動物雑学

両生類とは?種類の実例を交えてバッチリ分かりやすくご紹介!

こんにちは。えたばりゅです。

今回は頂いたご質問への回答記事になります。よくといいますか、しばしば複数の方からいただくご質問に、

  • 両生類ってどういう分類なの?
  • カメは両生類じゃないの?
  • 陸と水中で生きれるって最強なんじゃ?
  • ヤモリとイモリってよく名前が似てるけど、どっちも爬虫類なの?

といったような両生類に関しての内容で疑問に思ってらっしゃる方が結構おられますので、今回は両生類について分かりやすくご紹介してみようと思います。

今回の記事をご覧いただくことによって、両生類というものがどんな動物なのか。しっかりとバッチリご理解いただけるようになるかと思いますので、是非今回も最後までお付き合いいただけましたらと思います。

両生類ってどんな動物なの?この疑問をバシッとスッキリ解消

まず両生類という呼び名なのですが、脊椎動物群の分類上の呼び名のことで、学術的には両生網という呼ばれ方をしています。

他の分類を例に挙げると

  • 魚類
  • 爬虫類
  • 鳥類
  • 哺乳類

といったものがあり、私たち人間はもちろんながら哺乳類に分類されております。

ではまず、両生類に分類される動物とはどういった動物がいるのか、その実例をご紹介していきましょう。

両生類に分類される動物たちの実例

両生類に分類されている動物たちは、脊椎動物の分類上の動物では一番少なく、現在のところ、

  • カエル類の属する無尾目
  • サンショウウオやイモリが属する有尾目
  • アシナシイモリという動物が属する無足目

3つの種類の動物のみになります。

上記で挙げた魚類など脊椎動物の分類の中では一番少ないですね。

カエルは両生類の代表的存在なので、こちらはよくご存じのことと思いますが、私たちがよく知るイモリやサンショウウオも両生類の仲間になるんですね。

ちなみに日本にも多くの両生類たちが暮らしており、その中には日本でしか見ることができない固有の両生類たちもおります。

日本固有種の両生類一覧はこちら

では、次に両生類とはどういった特徴を持っている動物なのか。この辺りをまずご紹介していきましょう。

両生類の特徴

魚類は生涯を水の中で過ごし、エラ呼吸を行うという風に、分類によってさまざまな特徴がありますが、もちろん両生類にも両生類特有の特徴があります。

両生類の特徴1.水と陸、両方の環境が必要

両生類、その歴史はかなり古く、石炭紀と呼ばれる今から約3億6000万年前の恐竜たちが闊歩し始めるはるか前の時代からそのルーツを発し、その種は様変わりしながらも、現在までその種は逞しく息づいております。ただ、冒頭のご質問内容でもあった通り、水と陸、どちらの環境でも生活が可能なその名前でイメージされていることと思いますが、実は陸の方での生活は得意ではなく、どちらかというと、水辺に依存した生活を送っており、あまり長い間皮膚が乾いた状態が続くと、死んでしまったりします。

ですので、陸と水どちらでも生活ができる。というよりは、陸上と水辺の環境がどちらも必要な種という方が正しい解釈ということになりますね。

両生類の特徴2.親と子で姿かたちが違う

カエルを思い浮かべていただくと、お分かりいただけるかと思うのですが、カエルは卵から孵ってしばらくはオタマジャクシの姿で生活しますよね。そして、徐々に足が生えて、尻尾がなくなって親と同じ姿になります。

このように両生類は、親と子の姿が違うことがほとんどで、成長するにつれ、姿が変化する特徴があります。これを「変態」というのですが、トンボやカブトムシなど、一部の昆虫類でも同じような成長の仕方をする種類がいます。

ちなみにイモリや、サンショウウオも幼生(子ども)のころはある程度成長するまで、オタマジャクシと似た姿をしています。

また、カエルの多くは幼生の頃はエラ呼吸、大人になると肺呼吸と、呼吸法自体が変わってしまいますが、サンショウウオの一部にはウーパールーパーのように、成体になってもエラがなくならない種類もいます。

両生類の特徴3.体温が周りの環境に応じて変化する

これは、両生類に限ったことではなく、爬虫類、魚類も同じですが、周りの環境で体温が変化する、いわゆる変温動物でございます。

ですので、四季のある日本や温帯気候に生息する両生類は寒くなってくると、体温が下がり活動を維持するのが難しくなるため、冬になると冬眠して暖かくなるのを待つという特徴があります。

では次に、両生類にまつわる、よくありがちな疑問や誤解を解消してみたいと思います。

実はカメは両生類ではなく爬虫類

陸と水の両方で生活できるというと、カメが思い浮かぶかもしれませんが、カメは両生類ではなく、爬虫類に分類される動物なんですね。

確かに私たちが普段池などで目にするカメは、水と陸上の環境両方が必要に見えますが、カメの種類によっては、一生陸上生活を送るリクガメ、あるいはその一生のほとんどを海中で暮らすウミガメもおり、一概に両方の環境が必要とはいえないんです。

また、カメは卵から生まれても、最初から成体とほぼ同じ姿をしており、変態はしない動物でございます。

また、あまりそのイメージはないかもですが、カメはウロコを持っており、これは両生類にはない特徴なんですね。他にも、カメはウミガメでもタマゴは陸上で生み落とし、そしてその卵には殻があります。

などということから、カメは爬虫類ということになります。

ヤモリとイモリって名前が似てるし、どっちもトカゲの仲間なの?

ヤモリとイモリというと、ヤモリは「家守」イモリは「井守」という風に家と井戸を守るという伝承があり、名前も似ていることから、どちらもトカゲの仲間という風に思われがちですが、イモリとヤモリは名前こそ似ているものの、全く別の分類の動物になるんですね。

ヤモリは一生陸上生活で、ウロコを有している

イモリは生涯のそのほとんどを水中ですごし、幼体は完全水中生活、ウロコがない

ということで、

  • ヤモリは爬虫類
  • イモリは両生類

という全く別の分類の動物になります。

イモリとサンショウウオは同じ種類なのか?

イモリとサンショウウオってその種類によっては本当によく似てるんですよね。先ほどご紹介した通り、どちらも両生類に属し、同じ有尾目に属する動物。

ですので、同じ・・・

といいたいところですが、詳しくは別種になります。

  • イモリは有尾目イモリ科
  • サンショウウオは有尾目サンショウウオ上科

にそれぞれ属しています。かなりザックリですが、いうなれば、犬と猫の違いのようなものですね。

このように、両生類は脊椎動物の中では、あまり目立たない存在ですが、とても魅力的で面白い特徴を兼ね備えた動物なんです。

最後に

いかがだったでしょう。今回は両生類とはいったいどんな動物なのか。といったところを分かりやすくご紹介してみました。こうやった改めて深ぼっていくと、かなり魅力的な動物といえますよね。

ただ、残念ながら、両生類はサンショウウオをはじめ、その多くが現在数を減らしつつあります。こういった生態も減少の原因の1つと考えられていますが、両生類たちが安心して生活できる環境を、私たち人間はしっかりと残していかねばですね。

では、今回はこの辺りで。今回も最後までお付き合いいただき、ありがとうございます。

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