恐竜 太古の爬虫類 動物雑学

恐竜とは? 恐竜と間違われやすい動物たちの具体例を交えながらその定義をバッチリわかりやすく解説!

こんにちは。えたばりゅです。

今回は、恐竜とはいったいどのような動物を指すのか、どういった形態をしていれば恐竜という種類の動物になるのかについて、わかりやすく解説してみたいと思います。また、同時に恐竜と間違われやすい種の動物たちも合わせてご紹介させていただいておりますので、是非ぜひ今回も最後までお付き合いいただき、迷った時の判断材料にしていただければと思います。

恐竜のとはどのような生命体を指すのか その定義をバッチリわかりやすく解説! 

恐竜。私たち人間の先駆者にして、決して現在ではそのほとんどが生きた姿を見ることができない太古に生きた時代の覇者。

それゆえに、いてほしい。生きていてほしい。生きた姿をこの目で見たい。

といった願望耐えない動物の一種でもありますよね。そして、ティラノサウルスやアロサウルス、トリケラトプスやブラキオサウルスなどを筆頭に様々なスターが存在することでも知られています。

ただ、このような動物たちが属する「恐竜」という定義、私たちにイメージとしては、遥か太古に生きていた巨大な爬虫類という認識が強いのではないでしょうか。そして、現在ではジュラシックパークシリーズなどの空前の大ヒットにより、その生きた時代もジュラ紀や白亜紀といった中生代であるというのがだんだんと知られるようになってきました。

ただ、この恐竜という分類定義、私たちのイメージとは裏腹に、ガッチリ決まっていてですね。

実は私たちがよく知っているあんな動物やこんな動物も、恐竜と思われがちですが、実は恐竜ではなかったりするんです。もちろん、その逆もしかり。では、まず「恐竜」という動物はどんな分類形態に属する動物なのかそのあたりについて解説してみたいと思います。

恐竜の定義

恐竜とは、骨格の細かい定義はあるものの、平たく言えば直立して歩くことのできる一部絶滅種を除く爬虫類の総称で、分類系統で言えば、竜盤類(竜脚類と獣脚類)と鳥盤類に含まれる爬虫類に限られ、水辺を好んで半水棲生活をしていたと考えられている種は若干いるものの、往々にして陸生であるのが特徴なんです。そして現在のところ、恐竜という種の動物が誕生したのは、中生代で一番初期の時代である三畳紀とされているんです。最も三畳紀のころは、まだまだ恐竜も繁栄しているとはいえず、体も小さめ、ほかの捕食性爬虫類に隠れて生きていたんです。そして、恐竜が一気に巨大化し、種として繁栄し始めるのはジュラ紀に入ってからなんですね。

それぞれを具体例に挙げると、

  • 竜脚類はブラキオサウルスやアルゼンチノサウルス、アパトサウルスなどの草食恐竜
  • 獣脚類はティラノサウルスやアロサウルス、スピノサウルス、ヴェロキラプトルなどの肉食恐竜(初期獣脚類の一種など一部草食種あり)
  • 鳥盤類はトリケラトプスやステゴサウルス、アンキロサウルス、ハドロサウルスなどの草食恐竜

例外は存在するものの、現在のところ獣脚類は主に肉食性、竜脚類と鳥盤類は主に草食性の恐竜というのが分かります。ちなみに、その特徴的フォルムから徐々に知れ渡るようになり、ジュラシックパークシリーズの最終作品で一気にその知名度が爆発したテリジノサウルスは獣脚類に属するものの、その食性に関しては現在のところ、草食性であったのか、肉食性であったのか、はたまた雑食だったのか、そのあたりについて詳しいことはまだわかっていないんです。

また、現在の空を制している鳥類に関してですが、現生鳥類も実は獣脚類に含まれているんですね。すなわち、鳥類は恐竜というわけなんです。

ハイ。あの可愛いスズメやツバメたちも実は恐竜なんです。もっと言えば、あのティラノサウルスレックスと同じ獣脚類に属します。ということは、厳密にいえば、恐竜は絶滅していなかったということですね。

ただ、鳥類は恐竜から派生した、現在唯一の恐竜の生き残りではあるものの、長い進化の過程で、独自の進化を果たし、鳥類という独自の進化形態を確立しているので、現在のところ一般認識的には恐竜の定義区分に含まれないことが多いです。

そう。あくまで現在のところは。

ただ、今後の研究で強力な異説が生まれない限りは近い将来は鳥類も恐竜の種の一つという認識が一般化するのはそう遠くないような気がしないでもないような。。。

と少し余談でしたが、これらに含まれる種の爬虫類以外はすべて恐竜ではないんですね。

恐竜と間違われやすい動物たち

恐竜と間違われやすい動物たちの筆頭格としては、

  • プテラノドンやケツァルコアトルスを筆頭とする翼竜
  • エラスモサウルスやプレデターX(プリオサウルス)などが属する首長竜
  • イクチオサウルスやショニサウルスが属する魚竜
  • モササウルスやティロサウルスなどの海生爬虫類
  • ワニやトカゲなど私たちがイメージする恐竜に近いフォルムをした現生爬虫類

