こんにちは。えたばりゅです。
こちらでは、日本に住む固有種(亜種含む)の甲殻類、エビ目(十脚目)の仲間、その中でも「エビ亜目(抱卵亜目)」に属する仲間(エビ、ヤドカリ、カニ)をご紹介しております。
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日本固有種の動物たちエビ目(十脚目)エビ亜目(抱卵亜目)編
レッドリスト区分については環境省が定める区分に則り掲載しておりますので、IUCN(国際自然保護連合)が定める区分とは相違がある場合があります。
また「【-】(ランク外、未評価)」に分類されている種においても、その多くの種が各地域別では準絶滅危惧以上の懸念があります。
詳しくは環境省が発信している日本のレッドデータ検索システムをご覧ください.
保全状況の区分けカテゴリに関する詳細はこちらでお伝えしております。
IUCN(国際自然保護連合)が定める保全状況の種類を分かりやすくご紹介
尚、種別の生息地につきましては、例外を除き、自然分布の地域を掲載しておりますので、現在生息地ではあるものの、人為的要素が絡む地域などは記載していない場合があります。
日本の固有種【エビ目(十脚目)エビ亜目(抱卵亜目)コエビ下目(短尾下目)ヌマエビ上科】
※沖縄に生息している、「オオバヌマエビ(Caridina macrodentata)」、「ガマヌマエビ(Caridina okinawa)」、「クラヤミヌマエビ(Caridina sp. )」、「ミヤコヌマエビ(Caridina sp. )」については、現在調査中。
ヌマエビ科ヌマエビ亜科
オガサワラヌマエビ【小笠原沼蝦】(Paratya boninensis)
- 体長:約2cm
- 生息地:東京都小笠原諸島(父島、母島)
- 環境省が定める保全状況:CR+EN(絶滅危惧 Ⅰ類)
ヌカエビ【糠蝦】(Paratya improvisa)
- 体長:約3cm
- 生息地:東北地方から近畿地方にかけて
- 環境省が定める保全状況:【-】
ヌマエビ科ヒメヌマエビ亜科
イリオモテヌマエビ【西表沼蝦】(Neocaridina iriomotensis)
- 体長:約2cm
- 生息地:沖縄県西表島
- 環境省が定める保全状況:NT(準絶滅危惧)
イシガキヌマエビ【石垣沼蝦】(Neocaridina ishigakiensis )
- 体長:約2cm
- 生息地:沖縄県石垣島
- 環境省が定める保全状況:VU(絶滅危惧 Ⅱ類)
日本の固有種【エビ目(十脚目)エビ亜目(抱卵亜目)コエビ下目(短尾下目)テナガエビ上科】
※沖縄に生息している、「チュラテナガエビ(Macrobrachium sp.)」については、現在調査中。
テナガエビ科テナガエビ亜科テナガエビ属
ショキタテナガエビ(Macrobrachium shokitai)
- 体長:約5cm
- 生息地:沖縄県西表島
- 環境省が定める保全状況:NT(準絶滅危惧)
ウリガーテナガエビ(Macrobrachium miyakoense)
- 体長:約3cm
- 生息地:沖縄県宮古島(本当にも生息の可能性)
- 環境省が定める保全状況:VU(絶滅危惧 Ⅱ類)
テナガエビ科テナガエビ亜科スジエビ属
オガサワラコテナガエビ【小笠原小手長蝦】(Palaemon ogasawaraensis)
- 体長:約5cm
- 生息地:東京都小笠原諸島汽水域
- 環境省が定める保全状況:VU(絶滅危惧 Ⅱ類)
日本の固有種【エビ目(十脚目)エビ亜目(抱卵亜目)ザリガニ下目(短尾下目)】
アカザエビ上科アカザエビ科
アカザエビ【藜海老】別名:テナガエビ(Metanephrops japonicus)
- 体長:約20cm
- 英名:Japanese lobster
- 生息地:千葉県から日向灘にかけての太平洋沿岸地帯
- 環境省が定める保全状況:【-】
アメリカザリガニ科アジアザリガニ属
ニホンザリガニ 別名:ヤマトザリガニ(Cambaroides japonicus)
