個性あふれる日本在来種たち 動物雑学

翼開長2m越えも!日本で見られる大型の鳥類5選プラスα2選

こんにちは。えたばりゅです。

今回は日本の自然下でもみられる大型の鳥類をご紹介したいと思います。中にはけっこう・・・いや、かなり意外な鳥も登場しますので、是非ぜひ、今回も最後までお付き合いいただけましたらと思います。

超意外な鳥も!?日本の自然でもみられる大型の鳥類

日本の自然界もホットスポットに指定されているということもあって、国土は狭いながらも多種多様な生き物たちが暮らしており、それは鳥類も例外ではありません。ただ、世界と比較すると、そんなに大きな鳥はいないイメージがありますよね。でも、実は実はけっこう大きな鳥類もいたりして、その中には世界的に見ても、最大!・・・とまではいきませんが、翼開長2m越えの世界と肩を並べるような大型鳥類もいたりするんです。そして、空をホームとする生き物である特性上、非常に珍しい大型鳥類もいたりしてですね。

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ではでは、早速ご紹介していきましょう。

日本の自然でも見られる大型の鳥類1.クマタカ

クマタカは北海道から九州でみられる鳥類で、自然豊かな森林地帯を好んで生活の場としております。この後にご紹介するニホンイヌワシと並び、日本の空の食物連鎖の頂点に君臨する猛禽類で、その翼開長は大きな個体で約1.7mにも及び、その勇猛な姿、そして食物連鎖の立ち位置から「森の王者」とも呼ばれております。

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日本の自然でも見られる大型の鳥類2.ニホンイヌワシ

ニホンイヌワシは先ほどご紹介したクマタカと並び、日本最強の猛禽類として名高く、更にその翼開長は時に2m以上にもなる日本では最大級の猛禽類として知られております。そして、非常に恐縮かつ僭越ながら私の一番好きな猛禽類でもあるんですね。

生息地は北海道から九州までの山岳地帯に生息しており、人が容易に踏み入ることができないような山深い場所、そして頂点捕食者ということもあり、その絶対数も多くはなく、古くから知られる日本最強格の妖怪、天狗の正体がこのイヌワシであるという説もあります。

また、残念なことに現在非常に絶滅が危ぶまれている種でもあり、環境省の定めるレッドデータでは、絶滅危惧ⅠB類(EN)に指定されている今となっては幻の猛禽類になりつつあるんです。

ニホンイヌワシの詳しい生態、そしてその魅力をふんだんに記した記事はこちら

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日本の自然でも見られる大型の鳥類3.シマフクロウ

では次に日本に生息する第三の最大級猛禽類、シマフクロウのご紹介です。シマフクロウは北海道の一部地域に生息するフクロウの仲間で、闇夜に紛れて獲物を狩る隠密のスナイパーとして獲物からは恐れられております。その翼開長は大きな個体で約1.8mと、クマタカやイヌワシと並び、日本に生息する最大級の猛禽類として君臨しております。

ただ、その生息数は今や危機的状況ともいえ、環境省が定めるレッドデータでは絶滅危惧ⅠA類と、先にご紹介したニホンイヌワシよりも深刻な状況で、その回復対策が急がれている種でもあるんです。

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シマフクロウ 北海道の闇夜に舞う幻のスナイパー

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日本の自然でも見られる大型の鳥類4.オジロワシ

オジロワシは主に冬季にユーラシア大陸から北海道や北日本に飛来する渡り鳥として知られていましたが、近年北海道東部に周年生息する個体群も見受けられてきました。オジロワシもワシの仲間に違わず、シブくカッコいいフォルムをしており、ニホンイヌワシとその容姿はよく似ていますが、その名の通り尾羽が白く、その翼開長も大型個体で約2.4mとニホンイヌワシよりも大きくなる傾向があります。

