こんにちは。そして遅ればせながら、新年あけましておめでとうございます。今年は巳(ヘビ)年ですね。まことに僭越ながら、私もヘビ年ということで、この干支が来ると少し感慨深いものを感じてしまいます。
そこで今回は、今年の干支にちなんで、なぜにヘビは足を無くす進化をたどったのか、このあたりについて、迫ってみたいと思います。ヘビたちが通常便利であるはずの四肢を取っ払ってしまったその真意は・・・。
ではでは、今回も最後までお付き合いいただけましたらと思います。
ロマン進化!ヘビは何故に足を無くすという進化を選択したのか
ではまず「ヘビ」とは。というところを簡単にご紹介させていただくと、爬虫綱有隣目ヘビ亜目に属する爬虫類の総称で、ヘビと同じようなフォルムで、それでいて足のあるトカゲ亜目とは類縁関係にあり、恐竜が闊歩する遥か一億年前ごろにトカゲ亜目から分化し、独自の進化をたどり始めたと考えられておりますが、決定的な化石はまだ見つかっておらず、このヘビの起源については今後の研究に期待というところですね。
ただ、これだけ昔からヘビという種が誕生したという説がある通り、現在ではヘビは非常に多岐にわたる種が暮らしており、大きさも数十センチのものから、10mに迫るものまで多種多様、現在で約4000種ものヘビが暮らしており、まだ新種も発見されていたりするんですね。そんなヘビなんですが、実は適応能力にも優れ、変温動物であるため、寒帯地域には生息しておりませんが、極地や南極大陸を除くすべての地域に生息しているんです。そして、その生活フィールドも非常に多様で、地上はもちろんのこと、樹上、地中、水中、など空中を除くほぼすべてのフィールドにヘビという種類に属するいずれかのヘビが生息しているということになります。
何故にヘビは足を無くすという進化を選択したのか
ではでは、早速本題に迫っていきたいと思うのですが、ヘビは何故に足を無くすという進化を選択したのでしょうか。
このあたりは、ヘビの起源を示すような化石がまだ議論的であることや、進化経路をたどる証拠がまだ乏しいため、まだまだ確定的な説はないんですね。ただ、有力な説としてはその生活フィールドに適応するためには足がある必要性が差してなくなった、もしくはむしろ足が邪魔になってきた。そしてだんだんと足が退化していき、それに伴うように体も長細くなり、足がなくても移動に困らないような移動形態を獲得していき、結果足がなくなった。
というのが有力とされております。
確かに、あの長細い体には足はあまり必要なさそうですもんね。
足がないと侮るなかれ。ヘビが持つスーパー能力
ただ、足や手を持つ私たち人間からしてみると、どうしても手足がないと何かと不便な気がしてしまいますが、ヘビたちは全然足なんていらねーよ的な感じで、手足を持つ私たちもビックリするような能力を一部の種は持っていたりしていてですね。それをご紹介すると、
- 10m以上も空を滑空する
- 泳ぐ
- 木に登る
- 児童が走るくらいのスピードは出せる
などなど。どれも様々な生活フィールドを持つヘビからしてみれば、至極当たり前のことといえばそれまでなんですが、なんせ手足がないですからね。それでもこういった能力を獲得しているということはまさに驚愕と言えるのではないでしょうか。
ヘビ以外にもいる!足を無くす進化形態をとった動物たち
実は不便に思う足を無くすという進化をたどった動物はヘビ以外にもいてですね。
ヘビと同じように四肢、もしくはそれに代わる器官(ヒレや翼)を無くす進化をたどった動物は
- アシナシイモリなど一部の両生類
- アシナシトカゲなど一部のトカゲ類
- ミミズ
などなど。
四肢のうち前肢、もしくは後肢(相当器官含む)を無くす進化をたどった動物は
- クジラやイルカ
- モア(絶滅種)
などがおります。
・・・
進化って奥深いですね。
最後に
いかがだったでしょう。今回は巳年ということで、ヘビにちなんだ記事、ヘビはなんで足を無くす進化をたどったのか、その理由に迫ってみました。もしかしたら、今後その経緯の真意が確定するかもしれず、このあたりはロマンですよね。ではでは、今回はこのあたりで。今回も最後までお付き合いいただき、ありがとうございます。