- 体長:約5cm
- 英名:Japanese crayfish、Zarigani
- 生息地:北海道、青森県、秋田県、岩手県
- 環境省が定める保全状況:VU(絶滅危惧 Ⅱ類)
日本の固有種【エビ目(十脚目)エビ亜目(抱卵亜目)アナジャコ下目(短尾下目)アナジャコ上科】
アナジャコ科
※ナルトアナジャコ(Austinogebia narutensis)、コブシアナジャコ(Upogebia sakaii)、バルスアナジャコ(Upogebia issaeffi)、イバラアナジャコ(Upogebia saigusai)については調査中。
ヨコヤアナジャコ(Upogebia yokoyai)
- 体長:約5cm
- 生息地:青森県から沖縄県八重山諸島にかけて
- 環境省が定める保全状況:【-】
イリオモテアナジャコ【西表穴蝦蛄】(Upogebia iriomotensis)
- 体長:約5cm
- 生息地:沖縄県西表島
- 環境省が定める保全状況:【-】
ミヤケアナジャコ【三宅穴蝦蛄】(Upogebia miyakei)
- 体長:約3cm
- 生息地:沖縄県石垣島、西表島
- 環境省が定める保全状況:【-】
トゲユビアナジャコ【棘指穴蝦蛄】(Upogebia spinidactylus)
- 体長:約5cm
- 生息地:沖縄県西表島
- 環境省が定める保全状況:【-】
日本の固有種【エビ目(十脚目)エビ亜目(抱卵亜目)アナエビ下目】
スナモグリ科
オトヒメスナモグリ【乙姫砂潜】(Calliaxina sakai)
- 体長:約4cm
- 生息地:熊本県、沖縄県本島、西表島
- 環境省が定める保全状況:【-】
トゲオスナモグリ【棘尾砂潜】(Calliaxina spinicauda)
- 体長:約3cm
- 生息地:沖縄県本島
- 環境省が定める保全状況:【-】
オトヒメスナモグリ【乙姫砂潜】(Calliaxina sakai)
- 体長:約4cm
- 生息地:熊本県、沖縄県本島、西表島
- 環境省が定める保全状況:【-】
トゲオスナモグリ【棘尾砂潜】(Calliaxina spinicauda)
- 体長:約3cm
- 生息地:沖縄県本島
- 環境省が定める保全状況:【-】
日本の固有種【エビ目(十脚目)エビ亜目(抱卵亜目)ヤドカリ下目(異尾下目)】
ヤドカリ上科ホンヤドカリ科
ホシゾラホンヤドカリ【星空本宿借、星空本寄居虫】(Calliaxina spinicauda)
- 甲長:約1cm
- 生息地:房総半島近郊から九州天草諸島にかけての太平洋沿岸地帯
- 環境省が定める保全状況:【-】
ヨモギホンヤドカリ【蓬本宿借、蓬本寄居虫】(Pagurus nigrofascia)
- 甲長:約1cm
- 生息地:北海道から九州にかけての一部地域(函館、千葉県、能登半島、大阪湾、天草、博多湾など)
- 環境省が定める保全状況:NT(準絶滅危惧)
ヤドカリ上科オカヤドカリ科
ムラサキオカヤドカリ【紫丘宿借、紫丘寄居虫】(Calliaxina spinicauda)
- 甲長:約1cm
- 生息地:東京都小笠原諸島、沖縄県
- 環境省が定める保全状況:【-】
日本の固有種【エビ目(十脚目)エビ亜目(抱卵亜目)カニ下目(短尾下目)サワガニ科】
サワガニ属
サワガニ【沢蟹】(Geothelphusa dehaani)
- 体長:約4cm
- 英名:Japanese Freshwater Crab
- 生息地:青森県から鹿児島県トカラ列島中ノ島にかけて
- 環境省が定める保全状況:【-】
ミカゲサワガニ 【御影沢蟹】(Geothelphusa exigua)
- 甲羅幅:約4cm
- 生息地:鹿児島県大隅半島
- 環境省が定める保全状況:NT(準絶滅危惧)
リュウキュウサワガニ【琉球沢蟹】(Geothelphusa obtusipes)
- 甲羅幅:約4cm
- 生息地:鹿児島県奄美大島
- 環境省が定める保全状況:NT(準絶滅危惧)
