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タキタロウ伝説 深山の淡海に伝わる幻の巨大魚に迫る!

こんにちは。えたばりゅです。

今回は、タキタロウという伝説の巨大魚にスポットを当てて、その正体や実在の有無に迫ってみたいと思います。実はこのタキタロウ、未だ確たる実在の証拠はないものの、生息地とされる湖では、それと思しき巨大魚も実際に捕獲されていたりするんです。果たしてタキタロウは実在するのか。。。ではでは、今回も最後までお付き合いいただけましたらと思います。

山形の神秘の湖、大鳥池に生息する幻の巨大魚タキタロウとは!?

タキタロウは山形県と新潟県の県をまたぐ朝日連峰以東岳にある大鳥池に生息しているとされており、その体長は成長すると3mにも達するといわれる伝説の巨大淡水魚です。その形状はサケに似ているとされており、以前ご紹介した巨大魚イトウと同じく、鹿をも飲み込むという伝承もあるほどです。また、言い伝えでは、タキタロウを怒らせると嵐に見舞われるという伝承もあり、ある意味神格化されている存在でもあるんですね。

3mといえば、日本国内では最大級とされる、イトウビワコオオナマズオオウナギアカメといった日本を代表するそうそうたる怪魚・巨大魚たちと比較しても、頭一つ飛び出た巨体の持ち主。実在が証明されれば、これらと同じく、日本が誇る巨大魚の仲間として軒を連ねることになりますが、世界的に見ても、この巨体はあのアマゾンの怪魚、ピラルクと同程度の巨体になるので、その存在が明らかになれば、世界でもトップクラスの巨体を誇る淡水魚として日本の淡水魚がランクインされることになりますね。

気になるその正体ですが、その目撃談や推測される正体などから、おそらくサケ科に分類される魚類の仲間と推測されています。

囁かれるタキタロウの正体について

タキタロウの正体については

  • 現在は北海道にのみ生息しているイトウの生き残り説
  • イワナやヒメマスといった在来魚の巨大化説
  • ソウギョなど、外来大型淡水魚説
  • 全く未知の新種の巨大魚

等、様々な説が唱えられていますが、これらの説を裏付ける確証もなく、タキタロウの形状や冷水域を好むというその習性、そして目撃談から、これら従来の魚類たちとは違っているという証言も多く、もちろんまったく別の新種の魚類であるという説も根強い支持があるんですね。

またその正体説からも分かるようにタキタロウがもし新種であるにしても、サケ科の仲間に類似したフォルムであるというのが目下の定説とされております。そしてもしタキタロウの存在が明らかとなり、そのフォルムがサケの仲間に類似するものの、全く別系統の種であったとするならば、これはまたタキタロウが収斂進化をたどったとして新たなロマンを生み出してくれる可能性もあったりしますよね。

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タキタロウは果たして実在するのか

鹿をも飲み込む。というイトウと同じ伝説を持ち、怒りを買えば嵐に見舞われる、などといった穏やかならぬ伝承を持つタキタロウなのですが、本当に実在するのでしょうか。

これについては、タキタロウである。という確たる証拠を持つ立証が成されていないため、その存在については未だ憶測の域を出ていないのですが、その生息地である大鳥池にはイワナやヒメマスなど、タキタロウの餌となるであろう魚も豊富で、大鳥池の水深も約60m超ほどあり、深い場所の酸素濃度も豊富な事から、体長3mに成長すると言われるタキタロウが生息するにあたって必要な環境は整っていると言えるんですね。

また、1983年に行われた調査での調査では、体長約80cmほどの大型魚が捕獲されているんです。その魚類の種の鑑定調査を行ったところ、イワナの一種という結果や、アメマスの一種であるという結果に分かれて、どちらもサケ科の魚類ではあるものの、確たるこういった種である。という結果を生み出すことができなかったんです。ゆえに、タキタロウかどうかは定かではないものの、何らかの巨大魚が大鳥池に生息しているだろうということは分かっているんです。

ただ、大鳥池自体は周囲長約3.2kmと、ビワコオオナマズが生息している琵琶湖はもちろん、タキタロウと同サイズの巨大魚、オオウナギが生息しているという、池田湖よりも小さな湖なので、タキタロウが実在するとしても、湖の大きさからして、その生息数はかなり少ない、もしくは体長に関しても予想よりも控えめな可能性もあるでしょうね。これだけ大きければ、大鳥池の食物連鎖の頂点に君臨していることは間違いないですし、これだけの大型魚が安定生存していくにはそれだけの捕食対象も必要。そして頂点捕食者といえば、通常その生息絶対数は元々少ないですしね。

最後に

いかがだったでしょう。今回は、山形県にひっそりとたたずむ大鳥池に生息する幻の巨大魚、タキタロウについてご紹介させていただきました。人里離れた、自然豊かな場所ですので、琵琶湖のように人の影響を大きく受ける可能性は今のところ少ないですが、もし実在するとなれば、なんとかその周囲の生息環境も含めて、手厚い保護が成されると良いなと思います。

私も、このタキタロウの記事のカテゴリをUMA・超自然の部屋から日本の固有種手帳に移動させることができる日を夢見て、今回はこれまでとさせていただきたいと思います。

ではでは、今回はこの辺りで。今回も最後までお付き合いいただき、ありがとうございます。

 

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