世界の危険生物たち

ギュスターヴ 犠牲者300人超とも言われる巨大ワニの真相とその消息に迫る!

こんにちは。えたばりゅです。

今回は、ギュスターヴをご紹介しようと思います。そんな動物いたっけ。って思われているかもしれませんね。

確かにギュスターヴという種類の動物はいないんですが、こちらはある野生動物に付けられた個体名なんですね。その動物というのはナイルワニ。他にも多くのナイルワニがアフリカ暮らしている中、なんでギュスターヴにだけ個体名が付けられているのか。

それは、このギュスターヴというナイルワニがとんでもなく巨大で、ある恐ろしい云われがあることからなんです。その云われというのがですね、300を超えるとんでもない数の人を殺傷しているっていう何とも一個体の野生動物としてはにわかには信じられない話。

今回はこのギュスターヴという巨大ワニが、なぜこのように多数の人々を襲うようになったのか、そのあたりも含めて、ギュスターヴというナイルワニの姿に迫っていきたいと思います。

では、今回も最後までお付き合いいただき、ありがとうございます。

犠牲者300人超!?アフリカの超巨大ワニ「ギュスターヴ」に迫る

では、まずギュスターヴがナイルワニということで、ナイルワニのご紹介を軽くさせていたただくと、ナイルワニはワニ目クロコダイル科クロコダイル属に属するワニの仲間で、アフリカ大陸のサハラ砂漠と南端部以外に広く分布しています。また、海を挟んだマダガスカル島のアフリカ側に位置する西部でもその姿を見ることができます。

全長はメスで約3m、オスで約4m~5m、体重は約200~500kgほどと、ワニの中でも同じクロコダイル科に属するイリエワニと並んで、世界最大級の大きさを誇りっています。

食性は動物食、死んだ動物、生きた動物、選り好みせず、魚類やカメなど水生生物はもちろんのこと、水を飲むために岸辺に近づいてくる、ヌーやインパラ、シマウマ、鳥類など様々な種類の動物たちを獲物としています。

岸辺に近づいた動物を襲う際は、ゆっくりと水中から獲物に気付かれないよう、気配を殺して近づき、獲物が射程距離に入ったら、強靭な尻尾から繰り出される爆発的瞬発力を生かして、獲物に襲い掛かり、水中へと引きずり込むんですね。

こちらは、ナイルワニが獲物を襲う姿を収めた映像。野生動物が捕食される内容を含みますので、苦手な方は十分ご注意ください。

いかがでしょう。いきなり飛び出してくるんで、獲物からしてみれば本当にこの上ない恐怖ですよね。ここに映っているナイルワニたちもその巨大さが際立って見えるかと思いますが、ギュスターヴはこれをはるかに凌ぐ巨体を持っていると考えられているんです。

超巨大ナイルワニ!ギュスターヴの大きさは平均的なメスのナイルワニの2倍!

 

アフリカには数多のナイルワニたちが暮らしている中、ギュスターヴにだけ個体名が付いているのには、その巨大さが1つの理由なんですが、ギュスターヴの巨体は他のナイルワニたちが子ワニに見えるほど巨大だといわれておりましてですね。

その全長は、推測ながら、6mを超えるといわれており、体重は約900kg~1tに上るだろうと推察されているんですね。全長や体重が推測の域を出ないのは、ギュスターヴは未だかつて人間によって捕獲されたことはなく、正確な計測が成されていないからなんです。

ただ、目撃者やギュスターヴを目にしたことがある研究者によると、他のワニが小さく見えるほどの巨体を誇っているのは紛れもない事実で、もし6m超という数字が正確なものであれば、平均的なメスの成獣の約2倍、オスのワニの平均的な成獣の体長と比較しても、なんと1.5倍もの巨体ということになります。

また、体長が大きくなるほど、体重は増えていきますので、おそらくではありますが、見た目的には10mといっても過言ではないようなメガトンインパクトを持っていることが想像できます。

そして、ギュスターヴには私たち人間にとって、とても恐ろしい数字を持っている可能性があるんです。

ギュスターヴに殺傷された犠牲者の数は何と300人超!?