サカモトサワガニ (Geothelphusa sakamotoana)
- 甲羅幅:約4cm
- 生息地:鹿児島県奄美大島、徳之島、沖縄県本島
- 環境省が定める保全状況:NT(準絶滅危惧)
センカクサワガニ 【尖閣沢蟹】(Geothelphusa shokitai)
- 甲羅幅:約3cm
- 生息地:沖縄県尖閣魚釣島
- 環境省が定める保全状況:CR+EN(絶滅危惧 Ⅰ類)
- アラモトサワガニ(Geothelphusa aramotoi)
- 甲羅幅:約3cm
- 生息地:沖縄本島
- 環境省が定める保全状況:VU(絶滅危惧 Ⅱ類)
ヒメユリサワガニ【姫百合沢蟹】(Geothelphusa tenuimana)
- 甲羅幅:約4cm
- 生息地:沖縄本島
- 環境省が定める保全状況:CR+EN(絶滅危惧 Ⅰ類)
ミヤコサワガニ 【宮古沢蟹】(Geothelphusa miyakoensis)
- 甲羅幅:約3cm
- 生息地:沖縄県宮古島
- 環境省が定める保全状況:CR+EN(絶滅危惧 Ⅰ類)
ケラマサワガニ【慶良間沢蟹】(Geothelphusa amagui)
- 甲羅幅:約4cm
- 生息地:沖縄県慶良間諸島
- 環境省が定める保全状況:NT(準絶滅危惧)
ミネイサワガニ(Geothelphusa minei)
- 甲羅幅:約4.5cm
- 生息地:沖縄県石垣島、西表島
- 環境省が定める保全状況:NT(準絶滅危惧)
カッショクサワガニ【褐色沢蟹】(Geothelphusa marginata fulva)
- 甲羅幅:約4cm
- 生息地:沖縄県西表島
- 環境省が定める保全状況:NT(準絶滅危惧)
ムラサキサワガニ【紫沢蟹】(Geothelphusa marginata marginata)
- 甲羅幅:約3.5cm
- 生息地:沖縄県石垣島
- 環境省が定める保全状況:NT(準絶滅危惧)
トカシキオオサワガニ【渡嘉敷大沢蟹】(Geothelphusa levicervix)
- 甲羅幅:約6cm
- 生息地:沖縄県渡嘉敷島
- 環境省が定める保全状況:CR+EN(絶滅危惧 Ⅰ類)
オキナワオオサワガニ 【沖縄大沢蟹】(Geothelphusa grandiovata)
- 甲羅幅:約6cm
- 生息地:沖縄県本島
- 環境省が定める保全状況:VU(絶滅危惧 Ⅱ類)
イヘヤオオサワガニ【伊平屋大沢蟹】(Geothelphusa iheya)
- 甲羅幅:約4.5cm
- 生息地:沖縄県伊平屋島
- 環境省が定める保全状況:VU(絶滅危惧 Ⅱ類)
クメジマオオサワガニ【久米島大沢蟹】(Geothelphusa kumejima)
- 甲羅幅:約4.5cm
- 生息地:沖縄県久米島
- 環境省が定める保全状況:VU(絶滅危惧 Ⅱ類)
ヤエヤマサワガニ【八重山沢蟹】別名:ヤエヤマヤマガニ(Ryukyum yaeyamense)
- 甲羅幅:約5cm
- 生息地:沖縄県石垣島、西表島
- 環境省が定める保全状況:NT(準絶滅危惧)
カクレサワガニ(Amamiku occulta)
- 甲羅幅:1.5cm
- 生息地:渡嘉敷島
- 環境省が定める保全状況:CR+EN(絶滅危惧 Ⅰ類)
オキナワミナミサワガニ【沖縄南沢蟹】(Candidiopotamon okinawense)
- 甲羅幅:4cm
- 生息地:沖縄県渡嘉敷島
- 環境省が定める保全状況:NT(準絶滅危惧)
トカシキミナミサワガニ【渡嘉敷南沢蟹】(Candidiopotamon tokashikense)
- 甲羅幅:4cm
- 生息地:沖縄県渡嘉敷島
- 環境省が定める保全状況:VU(絶滅危惧 Ⅱ類)
クメジマミナミサワガニ【久米島南沢蟹】(Candidiopotamon kumejimense)
- 甲羅幅:4cm
- 生息地:沖縄県渡嘉敷島
- 環境省が定める保全状況:VU(絶滅危惧 Ⅱ類)
日本の固有種【エビ目(十脚目)エビ亜目(抱卵亜目)カニ下目(短尾下目)イワガニ上科】
モクズガニ属
