こんにちは。えたばりゅです。
今回はフクロウとミミズクの違いについてご紹介してみようと思います。この違いシリーズ、有難いことに結構好評をいただいていてですね。
特にその中でも、牛と鹿の違いやスネーク、バイパー、パイソンといったヘビの呼び名の違いなどを紹介させていただいた記事は非常に多くの方々に読んでいただいているようで、本当にありがたい限りです。
それぞれ、こんなところに違いがあったのか(・∀・)!!
っていう感じで、楽しんでいただいており本当に感謝の極みです。
そんな中、今回ご紹介するフクロウとミミズクの違いですが、今までご紹介した違いシリーズの中では、一番わかりやすい違いかなと思いますので、ぜひゼヒ、この機会にフクロウとミミズクの違いについて知っていただければ嬉しいです。
フクロウとミミズクの違いとは?そうなんです。要はココのちがい
フクロウ、そしてミミズク。どちらも日本各地で親しまれている名前ですよね。日本ではフクロウっていうと、フクロウの仲間全体のことを指しているイメージですが、厳密にはフクロウといえば日本にも各地で亜種が生息しているフクロウの種類の一つとなります。
では、ミミズクはというと、こちらはフクロウの仲間のうち、通常のフクロウとはある部分が異なっている仲間の総称になるんです。
ちなみに英名では、フクロウもミミズクも「Owl」で、日本のように違う名前はありません。では、フクロウとミミズク。どこにその違いがあるのでしょうか。
フクロウとミミズクの違いは「耳」があるかないか
まぁ、言葉で説明するのもアレなんで、フクロウとミミズク、それぞれの画像を見ていただきましょう。
こちらがミミズクを代表する種類の一つ、ワシミミズク。
そして、こちらが日本各地に亜種が生息しているフクロウ。
いかがです。ワシミミズクにはなんか耳のような羽毛がありますよね。こちらは羽角(うかく)と呼ばれているもので、いわゆる耳介(耳)に相当する部分になります。
対してフクロウの方にはそういったものが見当たりません。
フクロウには羽角は存在せず、耳は羽毛に隠れた状態になっています。要するにフクロウの仲間のうち、羽角(耳介)があるのがミミズク、それ以外がフクロウ。
フクロウとミミズクの違いはこんな感じになります。
なんだ、メッチャ簡単。
って思いましたよね。でも、やはり私のようなひねくれ者がフクロウ界にもいるんですよね。コレが。
羽角があるフクロウ「シマフクロウ」
はい。こちらがひねくれ者のお姿。同じひねくれ者でも、私などとは違い、勇ましくカッコいい姿をしておりますが、こちらのフクロウの名前は「シマフクロウ」と呼ばれるフクロウの仲間で、体の大きさは約60cmほどですが、翼を広げた翼長は大きいもので、約1.9mほどにもなる世界最大級のフクロウになります。
生息地域は、中国北東部から朝鮮半島、ロシア南東部にかけて。日本でも北海道に生息しておりますが、各地で生息地域の破壊などにより、生息数は減少しており、IUCN(国際自然保護連合)が定めるレッドリストでは、EN(絶滅危惧Ⅰ B類)日本の環境省が定める日本の絶滅危惧種レッドリストでは、それよりさらに危険度が高い、CR(絶滅危惧Ⅰ A類)に分類されております。
1970年に絶滅危惧種に指定され、様々な保護政策が施行され、それらが功を奏し、現在はわずかながら生息数は増加しております。
そんなシマフクロウ。実は、ワシミミズクと同じく、羽角があるんですよね。もちろん、これは狩りでセットが乱れているわけではなく、ミミズクの特徴である、羽角。
これもあり、学界ではシマフクロウはシマフクロウ属に分類されていますが、ワシミミズク属に分類するという説もあります。
これに対し、シマフクロウとは逆にミミズクの仲間ながらも、ほとんど羽角が目立たないミミズクもおります。
羽角が超控えめなミミズク「コミミズク」
こちらがそのコミミズク。アフリカからアメリカまで幅広く生息しており、シマフクロウのように留鳥ではないものの、日本でも冬季に見ることができます。
ね。上の画像だと、全く羽角が見当たりませんよね。では、もう少し分かりやすい画像をば。
いかがでしょう。ちょこっとだけ、寝ぐせのように出てるのがご確認いただけるのではないでしょうか。このようなフォルムから、英名でも「Short-ears Owl」と呼ばれています。
やっぱり分類っていうのは奥が深いものですね。
最後に
いかがだったでしょう。今回はフクロウとミミズクの違いについて、分かりやすくご紹介してみました。いや・・・分かりやすくご紹介っていうよりは、もう彼らが自らの容姿でその違いを語ってくれていますので、一目でわかる画像を紹介したっていう感じですねw
あとは、シマフクロウ氏とコミミズク氏に少し注意を払えば、その違いの認識もお判りいただけやすいかなと思います。ぜひ、あなたの語らいの場を盛り上げるネタに使っていただければと思います。
では、今回はこの辺りで。今回も最後までお付き合いいただき、ありがとうございます。