こんにちは。えたばりゅです。
今回は、「全長」と「体長」の違いや、頭胴長、体高とはどの長さ、高さを表すのか、など動物たちの大きさを示す表現方法について、バッチリ分かりやすく解説させていただきたいと思います。
こちらの記事をご覧いただくことによって、それぞれのどこからどこの場所を表している大きさなのか。ガッチリわかるようになりますので、是非ゼヒ今回も最後までお付き合いいただけましたらと思います。
動物たちの大きさを表す単位、全長、体長、体高などの違いをバッチリ分かりやすく解説!
僭越ながら、私も大きな動物たちをご紹介する際はもちろん、記事にさせていただく動物たちが持つ魅力などをご紹介するときは、必ずといっていいほどその大きさを表す全長や体長を記載させていただいているのですが、そもそも全長と体長ってどこがどう違うのか、ちょっと紛らわしい時がありますよね。また、たまに頭胴長なんて単位や、体高、そして肩高とか、非常に多彩な表現のされ方があって、一体動物たちのどの部分の長さを表しているのか、ちょっと判断に困ってしまうことってあるのではないでしょうか。
実は、これら同じ長さや高さを表す場所としては同じ意味合いを持っていたり、また、逆に違う場所を表している長さなのに、勘違いして、解釈されてしまっていることも結構あるんですね。
では、まず最初に「体高」と「肩高」について解説していきましょう。
動物たちの高さを表す単位、「体高」と「肩高」とは
はじめに「体高」と「肩高」の違いなんですが、これは結論から言えば、どちらも同じ高さを表す単位なので、どちらの言葉が使われていても、同じ場所から測った高さなんですね。比較的よく耳にするのは体高のほうではないでしょうか。どういう部分からの高さを表しているかというと、主に四足歩行を行う動物たちが4つの足で立っている状態の、足の先から肩の高さまでの長さのことを表しているんです。
多くの動物は、この体高で4本の足で立った状態の高さがどれくらいなのか、その指標になるんですが、中には体高だけでは、その大きさが分からない動物もいましてでですね。
キリンの体高は??
そうなんです。背の高い動物といえば?と問われると、結構キリンをイメージされるかと思うんですが、キリンは体高でいえば、約3mほど。
でも、キリンって首、めっちゃ長いですよね。
なので、体高だけではキリンの大きさは分からないんで、キリンのような動物は、体高に加える形で、頭のてっぺんから足の先までの高さ「頭頂高」という単位が補足されることが多いです。ちなみにキリンの頭頂高は約5m。
首だけで2m・・・
・・・数値を見ると改めて首長いなって思いますよねw
ではでは、次に一番目にする機会が多い「全長」と「体長」について、その違いをご説明させていただきましょう。
動物たちの長さを表す、全長と体長、その違いとは
まず、体長なのですが、体長は頭の先から、尻尾を含まない、お尻までの長さのことをいいます。別の表現方法で「頭胴長」という表現があるのですが、これはどちらも頭の先からお尻の長さまでを表しているんです。
それに対し、全長は文字通り、その動物の頭の先から尻尾の先までの長さを表した単位。なので、全長と体長の大きな違いは、尻尾の長さが入っているかどうか。っていうところなんです。
なので、ちょっとまとめると
- 体長は頭の先からお尻までの長さ
- 全長は頭の先から尻尾の先までの長さ
ということになります。
ただ、体長に関していえばちょっと勘違いされていることがあったりしてですね。
体長は胸部からお尻までの長さではない
そうなんですね。ここで、先ほどのヤギさんに再度ご登場いただいたんですが、四足歩行の動物って、4つ足でまっすぐ立った状態だと、特に哺乳類たちはこのようなフォルムになることが多いですよね。
なので、体長は胸の先からお尻までの長さとよく勘違いされがちなんですが、体長は先ほど申し上げた通り、頭部の先からお尻の長さを表した単位なんです。
こちらが、体長と全長の長さを画像で分かりやすくしたもの。
・・・ちょっと尻尾が下向き気味なんでわかりにくいかな。。。
こんな感じですね。
このように首を傾けた状態だと、比較的わかりやすいですが、四足歩行の哺乳類はえてして立った状態だと、胸部よりも高い位置に頭部が来ることが多いので、結構この辺りは誤解されやすいんです。
でも、頭部の先から尻尾の先までが全長なら、長さを示す表現方法は全長だけでいい感じがしますよね。なんで、わざわざ尻尾を省いた単位である、体長という表現を用いるのでしょうか。
体長という単位が用いられる理由
これには、ある理由がありまして。
というのもご存じの通り自然界は厳しい弱肉強食の世界。なので、仲間同士の縄張りや食べ物をなどをめぐる争いや捕食動物などに襲われたりして、尻尾の一部がケガや事故で欠損してることがよくあるんです。場合によっては、尻尾がほとんど、もしくは全くなかったりすることもあるんで、そういった場合でも動物たちの長さがある程度わかるように、頭からお尻までの長さを表す単位、体長が用いられているんです。
ただ、ヘビのように、お尻がどこかちょっと分かりにくかったり、ワニやトカゲといった、尻尾の長さを入れたほうがその長さ(大きさ)のイメージが付きやすい動物たちは、全長という単位を用いることが多いですね。
そして鳥類に関しては、全長や体長よりも翼を広げたその幅のほうが大きい場合もけっこうあるので、その大きさをイメージしやすくさせるために、全長の他に、両翼を広げた幅である、「翼開長」という表現が加えられることが多いです。なので、ワシやタカなど、力強い猛禽類はその力強さをよりわかりやすくするため、「大きさ2m以上!」なんて、表現のされ方をしますが、あれは全長ではなく、翼開長を示しているというわけなんです。
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ちなみに魚やクジラたちなんですが、魚も肛門の位置とかもあって、お尻っていう定義がなかなかとりづらい生き物で、ちょっとその判断に迷うため、魚やクジラたちを体長はどの長さに定義づけられているかというと、口吻の先から尾びれの付け根までが体長とされています。
こんな感じです。
最後に
いかがだったでしょう。今回は、「全長」と「体長」の違いや、頭胴長、体高とはどの長さ、高さを表すのか、など動物たちの大きさを示す表現方法について、バッチリ分かりやすく解説させていただきました。
動物たちによって、その大きさをイメージするのが体のどの部分からどの部分までなのかが違うため、結構いろんな表現が用いられているんですよね。そのせいもあってか、ちょっとした誤解がある表現もあるんですが、それもやはり動物たちは環境に適応するため、非常に多彩なフォルムをしているということの表れというもの。
いや~・・・そういった面でも奥が深いですよね。ではでは、今回はこの辺りで。今回も最後までお付き合いいただき、ありがとうございます。