そうなんです。元々、ナイルワニは地域によって個体差はありますが、攻撃的な性格をしており、人を襲うことで知られています。

そんな中でも、ギュスターヴに襲われた犠牲者の数はケタ違いで、なんと300人を超えるとの見解も示されているんです。ギュスターヴは他のナイルワニでは成しえないような大きな獲物である馬やスイギュウなども、単体で水中に引きずり込むことが可能といわれているので、水辺にいる人間を水中に引きずり込むことなど造作もない事ではありますが、この数字には他のナイルワニによる犠牲者の数も含まれている可能性があります。

ただ、200人が他のワニによるものと仮定しても、ギュスターヴ単体による犠牲者は100人ということになりますので、ギュスターヴの恐ろしさが垣間見える数字といえそうです。

ギュスターヴが人を襲うようになった理由

とはいえ、ナイルワニはじめ、ワニたちは警戒心が非常に強く、普段は人間を避ける傾向があるんですね。そんな中、ギュスターヴがなぜ、人を襲うようになり、結果として推察ではあるものの、100人を超える犠牲者を出すようにまでなってしまったのか。

それには、現在ある2つの理由が考えられているんです。

1つはギュスターヴの巨体が災いしたこと。あまりにも、巨大に成長したため、体重も増えたせいで他のワニたちよりも俊敏さで劣るようになってしまい、逃げ足の速い野生動物たちを狩ることができなくなってしまったことから、逃げ足も遅く、気配察知能力の低い人間を襲うようになったという理由。

もう1つは、悲しいかな、戦争の影響があるとされているんですね。ギュスターヴが生息するブルンジのタンガニーカ湖周辺では、内戦が絶えず、戦争によって命を落とした犠牲者が川や湖のほとりに放置されることも多々あったとされています。

ギュスターヴはそんな戦争による犠牲者を食べているうち、人間を獲物対象として認識し、襲うようになったという理由です。

犠牲者を食べたからといって、それがきっかけとなり、果たして生きている人間を率先して襲うようになるのか・・・そのあたりには疑問が残るものの、もし後者であるならば、戦争による負の副産物がギュスターヴをマンイーターに変貌させてしまったことになりますよね。不謹慎な例えを敢えてするのであれば、そこに遺体があれば、ナイルワニはじめ、野生動物たちにとっては、シマウマやヌーのような獲物も人間も同じことで、自らの命を長らえさせる糧としてみるのは当然のことですもんね。

ここで、ナイルの殺人巨大ワニ、ギュスターヴと思しき個体を撮影した動画がありましたので、一応リンクをご紹介しておきます。

もしこれが、ギュスターヴとすれば、噂通りの巨大さ。そうでないとしても、成獣のカバと大差ない・・・いや、カバよりも大きく見えますので、ギュスターヴに勝るとも劣らない巨大ワニが生息しているといえそうです。

ギュズターヴは果たして生きているのか 生存説と死亡説

これだけ大きなナイルワニですので、年齢はかなり重ねているとされ、推定で約80歳あまりとされています。ワニの仲間は長命なことで知られていて、厳しい自然界を生き抜き、順当に年を重ねれば100歳を超えることもあると言われておりますが、これだけの巨躯で動きも他のワニよりも鈍くなってしまっていることから、死亡説もささやかれていました。実際に2008年からは、ぱったりとその消息が途絶えてしまっていたんですね。ですが、2015年に水牛を襲っている巨大なワニが目撃されました。

これがギュズターヴであれば、まだ生存している可能性もありますが、これ以降、またその消息は途絶えてしまっているんですね。これだけ大きなワニですので、日光浴をしていれば、かなり目立つと思うのですが、なかなか姿を見せないとなると、その消息が気になってしまいますよね。

一説によると、2019年とある記者の取材旅行でギュスターヴは死亡したという話を耳にしますが、ギュスターヴが死亡した経緯、もしハンティングされたのであればハンティングした人物の名前、写真画像など死亡を立証するものが一切ないため、死亡説も確証には至らず、その存在はその巨体に似合わず霧に隠れた状態となっております。

老練になるほど、警戒心も強くなるので、まだひっそりと人目のつかない場所で王者として君臨しているのか、はたまた・・・

また名前が付き、これだけの逸話のあるワニですので、ギュスターヴを題材にした映画もリリースされています。

最後に

いかがだったでしょう。今回はアフリカのブルンジに生息する超巨大ワニ、ギュスターヴをご紹介させていただきました。野生動物においては、非常に珍しい個体名までついた巨大ワニの消息は、ブルンジの大地のみが知るというところですね。では、今回はこの辺りで。今回も最後までお付き合いいただき、ありがとうございます。

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