えたばりゅコラム

ありがとうムツゴロウさん!偉大な巨星逝去

こんにちは。えたばりゅです。

今回は少し悲しい話題に触れようと思います。僭越ながら、私が尊敬する方でもある、畑正憲氏(通称ムツゴロウさん)が去る2023年4月5日(水)にご逝去されました。

ありがとうムツゴロウさん!私が動物をより好きになったきっかけを作ってくれた方

この訃報を耳にしたときは、仕事中でありましたが、それを聞いたときは思わず「エッ・・・!?」っと声をあげてしまいました。

動物が好きであれば・・・いや、そうではなくとも畑正憲さんのお名前を知らない人はあまりいらっしゃらないかと思います。もしかしたら通称の「ムツゴロウさん」のほうが有名かもしれませんね。畑さんが毛布でくるまった姿が、魚のムツゴロウに似ていたことから、この愛称が生まれたとされております。

元々は医者を目指すべく東京大学に入学したものの、その過程で動物たちの魅力にのめりこみ、動物学を学んだあとは、北海道の無人島へ移住し、そこで様々な動物たちと文字通り共存、そこでの暮らしが、かの有名なムツゴロウ動物王国誕生のきっかけとなったと聞いております。

畑正憲さん(ムツゴロウさん)の公式プロフィールはこちら

動物のことのみにあらず。多方面でも卓越した才能を発揮

ムツゴロウさんといえば、私の中では、やはり動物のために生きた方。というイメージがかなり強く、その肩書もナチュラリスト、そして動物研究科家と、自然や動物に関するものもありますが、かなりマルチな才能を持っておられる方で、エッセイや小説といった文才にもたぐいまれなる才能をお持ちであるほか、趣味の麻雀はすさまじくプロの雀士の称号があり、日本麻雀連盟の最高顧問に就任されており、畑さんのために位が創設されたほど。このエピソードだけでも麻雀には疎い私でもそのすごさがビンビンと伝わってきます。

猛獣でさえ手なずける!動物たちに対するムツゴロウさん独自の接し方

そんなムツゴロウさんですが、最近ではご年齢などのこともあり、あまりメディアに出てくることはなかったですが、私が幼少期のころは、ムツゴロウ王国の様子やムツゴロウさんが世界各国の動物たちを独自の接し方で、その解説をする「ムツゴロウとゆかいな仲間たち」を筆頭とする様々なメディアに登場しており、ムツゴロウさん独特ともいえるその動物たちの接し方は、その道に詳しい方はもちろん、接し方にバラエティ性も含まれていたため、お茶の間でも人気を博しておりました。

当然、私も幼少期より動物が好きであったため、そんなムツゴロウさんが出演している番組を楽しく拝見させていただいていたのを覚えております。

また、その人がらがうかがえるような優しい口調と分かりやすい解説はもちろんなんですが、中にはこちらがハラハラするような動物たちとも触れ合う様子がめちゃくちゃ印象的で、積極的にその囲いの中に入っていくほど。その中には

  • クマ
  • オオカミ
  • ライオン
  • トラ
  • ジャガー
  • ピューマ
  • ゾウ
  • ワニ
  • アナコンダ
  • チンパンジー

などといった世間一般では、猛獣と認識され、人との接触事故が起きている動物たちにも物怖じせず、接していたのが本当に印象に残っております。ライオン(半飼育個体ですがもちろん成獣)と取っ組み合いの触れ合いをした後、「いや~・・・この時はすこし生命の危機を感じましたね(^^♪」

と、サラリと自らの接し方をご覧になりながらナレーションしているのが、もうただただスゲー・・・の一言でした。

そうはいっても、どれも幼獣や赤ちゃんじゃないの?

ってもしかして思われてたりします?

とはいえ、もちろん幼獣との触れ合いもありますが、がっつり大人、つまり成獣との触れ合いでございます、

そうして、こうした猛獣たちと接するとき、動物たちの特定の行動の理由や、必ずやってはいけないことと、を解説してくださっていたのですが、仮にその場面になったとして、それを実行できるような冷静な判断と胆力を身につけなければなと今になっても思ったりします。

こうしたそうそうたる面々たちとの触れ合いにも何事もなく終えていることから察するとおり、動物たちの心理状態や行動学にも精通されていて、ピューマなどは大きな子猫と触れ合っていると錯覚するほどでした。

今になって感じるムツゴロウさんと動物たちとの関係

そして、最初は威嚇全開で、「こっち来んな」オーラ全開の動物たちも、ムツゴロウさんが少し接することで、ほとんどの個体がリラックスした状態になるんですね。中には、寝てしまう子もいるほど。

メディアの中なので、編集という技術があるとは仮定しても、僭越ながら保護施設で勤務した私の経験上、人間に警戒心を抱いている動物たちが心を開いてくれるのに必要な時間はかなり必要で、場合によっては、数十年単位の時間を要するもの。1日やそこらでは到底無理なところなんです。

接した100%すべての動物たちとの触れ合いが使われていないにしろ、動物たち、とくに野生動物やそれに近い子たちと接するのがいかに繊細なものか、わかるほど、ムツゴロウさんの凄さが今になってバンバンわかってしまうという感じです。

思うに、動物たちの心理や行動学に精通なさっておいで出会ったのはもちろんですが、畑さんの持つ独特の穏やかなエネルギーというか、雰囲気が動物たちの警戒心を解く一つのきっかけになっていたのかななんて思ったりもします。

動物たち、野生動物たちはそういうものを察知する能力に特に秀でているので、敏感に感じ取っていたのかもしれませんね。

最後に

このように、自らの体を持って、動物たちとの触れ合い、そして動物たちの持つ魅力などを発信し、自然や動物たちがいかに人間にとっても重要な存在であるか。ということを教えてくれたムツゴロウさん、幼少期から動物は好きな方ではありましたが、ムツゴロウさんは私が動物により関心を持つきっかけを作ってくれた人といっても過言ではない人でした。

今回は、ちょっと管理者の思いをつらつらと述べる記事になってしまいましたが、最後までお付き合いいただき、本当にありがとうございます。

そして、この場をお借りして、畑正憲さんのご冥福をお祈りいたします。

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