こんにちは。えたばりゅです。
今回は、アメリカに住む唯一の有袋類、キタオポッサムというオポッサムの仲間にスポットを当ててその魅力や生態に迫ってみたいと思います。実はこのオポッサム、とある身を守るための生態を持っていて、その名演技っぷりはどんなハリウッドスターもビックリの鬼気迫るもので、まさに怪演そのもの。
ではでは、今回も最後までお付き合いいただけましたらと思います。
北アメリカに住む唯一の有袋類キタオポッサムが魅せる命を守るための凄まじい怪演とは!?
ではまずキタオポッサムのご紹介を軽くさせて頂くと、英名を「Virginia opossum」、学名を「Didelphis virginiana」というオポッサム目オポッサム科に属する有袋類の総称で、カナダ南部から南米にかけて生息しており、生息地では単に「possum」と呼ばれていたりもします。
食性は雑食、昆虫類や甲殻類などの節足動物や小型の爬虫類、両生類、鳥類、魚類などを食べるほか、果実や木の実など植物性の食べ物も摂取して生活しており、死肉食傾向も強く、食性としてはあまり選り好みがない為、かなり適応能力も優れているといえそうですね。
体長約40cmほどに成長するオポッサムの仲間としては最大種で、最大個体では体長約50cm、尻尾まで含めると1mを超えることもあるんですね。
お母さんの背に乗る姿が何とも可愛らしいオポッサムの幼獣
キタオポッサムも、他の有袋類の仲間と同じように、生まれたばかりの幼獣は非常に小さく、その大きさはなんとミツバチほどの大きさで、生まれてすぐは母親の育児嚢の中で比較的安全に過ごしますが、成長し、生後70日を過ぎたあたりから、育児嚢と外を出入りするようになり、母親は移動の際、幼獣たちを自身の背に乗せて移動する姿を見ることができます。
こんな感じ。
何とも可愛らしい姿ですよね。
ちなみに、ミズオポッサムという種はオスメスともに袋を有している非常に珍しい種なんですね。フクロオオカミもミズオポッサムと同じく雌雄共に袋を有していたことが分かっているのですが、非常に残念ながら、フクロオオカミの方はご存知の通り、近年絶滅してしまったとされております。なので現在のところ、両性別共に袋を持っているのは、現生有袋類全体の中ではミズオポッサムのみなんですね。
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ちなみに、超恥ずかしながらですが、こういったブログを運営しておきながら、私め、つい最近まで有袋類は雌雄問わず、袋を有していると思っておりました。
文字通りの命がけで演じる鬼気迫るキタオポッサムの怪演
キタオポッサムはじめ、オポッサムの仲間はその生息地をアメリカ大陸に据える有袋類としては非常に珍しい種ですが、キタオポッサムは更に面白く魅力的な特徴を持っていて、自身に危険が迫ると、偽死、いわゆる「死んだふり」をして、危険をやり過ごす習性を持っているんです。
その名演技っぷりはもはや怪演レベルという程で、こちらとしては、本当に死んでしまったかのように錯覚するほど。
とりあえず、百聞は一見に如かず。その名演っぷりが分かる動画がありましたので、シェアさせていただきたいと思います。
いかがでしょうか。コヨーテに襲われて、この画像ですので、もう死んでしまったのかと見てるこちらがハラハラするレベルですよね。
このようにキタオポッサムは自らの天敵に襲われた際など、命の危険が迫った時には鬼気迫る怪演でその場を切り抜けたりするんです。
他にもいる!死んだふりで自らの命を救う動物たち
このように鬼気迫る演技で自らの命の危険を回避するキタオポッサムですが、死んだふりをしてその場を切り抜ける動物たちは他にもいてですね。
- 一部の種のトカゲやヘビ
- カエル
- コメツキムシやテントウムシなどの甲虫類
など、結構この能力で危険を回避する動物が自然界には意外と多くいたりするんです。特にシシバナヘビという種類のヘビは吐血を操ることも出来て、この死んだふりにキタオポッサムに負けないくらいの演出をすることが分かっているんです。
オポッサムがコヨーテに咥えられても動じなかったのも、まさに凄腕の死んだふり能力といえますが、まさか吐血を操って、その演技を演出する動物もいるとは本当に驚きですよね。
最後に
いかがだったでしょう。今回はキタオポッサムというアメリカ大陸に生息する唯一の有袋類にスポットを当ててその魅力などをご紹介させていただきました。是非その名演に磨きをかけて、厳しい自然界を生き抜いてほしいものですよね。ではでは、今回も最後までお付き合い頂き、ありがとうございます。