動物雑学

【超防御力!】自分の体の一部を針や鎧に進化させた動物たち5選

こんにちは。えたばりゅです。

今回は屈強な捕食動物たちひしめく自然界で、日々自分たちの能力を駆使して身を守る被捕食動物たちの防御力にスポットを当てて、その中でも自らの体の一部を針や鎧に進化させることによって捕食動物たちの爪牙から身を守る術を身につけた動物たちを、厳選して5種ご紹介したいと思います。

ではでは、今回も最後までお付き合いいただけましたらと思います。

超防御力!自分の体の一部を針や鎧に進化させて捕食動物たちから身を守る動物たち5選

私たち人間はこの先、自分が食べられてしまうかもしれない。なんていう心配をする必要はほとんどありませんが、自然界ではそうはいきませんよね。

それは数多いる屈強な捕食動物たちが虎視眈々と食事にありつこうと目を光らせているからであり、少しでも油断しようものなら、たちまち彼らの糧となってしまいます。そんな恐ろしい捕食動物たちから身を守る為、動物たちは様々な手段を持って身を守っているわけなんですが、そんな中でも自分の体の一部をなんと針や鎧に変化させて捕食動物たちから身を守る術を身につけた動物たちがいるんです。

体をガッチガチの鎧に変化させたり、鋭い針山のように変化させることができたら・・・

これは、襲われる可能性もググンと減りますし、万が一襲われてもこういった防御性能を持たない動物たちと比較しても、生き残れる可能性はグググンと高まるというもの。ではでは、そんな超防御力を身に着けたツワモノたちをご紹介していきましょう。

自分の体の一部を鎧や針に進化させた動物たち1.カメ

体が鎧のようになっている動物といえば、真っ先に思い浮かぶのはやはり、このカメさんではないでしょうか。体が鎧のようになっている動物の代表的な動物で、陸生のリクガメから海水性のウミガメまで様々な場所に適応して、世界各地に生息しています。

これだけ、いろんな場所で生息できるようになったその背景には、やはりカメが持つ、あの鉄壁の防御である甲羅の存在が大きいといえます。

ウミガメは残念ながら、甲羅に首や足を引っ込めることはできませんが、多くのカメたちは危険が迫るとカッチカチの甲羅に頭部や足を引っ込めて、身を守ることができるんですね。

中にはパンケーキリクガメなどのように甲羅が柔らかい種のカメもいますが、これらのカメは鉄壁の防御を犠牲にする代わりに他のカメよりも俊敏さを身に着け、柔らかい体を利用して、岩のスキマなどに素早く隠れるように進化したと考えられています。

ちなみにあの甲羅。何で出来ているか気になるところですよね。実は亀の甲羅はウロコが変化したものっていう説はじめ、いろんな議論が交わされていたんですが、カメの肋骨が変化して出来たことが最近になって分かったんです。ですので、あの甲羅は元々骨ということになるというわけなんですが・・・いや~・・・ろっ骨を変化させてアーマードするなんて、進化っていうのは本当に奥が深いですよね。。。

自分の体の一部を鎧や針に進化させた動物たち2.アルマジロ

体が鎧のようになっている動物で、次に思い浮かぶのはやはり、このアルマジロではないでしょうか。アルマジロというと、それで1つの種類のようなイメージですが、実はけっこう種類がいて、現代では20種ほどのアルマジロが暮らしているんですね。

今では、一番大きなアルマジロで体長約1mほどのオオアルマジロですが、古代にはなんと4mにもなる巨大なアルマジロが暮らしていたんです。

そんなアルマジロ、現代ではどの種もフロリダやテキサスなど北米の南部地域から南米にかけて生息しているんですが、どの種も総じてめちゃくちゃ固くて鎧のようになった皮膚が頭から背中側を覆っているんです。この鎧状の皮膚。なんと、時には銃弾ですら跳ね返すほどの鉄壁の固さになることもあり、危険を感じるとこの鎧に身を隠して防御するというわけなんです。