などが挙げられます。このほかにも、クジラの祖先であるバシロサウルスは哺乳類でありながらも、その形態から化石発見当初は大型の海生爬虫類と認識され、トカゲを意味する「サウルス」という名前が付きました。

上で挙げた動物たちは、恐竜をイメージするフォルムや生きた時代などから、恐竜の一種とされやすい傾向がありますが、「直立歩行する爬虫類」という観点から、どれも恐竜には属さない別種の動物たちなんです。

ワニが恐竜の一種ではない理由

トカゲは這って歩くイメージがあり、ワニもそのイメージが強いものの、ワニは胴体を持ち上げた状態で走ったり歩いたりしている姿が度々テレビなどでも映っていますので、直立して歩くという概念に一見すると当てはまりそうですが、実はよくみると「直立」ではないんですね。

というのも、ワニは四肢の上腕部が外側に向かっている形状、いわゆるガニ股の骨格をしており、体を持ち上げて歩く際も、その歩き方は直立歩行ではないんです。

こちらがワニが歩いている姿を激写した画像。直立歩行とは違った歩き方をしているのがお分かりいただけるのではないでしょうか。

ただ、全くお門違いの種族というわけではなくて、恐竜はワニと共通の先祖である主竜類から派生していった経緯があるので、遠い親戚のようなものですね。こちらは翼竜たちも同様のことが言えます。

ちなみにこのワニと一番系統的に近い現生動物は、トカゲでもヘビでもなく、先ほど少し触れた鳥類。

ビックリでしょ。

鳥類も、ワニも、カメも、そして恐竜も大元の括りは主竜類に分類されるんです。そしてトカゲとヘビはまた別のグループ。トカゲやヘビは実はモササウルスや首長竜と比較的近い系統にいるんです。このあたりも意外な感じがするのではないでしょうか。

~このあたりを詳しく綴った記事はこちら~

現生爬虫類と意外と近縁な古代爬虫類(有名どころ)たち一覧

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なので将来的には、爬虫綱、鳥綱という互いに独立した分類系統がもしかしたら見直され、○○綱的な感じで、鳥類と爬虫類がその上階層でくくられるかもしれませんね。現に現在、先ほどチラッとフラグ建てたように鳥綱という分類を廃止し、爬虫綱の中に鳥類を組み込む動きも出てきていたりするんです。

このあたりも、ちょっと楽しみなところといえるのではないでしょうか。

恐竜、古代竜絶滅についての疑問 なぜにコイツらだけ??

このように恐竜の定義は奥深いものではあるのですが、ココで一つの疑問を抑え込むわけにはいかなくてですね。それは何で絶滅したのか。恐竜や翼竜、海竜などは6600万年前に起こったメテオインパクトによって絶滅したというのが今のところ、最有力されている説でそれは現在の地球にもその痕跡が残っていることでも有名です。

それにしても、なんです。なぜゆえに恐竜やそれに類似する爬虫類たちのみが絶滅したのでしょうか。いや、もちろんこれらの種たちだけが絶滅したわけではなくて、他の哺乳類や爬虫類、両生類、昆虫類、植物、菌類など様々な種がK-Pg境界でその志半ばにして残念ながら絶滅してしまったのでしょうが、これには不思議さを感じずにはいかなくてですね。恐竜と一括りで種を表現する言葉はあるとはいえ、その大きさは様々

。なので、その体の大きさだけが絶滅の要因とはならないはず。

そして鳥類は恐竜の末裔、分類的には獣脚類、すなわち恐竜の系統に属しているのが最新の結果なんですが、空を飛ぶ種が難を逃れたのであれば、小型の翼竜の数種が現生していてもいいはず。獣脚類が絶滅を逃れる何かを持っているのであれば、ティラノサウルスレックスや知能が高いことが分かっているディノサウロイドの元となっているトロオドン科の恐竜などの一部が生き残っていてもおかしくないはず。

このあたりは本当に不思議ですよね。。。

マジでなんでなんでしょう。

様々な複合的要因が絡みに絡み合った結果、鳥類以外の恐竜や翼竜、モササウルスや首長竜などの海竜たちのみが持っていた何かが絶滅する原因になったのかもしれませんが、、、このあたり。本当に今後どのようなことが分かっていくのか。興味深いところと言えますよね。

最後に

いかがだったでしょう。今回は恐竜という定義について触れつつ、恐竜と間違われやすい動物たちも合わせてご紹介させていただきました。バシロサウルスなど、名前だけ聞くといかにも恐竜たちの一種っていう感じがしますが、あの細長い骨格を見ると、モササウルスなどの海生爬虫類と間違ってしまうのも、至極納得ですよね。ではでは、今回はこのあたりで。今回も最後までお付き合いいただき、ありがとうございます。

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