こんにちは。えたばりゅです。
今回は、海の最強捕食者の一角を担っている、ホホジロザメとオオメジロザメの違いについてご紹介したいと思います。どちらも超有名どころのサメで、時折人との接触事故も起きていますが、その攻撃力や殺傷能力などには両者の違いはあるのか・・・
ではでは、今回も最後までお付き合いいただけましたらと思います。
ホホジロザメとオオメジロザメの違いは?危険度はどうなの?をバッチリ解消!
ホホジロザメはもう説明する必要がないほどの有名なサメで、その迫力ある姿がもととなっているパニック映画やメディアなどでも度々登場していますが、オオメジロザメもホホジロザメまではいかないかもしれませんが、こちらもその攻撃力や特徴的生態で、なかなかの認知度を有しているサメなんですね。
そして、どちらの種も冒頭で申し上げた通り、人との接触事故が起きていることでも知られています。
では、この2種のサメ、いったいどのあたりが違うのか。その違いについてご説明していきましょう。
ホホジロザメとオオメジロザメの違い1.姿(見た目)の違い
今回ご紹介する2種のサメにおいては、アオザメやヨシキリザメなど外洋域メインの生活ではなく、沿岸海域にも生息していますので、人との活動圏内に重なるということはどちらも同じような生態を持っているんですが、その容姿は割と・・・いや、結構な違いがありまして、両者容易に区別が可能です。
こちらがホホジロザメ
そして、こちらがオオメジロザメ
いかがです。見た目は全然違うといっても差し支えがないほどの違いってのがお判りいただけるのではないでしょうか。それもそのはずで、ホホジロザメはネズミザメ目、オオメジロザメはメジロザメ目に属しており、サメという種の括りでは同じものの、分類階層でも割と上層からその種としての違いがあるんです。また、その大きさについてもホホジロザメの方が重量級かつ巨大で、平均的体長はホホジロザメは約4m、オオメジロザメは約2.5mほどとその平均的な大きさにも結構違いがあったりするんです。
~分類階層について詳しく、それでいてわかりやすく解説していただいている記事はこちら~
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どちらかというと、オオメジロザメは何と言うか、その姿としては一般的なサメというフォルムですので、ホホジロザメよりも、むしろ同系統であるメジロザメやツマグロ、ヨゴレといった同属のサメたちと見分けがつきにくいっていう印象ですよね。
これを鑑みるとやはりホホジロザメの見た目のインパクトとしては、その一線を画すものがあります。
ホホジロザメとオオメジロザメの違い2.生態の違い
上で挙げたように、その姿は結構な違いが見られる両者ですが、その生態についてもどちらも比較的沿岸海域で活動するサメとは言え、決定的な違いがあるんです。それは、活動範囲。
サメといえば、やはり海に住んでいるっていうイメージがあり、ほとんどのサメがそれに当てはまるんですが、中には例外もおりましてですね。
それが今回ご紹介しているオオメジロザメ。
ホホジロザメは他のサメと同じくで、淡水域にまで遡上してくることは通常ないんですが、オオメジロザメは淡水域にもガンガン遡上してきて、なんなら湖などでも生息することも可能でして、変わった例では、オーストラリアのゴルフ場の池にオオメジロザメが住み着いているっていう例もあったりするんです。
ホホジロザメに関してはそういった例はありませんので、生息可能域としてはオオメジロザメの方がより広範囲ということになりますね。
このようにその姿や生態に結構違いがあったりするんですが、その危険度には両者差があったりするんでしょうか。
ホホジロザメとオオメジロザメはどちらの方が危険度が高いのか
この辺りはですね。その時と場合によると言いますか、単純な物差しで測れないと言いますか、ちょっと端切れの悪い感じで申し訳ないんですが、その危険度は一様に比較できないところもあるんです。
なんか、危険なサメといえば、やはりメディアや映画の影響もあり、ホホジロザメの方がパッと頭に思い浮かぶイメージはありますが、オオメジロザメは先程ご紹介した通り、淡水域でも生息が可能なことに加え、海でも人が足で立てるような浅いところにも入ってくることがあってですね。
こういったことからオオメジロザメの方がホホジロザメの危険度を凌駕するという考えを持っておられる専門家もおられるほどなんです。
ただ、その攻撃力といえば、体の大きなホホジロザメの方が力も強く、その歯も巨大ですので、そういった面ではやはりホホジロザメに軍配が上がりそうですね。
あの歯と巨大な口を見れば、映像をみるだけでも、すくみ上りそうになりますもんね。
まぁ・・・人にとって危険っていう部分は両者共々もちろんあるサメではあるんですが、あまり恐怖の対象にしすぎるっていうのもちょっとアレなところもありまして、サメは網とかも簡単に食い破って、人を見ると見境なく襲い掛かってくるイメージが定着してしまっているところはありますが、あれは映画でかなり誇張されている部分で、メディアでもサメの恐ろし気な歯や獲物を襲っている部分ばかりクローズアップしている偏った映し方をしている番組も一部あるものの、あれはあくまでサメが持つ生態の極々一部分。
実際のサメは防護ネットを食い破って人に襲い掛かってくるっていうことはまずないですし、ホホジロザメに関しても、場合によっては一緒に泳いだりすることも可能なんです。とはいえ、これについては熟練の研究者でこそ成せる業ではあるんですがね。
でも、サメが見境なく襲ってくる殺戮マシーンであれば、研究者の方ももちろん例外なく襲われてしまうので、この辺りを鑑みても、一般的に危険度が高いとされるサメたちにも意外な一面があるというのが分かるところでもありますよね。
加えて言うとするならば、サメの中でも大人しいジンベエザメでもあのような巨体ですので、一緒に泳ぐ際あまり近づきすぎれば、相手のほうが警戒して暴れる可能性も無きにしも非ずで、可愛いイメージが定着しているイルカでも、相手がじゃれついただけでも人間にとっては危険が及ぶ可能性もありますし、こういったところでもやはりホホジロザメやオオメジロザメが一概に危険種であるっていうのは考え物なのかもしれませんね。
ただ、危険じゃないとは言ってないので、もし、万が一見かけても私たち一般民は一緒に泳ぐのはやめておきましょう。
最後に
いかがだったでしょう。今回は、ホホジロザメとオオメジロザメの違いについてご紹介させていただきました。その姿、生態など、けっこうな違いがあるのがお分かりいただけたのではないでしょうか。両者の詳しい生態やご紹介はこちらの記事でも詳しくやっておりますので、よければこれらの記事も併せてお読みいただければ幸いです。
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ではでは、今回も最後までお付き合いいただき、ありがとうございます。