動物雑学

タランチュラとは!?タランチュラ伝説のルーツとなった意外なクモがいた!

こんにちは。えたばりゅです。

今回は、タランチュラという毒グモにスポットを当てて、その真相に迫っていきたいと思います。こちらの記事をお読みいただくことによって、タランチュラとはいったいどのようなクモを指すのか、そのあたりもバッチリわかるようになりますので、是非ぜひ今回も最後までお付き合いいただけましたらと思います。

ちなみに、今回の記事はその内容でご想像の通り、もちろん、もちろんで閲覧注意でございます。

タランチュラは超意外なクモにルーツがあった!タランチュラの実態をバッチリ解説!

タランチュラといえば、その名前を聞くだけでクモの中でも巨大で強烈な毒を持っており、私たち人間サイズの比較的大きな動物も咬まれれば決して無事では済まないっていう結構・・・いや、かなり恐ろしいイメージを私たちは持っていますよね。ただ、では、タランチュラってどんな種類のクモなの?どこに住んでるの?大きさは?その具体的な毒の強さは?なんて突っ込んで聞かれるとちょっと返答に困ってしまうのも事実。

いわば、そのネームバリューとそのフォルムは超絶強烈なのに、その生態は実はほとんどわからないといいますか、謎に包まれていて、なんかこう・・・タランチュラっていうクモのイメージはふわっとした感じになっておられるのではないでしょうか。

実はその持たれておられるイメージっていうのは、間違いではなくてですね。

では早速タランチュラというクモの実態に迫っていきましょう。

実はタランチュラという種類のクモは現在のところいない

そうなんです。タランチュラという名前はかなり有名で、クモ類に詳しくない方でもその名前は知らない人はいないといっても過言ではないクモ。でも実はタランチュラという種名のクモは実は分類的には現在のところ地球史上をもってして実在しないんです。

でも、私たちは確かにタランチュラってその種の特定や生態はうまく説明できないにしても、そのイメージとしては先ほど申し上げた通り、巨大で猛毒を持っている恐ろしいクモっていうイメージがあり、おぼろげながらも、そういえば何か毛が生えてなかった?

っていう感じでその姿も具体性のあるものがイメージとしてあります。

・・・

なぜなんでしょう。これは、以前解説させていただいて、現在もご好評をいただいております、ハゲワシとハゲタカの違いにも通づるものがありましてですね。ハゲタカと同じく「いないのにいる」シリーズなんです。

タランチュラ伝説の始まりとその意外なルーツのクモ

いないのにいるっていうのは、これまた毎回歯切れの悪い感じで申し訳ないんですが、実はタランチュラというのはいわば伝承の中に生まれたクモで、イタリアのとある港町がその発祥となっているんです。その町の名前はタラント。

16世紀ごろにこの町ではある噂が世間を恐怖の渦に陥れていてですね。この町にはとある恐ろしい毒グモが住んでいて、そのクモに咬まれるとまず助かる見込みはないとされていたんです。

その恐ろしい噂の元となったのは、タランチュラコモリグモという種類のクモ。このクモ糸状の巣を張らない徘徊性のクモでそのフォルムもどっしりした感じで大きな個体では体長約3cmほどになる現地では比較的大きなクモなんです。

ただ、その性格はこういった伝承と反比例するかのように警戒心が強く、人のような大型な動物が近づいてくるとサッと隠れたりするんで、積極的にタランチュラコモリグモが襲ってくるということはないんですね。また毒性に関しては特に強力ということはなくて、例え咬まれても少し痛みを感じる程度で、もちろん命に関わるこてゃないとされているんです。

ではなんでこのような濡れ衣が着せられたかというと、その姿もあるのですが、もう一種のクモも関係しているとされておりまして、そのクモが現在でも猛毒を持つことで知られているゴケグモの仲間。ゴケグモの仲間といえば、日本でも度々その名前が挙がるセアカゴケグモが有名ですが、タラントにもジュウサンボシゴケグモというゴケグモの仲間が生息していて、こちらの方はその種の例に漏れず毒も強力で、現在でこそ血清があるため、死亡率は大幅に激減されましたが、血清のないこの時代にはこのクモに咬まれて命を落としてしまう方も少なくなかったんです。

しかしながら、ジュウサンボシゴケグモは体長約1cmほどで、タランチュラゴケグモと比較するとそのフォルムの線も細め。故にその姿と相まってタランチュラゴケグモに咬まれると命を落としてしまうという誤解が生まれて、タランチュラという毒グモ伝説が生まれたとされているんです。

そして、このイメージを持った当時の人類が南アメリカやオーストラリア大陸に渡ったとき、当地に生息するルブロンオオツチグモ(ゴライアスバードイーター)やシドニージョウゴグモなど、私たちが現在タランチュラとしてイメージするそのもののクモと遭遇し、インパクト絶大なその姿に衝撃を受けた結果、現在のタランチュラのイメージが誕生したとされているんです。

なので、実はタランチュラ伝説を生んだそのルーツは意外にもゴケグモの仲間という感じになるんですね。

最後に

いかがだったでしょう。今回はタランチュラというクモにスポットを当ててその実態と伝説の意外なルーツにも迫ってみました。当時の方がゴライアスバードイーターなどを初めて見た時の衝撃・・・確かにこれは想像に難くないですよね。そしてタランチュラ伝説が現在もよく知る意外なクモがそのルーツとなっているのも、こういった伝承の奥深さを感じてしまいます。

ちなみに当時、この毒から逃れる手立てはただ一つ。それは踊ることだったみたいですね。この踊りは後にタランテラと呼ばれるようになったとか。踊るという行為は体を激しく動かすので毒の周りがむしろ早くなってしまうというのは現在ではよく知られているところですが、なぜ毒を下すのに踊りが有効とされるようになったのか、そのあたりは詳しくはわかっていないようです。このあたりも真相は当時とともにというところかもしれませんね。

ですので、現在のタランチュラというのは、特定の種のクモを指すのではなくて、地上徘徊性のどっしりした巨大なクモという感じに思っていただければと思います。ちなみにそのイメージとは裏腹にその姿はイメージ通りのタランチュラそのものながらも毒性は意外に低い種もいるんです。

ではでは、今回も最後までお付き合いいただき、ありがとうございます。

 

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