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ヒャッポダ 咬まれたら百歩歩くうちに絶命!?台湾の猛毒ヘビに迫る

こんにちは。えたばりゅです。

今回は、ヒャッポダという猛毒ヘビにスポットを当てて、その生態に迫っていきたいと思います。何やら、恐ろし気なフィーリングしかしないネーミングですが、その真相は・・・

ではでは、今回も最後までお付き合いいただけましたらと思います。

咬まれたら百歩であの世行き!?知られざる、そして恐ろしすぎるヒャッポダの生態に迫る

ヒャッポダは英名を「hundred pace snake」、学名を「Deinagkistrodon acutus」という、クサリヘビ科マムシ亜科に属するヘビの仲間で、台湾を中心にベトナムや中国の海南島にも生息しており、水辺付近の森林地帯を好んで生活の場としています。生活地帯は日本のマムシとよく似ていているのですが、全長はニホンマムシよりも一回り大きく、約0.8m~1mほど。体型はマムシのようにずんぐりとしていて、頭部は典型的な逆三角形。鼻先は角のように先端がとがっているのが特徴です。

このフォルムはクサリヘビ科のヘビたちの典型的な特徴といえますね。

とはいえ、体の大きさとしては、ヘビの仲間の中ではそれほど大きいというわけではなく、その体型に合わせた獲物、ネズミなどの小型げっ歯類やカエルなどを捕食して生活しております。

ヒャッポダ その名前とクサリヘビ科に恥じぬ猛毒の持ち主

ヒャッポダ・・・。

なんか、ちょっと名前のニュアンスからしても、嫌な予感が漂う名前ですよね。ちなみに漢字で書くと「百歩蛇」、英語名も「hudred pace」。

そして、ヒャッポダはクサリヘビ科に属するヘビの仲間。クサリヘビ科にはガラガラヘビやパフアダーブッシュマスターなど、各地でその名を轟かせている毒蛇たちが属しており、日本でもニホンマムシやハブがこのクサリヘビ科に属しています。

そうなんです。もうお分かりかと思いますが、このヒャッポダもこれらの仲間と同じく、毒を持っている毒蛇。

そして、そのネーミング通り、その毒性も強烈で、万が一咬まれてしまうと百歩歩くうちに絶命してしまう。といわれております。中国では百歩どころか、五歩蛇なんて呼ばれているんですね。。。

ヒャッポダの毒性

まぁ・・・アレです。名前はニュアンス的なもので、それほど恐ろしい毒を持っているという意味合いも込められて、その由来となっているのですが、ヒャッポダの毒性は決して名前負けしているというわけではなく、クサリヘビ科の中でもかなりの猛毒。対処が遅れれば確実に命を落としてしまうといわれております。

同地では、危険な毒蛇としてアマガサヘビやタイワンコブラ、タイワンハブ、タイクサリヘビとともに、台湾の六大毒蛇に数えられていたりするんです。

ちなみにあの猛毒を持ち、相手を捕食するアンボイナというイモガイも、沖縄県ではハマナカーという別名もあって、こちらもヒャッポダと同じような恐ろしいネーミングニュアンスが込められているんです。

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では、引き続きヒャッポダの生態に迫っていきましょう。

毒の種類は出血毒で、毒が回るスピードもかなり速く、咬まれたら咬まれた痛みを感じる時には猛毒が体内を駆け巡っているといわれるほど。その毒が体内の赤血球を破壊して臓器など体内組織に重篤な影響を及ぼし、対処が遅れると高い確率で死に至ります。

抗毒血清はあるものの、ヒャッポダの生息地が山深い森林地帯なので、咬まれると間に合わないケースもあったりするんですね。

ただ、人が普段立ち入らないような森林の奥深くに生息しており、生息数自体も少ないので、タイワンコブラやタイワンハブなどと比べると、その接触事故も比較的少ないんですね。

最後に

いかがだったでしょう。今回はヒャッポダという台湾の猛毒ヘビにスポットを当ててその生態に迫ってみました。百歩歩くうちに絶命するなんていう、そのネーミングもあながちな違いじゃないほどの強力な猛毒ヘビですよね。

幸い私たち日本人が、この蛇に遭遇する危険性は低いといえますが、万が一、万が一。そういった場所に赴く際には十分に注意していただきたいと思います。

ではでは、今回はこの辺りで。今回も最後までお付き合いいただき、ありがとうございます。

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