魅惑の野生動物たち

【超巨大!体長3m】獣王の威風!ネコ科世界最大のアムールトラはこんなにデカかった!

こんにちは。えたばりゅです。

今回は自然生息しているネコ科動物の中で最大の巨体を誇るアムールトラの雄大かつ壮大すぎる姿を篤と味わっていただこうと思います。シベリアに息づく王獣の姿を存分に、ガッツリと、タップリと味わっていただければ幸いです。

まさに王獣!シベリアを支配するアムールトラの巨大な雄姿に目が釘付け!

では、まずアムールトラのご紹介を軽くさせていただくと、英語名を「Siberian tiger」、学名を「Panthera tigris altaica」という、食肉目ネコ科ヒョウ属に属するトラの仲間で、ロシア極東のアムール川、ウスリー川を中心に生息しており、中国や北朝鮮でも限定的に点在しております。

日本では、アムールトラのほか、シベリアトラやチョウセントラという名前でも呼ばれたりしていますね。

かつては、ロシアから中国、朝鮮半島にまで幅広く生息していましたが、現在ではこの地域に約500頭が生息しているのみで、IUCN(国際自然保護連合)では、EN(絶滅危惧 ⅠB類)にランクし、保護の必要性を訴えております。

そういったこともあってか、保護団体などの精力的な活動の結果、若干ではありますが、アムールトラの生息数は回復傾向にあります。この調子で、安定的な数まで回復するよう応援していかねばですね。

ロシアの極東というと、言わずと知れた冬は厳寒の地。ベンガルトラなど、他の地域に生息しているトラに比べて、生活するのにはかなり厳しい感じがどうしてもしてしまいますが、あながち不利な条件だらけというわけではなくて、生息に有利な点もあるんですね。

まず一つは人間が少ない事。アムールトラが現在生息している地域では人口密度が少なく、人間との接触事故も少ないことに加え、開発によってアムールトラの生息が圧迫されることも比較的少ないんですね。また、ロシアは林業があまり盛んでないこともあり、アムールトラはじめ、その獲物となる動物たちの生態系も比較的ですが、安定していたりするんです。

そして、持ち前の巨体を生かして、アムールトラはその地域の生態系の頂点に君臨しているんです。

アムールトラ 世界最大のネコ科動物

トラの仲間はライオンと並び、世界最大級のネコ科動物として知られていますが、中でもアムールトラは、その中でもとりわけ大きな体を持っていて、自然下でのオスの最大クラスでは何と体長3.3m超、体重は約350kgに達する個体が確認されております。そういうこともあり、野生下では絶滅してしまったバーバリーライオンや野生では存在しないライガーなど、飼育下で生活している大型ネコ科動物を除くと、自然繁殖できる種では世界最大のネコ科動物として君臨しているんです。

このような巨大な体ですが、ついている筋肉も非常にしなやかかつ強靭で、瞬発力も非常に優れており、獲物に気付かれないよう、気配を殺して射程距離まで忍び寄り、爆発的瞬発力で一気に襲い掛かりるんですが、持久力こそないものの、その走る速度は巨体ながら70km/hに迫るほどの速度を誇るんですね。

そして、強力な前脚と10cmにも及ぶ鋭い爪でガッチリと獲物をホールドし、強力なアゴで獲物の喉元を締め上げ、獲物を狩るんですね。

アムールトラの獲物となる動物たちは非常に多彩で、イノシシやアカシカ、鳥などから、ヘラジカのような大きな草食動物、そしてツキノワグマやヒグマといった、生態系における頂点に君臨する動物もその獲物となります。ただ、クマの仲間はアムールトラにとっても非常にリスキーな獲物なので、あまり積極的に襲うことはありません。

それにしても、体長3mってちょっと想像しづらいですよね。

一般的な一軒家であれば、このクラスのアムールトラが立ち上がると2階のベランダから顔をのぞかせ、前足をかけれるほどの巨大さ。

・・・

でけー・・・。デカすぎる。

かなりでっかいってことはわかるんですが、実際アムールトラが目の前にいるわけではないので、その巨体ぶりの実感もあまり湧かないところです。

そこで、そんなアムールトラの大きさがよくわかるような動画を見つけましたので、ご紹介させていただきます。それがこちら。

いかがです?タテガミがあるので、おそらくオスのアムールトラと思うのですが、めっちゃデカいでしょ。お世話係の方との顔の大きさの違いももちろんですが、このアムールトラが2本足で立ち上がった時の大きさは、お世話されている方の2倍ほどありましたんじゃないでしょうか。

いや~・・・なんて言うか、デカいって言うか、もはや壮大ですよね。

アムールトラは寒冷地に生息している種類なんで、他のトラよりも体毛が長いのも、より体が大きく見えるのかもしれませんね。

ちなみに1900年代後半に絶滅してしまった、カスピトラもアムールトラ同様、ネコ科動物最大級の巨体を誇っていましたが、最近の研究でカスピトラとアムールトラの遺伝子が非常に似通っている、というか、ほぼ同等であることが分かってきていて、将来もしかしたら、同一種という位置づけになるかもしれません。

もしくはアムールトラがこの先、独自の進化を歩み、分化が進んでいくか・・・

このあたりはロマンですが、アムールトラの将来を考えると、後者であってほしいななんてことも思いつつでございます。

最後に

いかがだったでしょう。今回は、世界最大のネコ科動物、アムールトラの巨大さが一体どれくらいなのかを実感いただきました。立ち上がるとその巨大さがよりよくわかりますよね。

まさに獣王の威風というところ。

何とか、生息数が安定数になるよう、絶賛応援していかねばです。ではでは、今回はこの辺りで。今回も最後までお付き合いいただき、ありがとうございます。

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