また、ミツオビアルマジロはボール状に丸まることができ、捕食動物たちの強靭な爪牙のチカラをその球状になった防御で分散させることができるんですね。南米にはジャガーという、ネコ科随一のアゴのチカラを持つ強力な捕食動物が暮らしているんですが、そんなジャガーでさえ、アルマジロの鉄壁の防御には手をあまねくほど。体がそんなに大きくない故、相手を丸飲みにするアナコンダなどに襲われてしまうと、ちょっと分が悪いですが、爪牙を捕食武器としている動物たちには抜群の防御力を発揮します。

自分の体の一部を鎧や針に進化させた動物たち3.センザンコウ

アルマジロをご紹介したら、センザンコウを外すことはできませんよね。アルマジロはアメリカ大陸に生息してますが、センザンコウは東南アジアとアフリカに生息していて、アルマジロのように頭部と背中部分から尻尾にかけてがカタい装甲の覆われているんです。

この装甲はウロコが変化して進化を遂げたものなんですが、アルマジロと違う点はこのセンザンコウのウロコは自衛の武器にもなるということ。実はセンザンコウのウロコの端は刃物のように鋭くなっていて、自衛の武器にもなるんです。

敵が襲ってきた際には、積極的に長い尻尾を振り回して、相手を撃退することもできるんですね。

ちなみにアルマジロとセンザンコウ、同じような防御能力を獲得して、その姿も似ていますが、同じ哺乳類には属しているものの、系統的にはアルマジロは被甲目、センザンコウは鱗甲目に属していて、アルマジロはナマケモノやアリクイ、センザンコウは食肉目、要するにネコやイヌ、クマと比較的近い位置にそれぞれ属しているんです。

なので両者のあのフォルムは収斂進化の一例なんですね。

自分の体の一部を鎧や針に進化させた動物たち4.ハリセンボン

そして、針のような体といえば、そのフォルムが名前になってしまっているハリセンボン。ハリセンボンはフグの仲間に属している魚類で、温帯・熱帯の海域に広く分布しており、日本近海でも見ることができます。

その特徴はその名前にもなっている針状のウロコ。普段は寝た状態になっているんですが、外敵に襲われそうになるなど、危険を察知するとたちどころにこの鋭い針状のウロコが逆立ち、全身が針山のごとく変化するんですね。その姿はまさに千本の針が逆立っているようなフォルム。

この針をもって、ハリセンボンは自分を襲う様々な外敵から身を守っているんですね。

ちなみにハリセンボンは、フグの仲間に属しているものの、毒は持っていないと考えられています。なので、沖縄地方などでは、ハリセンボンを使った料理もあったりするんですが、多くのフグが猛毒を持つ箇所、卵巣などはまだ検査数が不十分であるため、他のフグと同じく食べてはいけないとされています。

自分の体の一部を鎧や針に進化させた動物たち5.ヤマアラシ

では、超防御力、自分の体を針や鎧に進化させた動物部門オオトリを飾る動物のご紹介に入っていきましょう。オオトリはやはりヤマアラシを置いて他にはいないんではないでしょうか。

ある意味、最強の防御力を持つともいえるこのヤマアラシ。背中部分の体毛を中心として、体毛が鋭い針状になっていて、外敵から襲われた際にはこの針状の体毛を逆立て、相手に猛然と突進するんですね。

この自衛手段はかなり強烈で、ヤマアラシを襲った捕食動物は文字通り、針の嵐のような反撃を受けてしまうんです。この針が刺さってしまい、その傷が元で感染症になってしまったりと、ヤマアラシを襲うにはリスクが強すぎるんで、経験を積んだ成獣の捕食動物たちはほとんどヤマアラシを襲うことはありません。

稀にニシキヘビといった大型のヘビに丸飲みされてしまうことがあるんですが、ヤマアラシを丸飲みにしてしまったヘビはたちどころに胃に穴が開き、内部から針が飛び出て絶命してしまったりするんです。

・・・いや、考えただけでもおそろしい。。。

最後に

いかがだったでしょう。今回は、自分の体の一部を針や鎧のように進化させて身を守っている動物たちを厳選して5種ご紹介させていただきました。他にもハリモグラやウニ、サイなどビンビン、ガッチガチの動物たちがいますが、どの種の動物たちも素晴らしい防御性能を持っているといえますよね。

ではでは、今回はこの辺りで。今回も最後までお付き合いいただき、ありがとうございます。

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