魅惑の野生動物たち

イトウ 鹿をも喰らう伝承を持つ幻の巨大魚

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こんにちは(^^♪えたばりゅです。

自然界にたくましく生きる野生動物たち。強い者、優美な者、様々ですが、その姿と生きざまは、もはやカリスマといっても過言ではありません。

このコーナーは、そんな自然界に生きる様々な魅力あふれる野生動物たちにスポットを当ててご紹介するコーナーです。こちらでご紹介する動物が好きなあなたに楽しんでいただき、またさらに、その動物に興味を深めるコンテンツになっていますので、ぜひ最後まで楽しんでいただければと思います。

では、さっそく今回の野生動物、北海道が誇る幻の巨大魚イトウをご紹介していきたいと思います。

幻の巨大魚イトウ その巨躯は鹿をも喰らう伝承を持つ

イトウは、英名を Ito、もしくは Japanese huchen、もしくは Sakhaline taimen 。学名を Hucho perryi という、サケ目サケ科イトウ属に属する鮭の仲間で、北海道の一部の水域に生息しています。大きさは約1.5m、体重は約40kgほどにも成長し、今までの最大体長は2.1mのものが記録に残っています。

一般的に鮭の仲間で一番大きい種類というと、やはりキングサーモンが有名ですが、そのキングサーモン(和名マスノスケ)と比較すると、

キングサーモン:体長約1.3m、体重が約60kg。

イトウ:体長約1.5m、体重40kg

が最大クラスですので、長さはイトウ、重量はキングサーモンに軍配といったところでしょうか。

蛇でいうアミメニシキヘビとアナコンダ、サメでいうイタチザメとホホジロザメの関係によく似ているといえます。

ちなみにイトウはベニザケやキングサーモンと同じく、海へと下り、産卵期には河川の上流へと遡上する性質を持っています。

とはいえ、通常のサケ類と違う点も持ち合わせており、イトウはベニザケなどのように一回の産卵が生涯の集大成ということはなく、生涯において産卵を幾度となく繰り返します。ただし、毎年決まって産卵を行うわけではありません。

よくタイメンという魚と混同されがちですが、タイメンは別名をアムールイトウといい、その生息地はロシアやモンゴルなどで、同じイトウ属ではございますが、別種に分類されます。

しかしながら、タイメンもかなり珍しい魚といえます。

幻の魚 減り行くその個体数

冒頭で、幻の魚という風に形容させていただきましたが、まさにそのとおりで、事実一昔前に比べると、かなり生息数は減少しております。

現在、さまざまな保護政策が施行されておりますが、2000年代になってもその減少率には残念ながら、歯止めがかかっていません。

日本の環境省でのレッドリストでは、絶滅危惧Ⅰ B類(EN)にとどまっておりますが、IUCN(国際自然保護連合)のレッドリストではより事態は深刻であるという評価を下しております。IUCNでの保全評価状況は以下のとおり。

日本でもこの事を受けて、北海道では北海道レッドデータブックをIUCN(国際自然保護連合)と同じく、CRとし、様々な保護に関する条例を施行しておりますが、効果のほどは現れていないのが現状でございます。

その原因として、生息地域の破壊に加え、

  • 元々生成熟するのに期間を要する種であること
  • ダム建設などによる産卵遡上の阻害
  • 産卵遡上距離が長い
  • ダム建設などで設けられる※魚道が機能していない

等が考えられます。

やはり、生息数を回復させるためにはイトウの生態を考えた長いスパンでの確固たるプロジェクトが必要なのではないかと、僭越ながら私は考える次第でございます。

意外と獰猛なその性格

イトウのその食性は肉食性。

幼魚は主に水生昆虫などを食べますが、成長と共に他の魚やカエルを捕食しはじめ、大型個体になると、蛇、さらには水鳥の若鳥を捕食するような貪欲さを見せるようになります。

いうなれば、淡水のイタチザメというところでしょうか。・・・とはいっても、イタチザメのように人を襲うようなことはありませんので、そのあたりはご安心いただけましたらと思います。

しかしながら、イトウのその貪欲さは鹿をも捕食するという伝説が生まれ、昔話では鹿や人を飲み込むイトウが、アイヌの勇者により退治されるという伝承が残っているほどです。

まぁ・・・今までの記録で最大2.1mですから、今よりも生息数が多かった昔では2.1m以上にもなる大物・・・いわば怪物クラスが生息していた可能性は充分にあるといえますよね。

そんな大きな魚を見れば・・・やはり、恐怖心からそういった伝承が生まれるのも無理はないというところでしょうか。

最後に

いかがだったでしょう。今回は幻の魚、イトウについてご紹介させていただきました。現在このイトウに関しては、資源保全のために養殖も盛んに行われ、放流などの個体数対策も頻繁に行われているようですが、自然界のイトウが回復傾倒に転ずるには、今よりもさらに上を目指した対策が必要といえそうですね。

このように伝承化するほどのイトウ。ぜひとも生息数の回復を望みますし、私えたばりゅも超微力・・・いや、ほぼ影響力がないながらも、しっかりと保全について発信していかなければと思う次第でございます。

イトウが北海道・・・さらには、かつて生息していた青森の河川でも不死鳥のごとくよみがえることを願いつつ、今回はこれで締めたいと思います。今回も最後までお付き合いいただき、ありがとうございます(^^♪

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