日本で周年生息する留鳥としては、この後ご紹介するタンチョウと並び、日本最大ともいえる鳥類ですね。

ニホンイヌワシほどではありませんが、オジロワシも生息数は少なく環境省ではVU(絶滅危惧 Ⅱ類)にランクされており、国の天然記念物に指定されております。

同じ猛禽類でありながら、ニホンイヌワシほどに深刻な状況ではないその理由として、生息圏の違いがあるのかもしれませんね。ニホンイヌワシは森林と狩りに必要な開けた場所が生息地に必要なのに対し、オジロワシは海岸や河川敷など水辺を好んで生活の場としており、少ないながらもその生息圏が確保されているのが理由として考えられます。

日本の自然でも見られる大型の鳥類5.タンチョウ

では次に日本に生息する優雅な鳥の代表格ともいえる、ツルの仲間、タンチョウのご紹介です。タンチョウは日本に周年生息する留鳥としては日本最大級を誇る鳥類で、その体長は約1.4m、翼開長は時に2.4mにも及びます。

かつては生息数が激減し、一時は絶滅してしまったと考えられていましたが、大正時代に再発見され、綿密な保護プロジェクトが施され始めてからは、その生息数は回復。現在もまだ予断を許さない状況ではあるものの、1500羽ほどには増加していると考えられております。

北海道の厳寒の地で朝日に舞うタンチョウの姿はまさに芸術といっても過言ではないほどで、その美麗な姿を披露してくれているんですね。

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日本でも見られる大型の鳥類 番外編1.渡り鳥系

では、次に日本に周年生息してはいないものの、季節によって日本にも飛来する渡り鳥たちの仲間で、見られる大型の鳥類をご紹介していきましょう。

日本でも見られる大型の渡り鳥1.コウノトリ

かつては日本でも周年生息する留鳥として知られていましたが、生息環境の悪化により激減。非常に残念ながら、日本の留鳥としての個体群は野生下では絶滅してしまいました。現在は冬にユーラシア大陸から飛来する個体群が渡り鳥として生息しております。

その翼開長は約1.9mと、日本で見られる鳥類としては最大クラスの大型の鳥で、日本のコウノトリは厳重な保護プロジェクトの元、自然放鳥の試みがなされております。

日本でも見られる大型の渡り鳥2.オオワシ

オオワシは冬季に北海道や本州北部でみられる渡り鳥で、その翼開長は時に約2.5mにも及び、その名の通り迷鳥を除けば日本で見られる最大の猛禽類、ひいては鳥類として知られております。

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【荘厳!】オオワシ 北海道の空を舞う世界最大級の猛禽類

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日本でも見られる大型の鳥類 番外編3.迷鳥系

では最後に日本では生息が確認されていないものの、空を移動手段としている特性上、稀に日本に迷い鳥として飛来する種の大型鳥類たちをご紹介しようと思います。迷い鳥としてではありますが、日本ではまず生息・・・いや、見られるっていう印象はあまりない鳥類ばかりですね。

オオグンカンドリ:翼開長約2.3m。伊豆諸島、小笠原諸島、南西諸島などに稀に飛来。

ワタリアホウドリ:翼開長約3m。尖閣諸島に極々稀に飛来。

モモイロペリカン:翼開長約2.8m。沖縄県に稀に飛来。

クロハゲワシ:翼開長約2.9m。日本各地、主に西日本に極稀に飛来。

などなど。

ハゲワシが日本でも見られることがあるってのは非常に意外ですよね。

どの鳥たちも、その飛んでいる姿は圧巻の一言でしょうね。これはぜひとも一目見てみたいのではないでしょうか。

最後に

いかがだったでしょう。今回は日本の自然下でも見られる大型の鳥類をご紹介してみました。けっこう大きな鳥もいるでしょ。そして迷鳥として普段見ることができない生息圏の種を見ることができるのも、やはり鳥の魅力といったところではないでしょうか。今回ご紹介した種以外にも、ナベヅルやクロヅル、アホウドリ、ハクトウワシなどがおり、日本でも意外と大型種の鳥類を見ることができるんですね。ではでは、今回はこの辺りで。今回も最後までお付き合いいただき、ありがとうございます。

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