こんにちは。えたばりゅです。
今回はオキゴンドウという、クジラの仲間をご紹介したいと思います。あまり聞いたことがない名前だと思いますが、実はあの海の王者シャチと親戚という説もあるクジラなんですね。そのあたりにも触れつつ、オキゴンドウの魅力に迫っていきたいと思います。
ではでは、今回も最後までお付き合いいただけましたらと思います。
オキゴンドウ 愛嬌たっぷりのお顔に不釣り合いなほどの鋭い歯 実はあのシャチと親戚っていう説も!?
では、まずオキゴンドウのご紹介を軽くさせていただくと、英名を「False Killer Whale」、学名を「Pseudorca crassidens」という、ハクジラ亜目マイルカ科オキゴンドウ属に属するクジラの仲間で、アフリカ大陸からヨーロッパ近郊、紅海、インド洋から東南アジア、ユーラシア大陸南東近海、日本海からオーストラリア、南アメリカ西部から北アメリカ西部などに生息しており、その名前の通り、沖合を好んで生活の場としております。
オキゴンドウの生息地には日本近海も含まれているので、日本でも見られる種類ですね。
もちろん、クジラの仲間ではあるのですが、容姿こそあまり似ていないものの、イルカの仲間に含まれるクジラで、体長は約5~6m、体重は約1.5tと、イルカの仲間としては大型種に入ります。人にも結構慣れるため、実際に鴨川シーワールドやアドベンチャーワールドなど、日本の水族館やサファリでも会うことができて、イルカショーなどでお目見えすることも出来るんですね。
この他の水族館などでも、けっこう飼育されていますので、もしかしたらお会いになったことがあるかもしれませんね。
シャチさながら!人懐っこいオキゴンドウも海では獰猛なハンター
このように、ナイスな技を披露して、私たちを和ませてくれたり、楽しませてくれているオキゴンドウですが、実はそのイメージとは裏腹に、海では結構獰猛なハンターで、外洋性の大きな魚類の他、時にはクジラの幼獣やイルカなどを群れで襲ったりすることもあるんです。
こちらは、オキゴンドウがシイラという外洋性の魚を狩る様子。
国外の方で、やはりリアクション豊かということもあり、撮影者の方のテンションがちょっとだけ気になっちゃったりしたりするかもしれませんが、動画の後半で、オキゴンドウが捕食していた魚はシイラという魚。シイラも最大2mにもなる、結構大きな魚なんですが、それをやすやすと咥えて、持ってく辺り、オキゴンドウの力強く、優秀なハンターぶりが垣間見えるのではないでしょうか。
オキゴンドウが一目見ただけで捕食者ってことが一発で分かる超ビッグでずらりと並んだ歯
そして、こちらオキゴンドウの歯なのですが、いかがです?けっこう良い歯持ってるでしょ。この歯と群れという優位性を生かして、シイラのような大型魚をはじめ、時には他のクジラ類も襲って捕食してしまうんです。
そして、このような歯や習性を持つ海洋生物といえば、海の王者シャチを思い浮かべるのではないでしょうか。
オキゴンドウはシャチと親戚!?
英名では「False Killer Whale(偽りのシャチ)」なんて名前がついていますが、これはシャチと同じく、イルカや他のクジラを襲う習性から由来しており、実際にオキゴンドウことがわかっているんですことがわかっているんです。
また、このように大きな獲物の肉も食いちぎれる強靭な歯を持っているのでは、マイルカ科の中では、シャチとオキゴンドウのみで、この事からオキゴンドウとシャチはマイルカ科シャチ亜科という分類の元、それぞれシャチ属、オキゴンドウ属に分かれるという見方もされることがあるんですが、他のゴンドウクジラの仲間とシャチをマイルカ科ではなく、ゴンドウクジラ科として系統分けする説もあるんです。
なので、ひょっとすると、この先、オキゴンドウとシャチは近縁である。って言うようなことが立証されるのかもしれません。
ちなみに日本のサッカーチームに名古屋グランパスという名称のチームがあって、シャチと思しきマスコットキャラクターがいますよね。あのモチーフはもちろんシャチなんですが、グランパスっていうのは、実は元々のシャチの分類系統で使用されていた種名なんです。
今ではシャチの種名は「orca」で「Grampus」はハナゴンドウっていう別のゴンドウクジラの属名に使われています。
それにしても、偽りのシャチとは・・・
なんか、偽りの王キングギドラみたいですよねw
最後に
いかがだったでしょう。今回は、オキゴンドウというクジラのご紹介をさせていただきましたが、シャチとひょっとすると親戚かもしれないっていうのは、ちょっとしたロマンを感じてしまいますよね。
シャチに比べるとスリムで体格も小柄なオキゴンドウですが、狩りの性質や、大きく、頑丈で鋭い歯など、シャチと似ているところも確かにあります。この辺りは、新しい研究の結果を楽しみに待つのみというところでしょうか。
ではでは、今回はこの辺りで。今回も最後までお付き合いいただき、ありがとうございます。