こんにちは(^^) えたばりゅです。
こちらでは、私えたばりゅが主に生き物関連のニュースなどに反応し、独断と偏見感満載に解釈するコーナーです。ですのでそういったものが苦手な方は、スルーして頂けましたらと思いますm( _ _ )m
つい先日、風呂へと入る間際についていたTVから聴こえてきたのは、あるニュース報道。私えたばりゅはTVというものは最近ほとんど見ないのですが、たまたま風呂場に向かうにあたり、一瞬TVのある台所を通った時にも何故か目や耳にするのは動物関連の報道や内容。う~~ん・・・やっぱ引き寄せってあるんですかね^^;
まぁ・・・そんな事はさて置き、TVから聴こえてきたのは兵庫県宝塚市のとある場所で、少年がヤマカガシに咬まれ、一時重体となってしまったという内容。ヤマカガシといえば、つい先日当ブログのカテゴリ、後世に残したい風景 夏 古風景 でご紹介したばかり。マムシと並んであまり市街地では遭遇することが無いだけに、サラッとのご紹介にとどめましたが、このように実際にヤマカガシに咬まれたことで重症例も出るとなると、やはりお子様を持つ親御様としては、ご心配なのではないかと思い、今回はヤマカガシについて少し詳しくご紹介しようと思います。では今回も最後までお付き合いいただけますと幸いです。
無毒説から有毒へ ヤマカガシ
ここから、しばらくは前回のヤマカガシ後紹介記事とほぼ同内容になります。
ヤマカガシは、英名を Tiger keelback 。学名を Rhabdophis tigrinus という、ナミヘビ科ヤマカガシ属に属するヘビの一種で、日本では北海道、南西諸島を除くほぼ全域に生息しており、日本ではアオダイショウと並んで比較的よく目にするヘビになります。ただしヤマカガシが好む環境が マムシ と同じく、水辺を好む性質があり、アオダイショウやシマヘビに比べるとその遭遇率は若干下がります。
体長は、約1m前後と日本のヘビとしては中小型ほどの大きさになります。
実は毒持ち
ヤマカガシは長らく無毒とされておりました(私えたばりゅが幼少期拝見した図鑑では無毒とありました)が近年、有毒であること分かりました。
しかもその毒性、結構強く、血液を凝固させる成分の毒を供えており、咬まれると最悪脳出血などの重症を伴うことがあります。しかも、毒は咬むことによってのみ相手に注入するのではなく、頸部にも毒腺があり、つかんで頸部などを圧迫するとその毒が飛び散るしくみになっております。その毒が目に入ると最悪失明も有りうるので、上記のようなヘビに遭遇しても絶対に触らないようにしましょう。←写真撮影のために思いっきり近づいたやつ(T▽T)
無毒とされていた理由
長年無毒とされていた理由として、ヤマカガシの毒を注入する牙は奥のほうにあり、その長さも約2mmと非常に短く、さらに独占を圧迫して毒を出す昨日の筋肉が無いため、少し咬まれたくらいではその毒が注入されないこともあります。
また、ヤマカガシの毒は、先日 危険動物 ウツボ でご紹介した ドクウツボ のように、獲物の毒性が体内で蓄積されるタイプの毒になります。ヤマカガシはヒキガエルを捕食することにより毒を体内に蓄積しますので、ヒキガエルのいない金華山付近に生息する、ヤマカガシは毒をもたないことが分かっております。
このように、咬まれてもその咬まれ方によっては、毒を注入されないことがあるということと、生息地によっては、エサのヒキガエルがいないことで無毒な者もいることから、有毒と特定するのに時間を有したという経緯があります。
ともあれ、多くの地域ではヒキガエルは生息していますので、見かけてもくれぐれも近づき過ぎないようにしましょう。
前回記事 後世に残したい風景 夏 古風景 より抜粋(一部修正) ここまで。
・・・とこのように、前回の記事ではヤマカガシが無毒説から有毒とされた理由やその経緯についてご紹介したのですが、以下ではもう少し詳しくヤマカガシについて触れたいと思います。
間違えないために
日本に生息しているヘビは、
- アオダイショウ(無毒 日本ほぼ全土に生息 固有腫)
- シマヘビ(無毒 日本ほぼ全土に生息 固有腫)
- ヤマカガシ(有毒 北海道、南西諸島を除く地域に生息 固有腫)
- ニホンマムシ(有毒 沖縄諸島を除くほぼ日本全土に生息 固有腫)
- ハブ(有毒 沖縄本島、奄美諸島に生息 固有腫)
の五種類になります。それでは、各種類の画像と性格などを軽くご紹介しようと思います。
アオダイショウ
比較的大人しい性格。樹上を好む傾向もあり、木の上などでも見られる。体色はオリーブグリーン。体長は約150cm。最大2m超。
シマヘビ
日本に住む蛇では比較的攻撃的。木にはあまり上らない。体色は薄い茶褐色に横縞模様。(稀に縞が無い個体や、黒変種、アルビノ)体長は約150cm。最大2m超。
ヤマカガシ
大人しい性格ではあるが、追い詰めると自衛手段から攻撃に転ずる。体色はモスグリーンに縦縞、朱色のラインが入る。体長は約1m。最大約1.5m超。
ニホンマムシ
大人しい性格ではあるが、追い詰めると自衛手段から攻撃に転ずる。体色は薄い茶色に茶色のまだら。毒蛇にありがちな三角形の頭を有する。体長は約80cm。最大約1.2m超。
ハブ
性格は攻撃的。マムシと同じく典型的な三角形の頭を有する。体長は約1.5m。最大で約2.4m。
いかがでしょう。無毒か有毒か。そのあたりだけでも押さえておきたいですよね。また、アオダイショウやシマヘビに関しては無毒ではありますが、それはあくまで毒の有無ということに限ってのことであり、咬まれることによって破傷風などの感染症を引き起こす場合がありますので、無毒だからといってちょっかいをかけたり、近づいたりはしないようにしましょう。
また、毒の有無にかかわらず、咬まれた際は先ほど触れた破傷風などにかかる危険もありますので、必ず病院で処置をしてもらうようにしていただけましたらと思います。
ヤマカガシ 咬まれた時
もし、万が一ヤマカガシに咬まれてしまった時。その際は傷口から毒を出来る限り吸いだします。ただし例のごとく、口で吸い出すのは口の中に傷がある可能性があるので厳禁。吸引器を用いて吸い出すようにしてください。
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その後流水でしっかりと患部を洗い流し、幹部よりも心臓に近いほうを軽く縛り、出来るだけ早く病院で処置を行ってください。
有毒生物に咬まれた時の注意点は・・・
- 絶対にパニックを起こさない。
- 慌てない。
- 走らない。
- 酒を飲まない。
などです。このほかにも血流を早めてしまうような行動は毒の回りが速くなるので絶対にしないようにしましょう。
最後に
いかがだったでしょう。今回少年がヤマカガシに咬まれた場所は宝塚市ということで、一見すると街中の印象がありますが、報道でもありましたとおり、咬まれた現場は木々などが生い茂る、自然環境がある場所になります。
ですので、そういった場所に赴く際にはヘビなどを見ても触ったりしないようにお子様などに注意喚起をしていただけましたらと思います。今回も最後までお付き合いいただきありがとうございます(^^)
下記にこれまでご紹介させていただいた危険動物達の記事リンクも掲載しておりますので、良ければご参考いただけましたらと思います。