こんにちは。えたばりゅです。
今回は、擬態とは一体どのようなものなのかをバッチリ分かりやすく解説してみたいと思います。擬態と一口に言っても結構いろんな種類のものがありましてですね。ではでは、そのあたりもしっかり触れつつ、擬態という進化の神秘の能力を駆使する動物たちに迫っていきたいと思います。
防御、攻撃の超進化「擬態」の神秘に迫る!
まず擬態というものを簡単にご説明させていただくと、その文字で表している通り、自らの体や仕草を草木などの植物や他の動物、周囲の環境に似せるということで、様々な生き物たちがこの擬態という能力を駆使して、自分の身を守ったり、または獲物の目を欺く攻撃の手段に用いたりしているんですね。
その擬態の方法も各々本当に見事といいますか、見事に木々の一部と化していたり、一見花のようにしか見えなかったり、どうみても岩や海藻でしょ。っていう姿をしていたりと、姿はもちろん、例えば枝に擬態しているのであれば風に合わせて揺れてみたりとか、その仕草なども相まって、まさにそれに成り切っているという感じなんです。
また、そういった周囲の環境や植物のみにならず、他の生き物そっくりに自分の姿を模して外敵から身を守ったりするツワモノもいたりするんです。例えば、実際は無毒なのに猛毒を持つヘビとそっくりな姿をしていたりなど、自然界には忍びの術を極めた強者たちがひしめいているんですね。
擬態の種類 攻撃擬態と隠蔽擬態
また、擬態という能力は、周囲の環境に見事に溶け込むことから、攻撃手段、防御手段どちらにも優れた能力を発揮していて、捕食動物、被捕食動物ともども、多くの動物たちが擬態能力を使っているんです。
攻撃のための擬態を攻撃擬態、防御のための擬態を隠蔽擬態というように呼んだりするんですが、攻撃擬態を行う動物を一部ご紹介すると
- カメレオン
- アンコウ
- オコゼ
- 一部の種類のカマキリ
など。多くのアンコウやオコゼなどは海底を主に住みかとしているんですが、ほとんど動かないため、本当に岩や岩礁、サンゴと見分けがつかないほど。そして、油断して近寄ってきた獲物を一瞬で仕留めてしまうわけなんですね。また、ハナカマキリやカレエダカマキリなども、花や枯れ木、枯葉などに見事に溶け込んでいて、じっとその場で獲物を待ち伏せし、近寄ってきた獲物を電光石火の早業でとらえるというわけなんです。
こちらはオコゼの画像なんですが、いかがです?もはや岩礁にしか見えないでしょ。
そして、こちらはハナカマキリが花そっくりに擬態して獲物を捕食する動画。
こんなに溶け込まれたら、どうすることもできないですよね。
私たち人間に例えてみれば、道を歩いていると電柱や塀が突然襲ってくるようなもの。。。考えただけでも恐ろしいですよね。
また、ワニガメやアンコウ、パフアダーといった一部の動物たちは自らの体を獲物が好んで食べるミミズや虫の幼虫などに自らの体の一部を擬態させて、近寄ってきた獲物を襲うことも知られています。
もちろん食べられる側の生き物たちも負けておらず、隠蔽擬態を駆使して、捕食者たちの目を見ごとに欺いているんです。隠蔽擬態をする動物は
- ナナフシ
- ヨタカ
- タツノオトシゴ
など。
こちらはタツノオトシゴの近縁のリーフィシードラゴンという生き物。どう見ても海藻にしか見えないでしょ。
また隠蔽擬態ではないものの、別の擬態能力を用いて捕食動物たちから身を守っている動物たちもいるんです。
他の動物そっくりに擬態して捕食動物たちから身を守る
上でご紹介した動物たちは主に、植物や周りの環境に自分を擬態させる種類の動物たちでしたが、中には自分を他の動物そっくりに擬態させて捕食動物たちから身を守っている動物たちもいるんです。
例えば、自分は全く毒を持っていないんですが、強烈な毒を持つサンゴヘビそっくりな姿をしているミルクヘビというヘビ。
サンゴヘビはその種類によってはヘビの中でも最も強烈な毒を持つとされている種類もいるんですが、ミルクヘビはそんなサンゴヘビそっくりに姿を変えることによって、他の捕食動物たちから身を守っていると考えられているんです。
また、中にはミミックオクトパスのように擬態の免許皆伝といいますか、様々な動物に擬態する能力を持っている動物もいてですね。ミミックオクトパスは襲ってくる外敵の種類に応じて、擬態する動物を変えると考えられているんです。
こちらはミミックオクトパスの見事なまでの七変化。
いや~・・・なんていうか、ものまね王座決定戦とかに出場すれば間違いなく優勝ですよね。このミミックオクトパスはウミヘビやミノカサゴなどの他にも15種類以上もの生き物に擬態できると考えられているんです。
最後に
いかがだったでしょう。今回は動物たちの神秘の進化、擬態とは一体どのような能力なのかをバッチリ分かりやすく解説してみました。これだけ様々な擬態能力を持つ動物たちがいるっていうことは、擬態等能力が攻守においてとても優れた能力であるっていうことが分かりますよね。
ではでは、今回はこの辺りで。今回も最後までお付き合いいただき、ありがとうございます。