動物雑学

クロヒョウはいるけどブラックチーターはいない!意外と知られていないチーターのヒミツとは!?

こんにちは。えたばりゅです。

今回は、神速獣チーターの意外と知られていないヒミツに迫ってみたいと思います。チーターといえば、加速後わずか2秒ほどで70kmに達するミサイルのような爆発的加速力と、生き物とは思えない雷光のような超スピードをメインウエポンに携え獲物を仕留める地上における神速の王。

そんなチーターなのですが、そのフォルムはスマートとはいえ、ヒョウやジャガーにも似ているところがありますよね。

ですが、ヒョウやジャガーには見られる特徴が、実はチーターにはなかったりするんです。

ではでは、早速そんな神速獣チーターの意外と知られていないヒミツに迫ってみたいと思います。

クロヒョウはいるけど、クロチーターはいない!意外と知られていないチーターのヒミツに迫る

ではでは、まず姿がよく似ている、チーターとヒョウ、ジャガーの違いについて軽くお伝えしたいと思います。

チーター ヒョウ、ジャガーと似て非なる存在

チーターといえば、その弾丸のような足の速さの他に、黒の斑点模様の美しい毛色がもう一つの特徴です。この見事で美麗といっても過言ではない毛色はヒョウや南米に生息するジャガーにも通づるところがありますよね。

この3者。同じような容姿をしておりますので、各々単体の姿をご覧になるとどれがチーターで、どれがヒョウ、ジャガーなのかわからないって方も多いと思います。

こちらが今回の主役、言わずと知れた神速獣、チーター。

そして、こちらが音もなく獲物に忍び寄る隠密のヒットマン、ヒョウ。

そして、こちらがライオンやトラを抑えて、ネコ科最強の顎の力を持つ、アマゾンの王ジャガー。

いやいや、並べてみても各々がシブくカッコよく、それでいて超美しいことはよくわかりますが、その違いについては結構分かりにくかったりしますよね。しかしながら、よく見てみると微妙にそのフォルムに違いがあるのがお判りいただけるのではないでしょうか。

全体的にチーターは、ほっそりとしたスリムな体系。そして、チーターは目の下に涙跡のような黒い模様が入っているのも特徴。ヒョウはチーターよりも足も太く力強い感じがしますね。そして、ジャガーはこの三者の中では、一番ドッシリがっちりしており、頭部も大きいことがお判りいただけると思います。

ジャガーの顎の力は非常に発達しており、体の大きさはトラやライオンに一日の長があるものの、こと顎の力に関してはライオンやトラを抑え、堂々ネコ科随一の強さを誇っております。

そして、中でも、チーターにはないのに、ヒョウとジャガーにはあるある特徴があるんです。

クロヒョウ、ブラックじゃカーはいるけど、クロチーター、ブラックチーターはいない

そうなんです。チーターにはなくてヒョウ、ジャガーが持っている特徴がこれ。

ヒョウやジャガーは黒変種、いわゆるクロヒョウやブラックジャガーといった体毛が黒い個体が少数ながらいるんですが、実はチーターにはそういった、クロチーター、ブラックチーターといった、黒い個体は現在のところ確認されていないんです。

この理由は気になるところですが、まだ解明はされていないみたいですね。

クロチーター、ブラックチーターがいない理由を妄想してみる

私の考えで申し訳ないのですが、属性の違い(ヒョウとジャガーはネコ科ヒョウ属、チーターはネコ科チーター属)といったものがあるのかなと考えたりしてます。

ただ、これだと同じ斑点模様を持ちながら、ヒョウ属ではないサーバルに黒変種がいることに説明がつかないんですよね~。

別の理由を考えてみるに、ヒョウやジャガーは夜間にも狩りをする夜行性であるのに対し、チーターは冒頭で申し上げた通り、昼行性の捕食者。昼間の草原で真っ黒な体は目立ってしまうことはもちろん、黒という色は熱を吸収するので、狩りの際、短期間で100kmにも及ぶ爆発的なエネルギーを発する、ただでさえ熱を帯びやすい体で太陽を吸収していたら、簡単にオーバーヒートしてしまいますよね。

ヒョウにおいても、サバンナをメインに生活しているアフリカヒョウ系よりも、東南アジアなどの熱帯雨林といった、昼間でも木々に囲われて薄暗い場所に生息するヒョウのほうが黒変種の発生率は高いといいますしね。

おそらく、そういったことが理由かなと考えるわけなんですが、これはあくまで個人的な考えですので、もし超絶お詳しい方でその理由をご存じであれば、メッセージ頂けると嬉しいです。

しかし、チーターにも黒変種はおりませんが、斑点模様が連なって線状になっている個体がが少数ながら存在します。

キングチーターと呼ばれるチーター

キングチーターは、ジンバブエ周辺で確認されている個体で、特徴として主に背中部分の斑点模様が線状に連なっている体毛を持った個体。キングチーターという名前はついておりますが、チーターと別種ではなく、通常のチーターから生まれる突然変異体として認識されております。

すぐ上の画像がキングチーターの姿なのですが、いかがでしょう。通常の体毛と比較すると、背中あたりが線状になっている他、全体的に斑点も大きいのがお判りいただけますよね。ちなみにキングという名前が付いておりますが、大きさ的には通常のチーターとほぼ変わりなく、走る速さにおいても通常のチーターと同じくらいといえます。

どうやら、イエネコのタビー柄と同じ遺伝子要素で、キングチーターが時折誕生するようですね。

そんなネーミングバリュー抜群のチーターなんですが、実は残念なことに、生息数は減少の一途をたどっているんです。

減り行くチーターの生息数

アフリカ、イラン共にその個体数は減少し続けており、特にイランに生息するアジアチーターは激減しており、その生息数はわずか60~100頭程度とされております。

IUCN(国際自然保護連合)ではチーター全体としてのランクをVU(絶滅危惧 Ⅱ類)、中でもイランやアラビア半島に生息するアジアチーターはCR(絶滅危惧 ⅠA類)に分類し、その危急性を訴えております。

チーターの種としての保全ランク。

そして、こちらがアジアチーターの保全ランク。アムールトラやアムールヒョウ、ユキヒョウなどと並び、非常に危険な水準に達していることが分かります。手厚い保護政策が必須といえる状況ですね。

最後に

いかがだったでしょう。今回は言わずと知れた神速獣チーターの意外と知られていないヒミツをご紹介してみました。クロチーターがいない理由が解明されると日が待ち遠しい限りですが、生息数が減少してしまっているのは非常に残念なところ。

チーターの俊足が生息地で安定して見られるよう、私たちも出来る限りのことをして行かねばですよね。ではでは、今回はこの辺りで。今回も最後までお付き合いいただき、ありがとうございます。

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