスが毒を持っているなんてほとんどの方が知らないかと思います。

フォルム的にはめっちゃ可愛い姿をしていて、結構動物園などでも出会えたりするんですが、ちっちゃい体であんまり目立たないので、スローロリスって言われてもピンと来ないかもしれませんね。

画像がなかったので、スローロリスが出ている動画をご紹介しておきます。

いかがです。見覚えあったりするでしょ。

で、めっちゃ可愛いでしょ?

こんな愛くるしいことこの上ないスローロリスなんですが、実は毒があるんです。毒を持つ哺乳類は限られますので、そのあたりも珍しいですよね。

しかも、スローロリスの毒はなんと、自らの体内で作りだされているんですね。その元となっているのは、スローロリスの唾液と体から出る分泌物で、体を舐めて混ぜ合わせることで、その毒を作り出し、全身に広げているんです。

この毒は私たち人間含め、哺乳類には有毒とされていて、スローロリスの生息地に住む捕食哺乳類たちも、スローロリスは敬遠することが多いようです。

ではついでといってはアレですが、毒が有る、無いで、すったもんだの末、毒を持つ有毒種として落ち着いた動物たちをご紹介しましょう。

毒の有る無しで、議論と研究が交わされた末、有毒種となった動物たち

コブラやサソリなどは誰しもが毒を持っている種として認識がありますが、中には長年、毒が有る、無いの境目を行ったり来たりして、最近の研究で改めて有毒種であることが分かった動物たちもいるんです。

その1つは世界最大のトカゲ、コモドドラゴン(コモドオオトカゲ)

コモドドラゴンは体長約3m以上にもなる世界最大級のトカゲで、その獲物には他のトカゲや小型哺乳類の他、ヤギや水牛のような大きな動物たちも含まれております。

ただ、コモドドラゴンは体長こそ大きいものの、ワニのようなアゴの力はなく、ライオンやトラのように強靭な前脚も持ち合わせてないため、このような大きな獲物は通常では打ち倒す力はないんですね。

しかしながら、コモドドラゴンに咬まれた獲物はその時は逃げるものの、程なくして弱って倒れてしまうんです。

この為、コモドドラゴンはその口には多くの細菌がいて、その細菌が咬んだ時に獲物の傷口に入り込ませることで、大きな獲物をも狩りの対象にしていると考えられてきました。

しかしながら、最近の研究によりコモドドラゴンの口には毒腺があり、そこから毒を分泌していることが分かってきたんですね。

そして、もう1種は日本の固有種であるヤマカガシ。

ヤマカガシはアオダイショウやシマヘビと同じく、ナミヘビ科のヘビで北海道や南西諸島、小笠原など一部を除く地域に幅広く生息しているヘビです。

性格は比較的おとなしいヘビで追い詰められたりなど、自らに危険が及ばない限り襲ってくることは少ないヘビです。またヤマカガシの牙は非常に小さく、且つ奥まった場所にあるため、咬まれても毒が注入されないこともあるんです。

そのため、結構最近まではアオダイショウやシマヘビと同じく、無毒なヘビとされてきたんですが、最近の研究で有毒であることが分かったんです。

しかも、その毒はマムシを抑え、ウミヘビを除くと日本では最も強い毒性を兼ね備えた猛毒。

そしてヤマカガシの毒は、毒牙だけでなく、皮膚からも分泌されているんですね。この皮膚から分泌されるものは、エサであるヒキガエルに由来されるものなので、生息地域によってはこの分泌毒は持たない個体もいますが、掴んだりするとこの毒が飛散して目に入り、かなり危険な状態に陥ることもあります。

ヤマカガシは自らの体内で作り出す毒と、獲物を取り込むことで蓄積する2種類の毒を有する珍しい種といえますね。

ヤマカガシは水辺を好むので、街中ではあまり見られなくなりましたが、生息地域によっては触れたりしても危険な場合があるので、万が一見かけても決して触らないようにしましょう。

最後に

いかがだったでしょう。今回は毒を持つ超意外な動物たちを厳選して4種、ご紹介させていただきました。

それにしても、ウミガメの仲間である、タイマイやスローロリスが毒を持っているとはビックリでしたよね。

まぁ・・・タイマイはクラゲなんかも食べるんで、考えてみたら毒が有る場合があるってのもうなずける気がします。

それにしても、毒っていうのは危険であることは間違いないのですが、生き物たちが生きるために獲得した優れた武器であり、盾であることがよくわかりますよね。ではでは、今回はこの辺りで。今回も最後までお付き合いいただき、ありがとうございます。

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