オガサワラモクズガニ【小笠原藻屑蟹】(Eriocheir ogasawaraensis)
- 甲羅幅:約8cm
- 生息地:東京都小笠原諸島(父島、母島、兄島、弟島)
- 環境省が定める保全状況:VU(絶滅危惧 Ⅱ類)
ドウクツモクズガニ【洞窟藻屑蟹】(Orcovita miruku)
- 甲羅幅:約2cm
- 生息地:沖縄県石垣島、波照間島
- 環境省が定める保全状況:DD(情報不足)
ロッカクイソガニ【六角磯蟹】(Otognathon uru)
- 甲羅幅:約0.4cm
- 生息地:沖縄県本島
- 環境省が定める保全状況:【-】
ケフサアシハラガニ(Parahelice davie)
- 甲羅幅:約1cm
- 生息地:沖縄県本島、石垣島
- 環境省が定める保全状況:【-】
ナダケフサアシハラガニ(Parahelice pilimana)
- 甲羅幅:約1cm
- 生息地:沖縄県石垣島
- 環境省が定める保全状況:【-】
アゴヒロカワガニ【顎広川蟹】(Ptychognathus altimanus)
- 1.7cm
- 和歌山県、鹿児島県奄美大島、屋久島、沖縄県島、石垣島、西表島など
- 環境省が定める保全状況:【-】
レンゲガニ【蓮華蟹】(Scutumara enodis)
- 0.5cm
- 沖縄県本島、石垣島、瀬底島
- 環境省が定める保全状況:【-】
ニセモクズガニ【偽藻屑蟹】(Utica gracilipes)
- 3.5cm
- 石垣島、西表島、宮古島、 久米島、屋久島
- -
日本の固有種【エビ目(十脚目)エビ亜目(抱卵亜目)カニ下目(短尾下目)イワガニ上科】
ベンケイガニ科アカテガニ属
リュウキュウアカテガニ【琉球赤手蟹】(Chiromantes ryukyuanum)
- 甲羅幅:3.5cm
- 生息地:鹿児島県奄美大島、加計呂麻島、沖縄県本島、西表島
- 環境省が定める保全状況:VU(絶滅危惧 Ⅱ類)
オカガニ科
ヘリトリオカガニ【縁取丘蟹】(Discoplax rotunda)
- 甲羅幅:6cm
- 生息地:東京都小笠原諸島、鹿児島県奄美大島、沖永良部島、沖縄県石垣島、大東諸島など
- 環境省が定める保全状況:NT(準絶滅危惧)
日本の固有種【エビ目(十脚目)エビ亜目(抱卵亜目)カニ下目(短尾下目)スナガニ上科】
スナガニ科シオマネキ属
オガサワラベニシオマネキ【小笠原紅潮招】(Paraleptuca boninensis)
- 甲羅幅:3.5cm
- 生息地:東京都小笠原父島の一部地域
- 環境省が定める保全状況:CR(絶滅危惧 ⅠA類)
ムツバアリアケガニ科
カワスナガニ【川砂蟹】(Deiratonotus japonicus)
- 甲羅幅:1cm
- 生息地:房総半島近郊から沖縄県本島にかけて
- 環境省が定める保全状況:NT(準絶滅危惧)
ヨウナシカワスナガニ(Moguai pyriforme)
- 甲羅幅:0.5cm
- 生息地:鹿児島県奄美大島、沖縄県本島
- 環境省が定める保全状況:NT(準絶滅危惧)
日本の固有種【エビ目(十脚目)エビ亜目(抱卵亜目)カニ下目(短尾下目)カクレガニ上科】
カクレガニ科
イリオモテヨコナガピンノ(Tetrias sp.)
- 甲羅幅:1.5cm
- 生息地:沖縄県西表島
- 環境省が定める保全状況:DD(情報不足)
日本の固有種【エビ目(十脚目)エビ亜目(抱卵)カニ下目(短尾下目)クモガニ上科】
ヤワラガニ科
ヤエヤマヤワラガニ(Neorhynchoplax yaeyamaensis)
- 甲羅幅:0.3」cm
- 生息地:沖縄県石垣島、西表島
- 環境省が定める保全状況:NT(準絶滅危惧)
こちらは随時更新中です。新しい発表や新しい種の発見、または種の追加があり次第アップさせていただきます。
カニ下目(短尾下目)の仲間たちは今回ご紹介した種の他にも多くの種、亜種が日本に生息しており、固有の種が生息している可能性があります。
新しい発見があり次第、追加掲載させていただきます。