魅惑の野生動物たち

アメリカワシミミズク 生息地で唯一スカンクを獲物とする捕食者

こんにちは。えたばりゅです。

今回は、ワシミミズクの仲間、アメリカワシミミズクにスポットを当てて、その魅力をご紹介していこうと思います。アメリカワシミミズクはアメリカの森に棲んでいる、フクロウの一種なんですが、実は他のフクロウとたちと同じく、優れた捕食者であり、グリズリーやシンリンオオカミ、ピューマといったその地を代表するような捕食者も二の足を踏む、あの鉄壁の防御手段を持つ動物をも獲物にしているんですね。

ではでは、そのあたりも踏まえつつ、アメリカワシミミズクの魅力と生態に迫っていきましょう。

アメリカワシミミズク 隠密戦法でスカンクをも捕食!

アメリカワシミミズクは英名を「Great Honed owl」、学名を「Bubo virginianus」という、フクロウ目フクロウ科ワシミミズク属に属するフクロウの仲間で、北米大陸から南米大陸にかけて幅広く生息しており、生息地によっていくつかの亜種に分かれております。

「ミミズク」の名前の通り、ワシミミズクも頭部に耳のような羽毛、「羽角」を持っているのが特徴で、この羽角がどこか戦闘的というか、そのフォルムの性格を一層際立たせておりますね。

アメリカワシミミズクが属するワシミミズク属のフクロウは、けっこう世界的に見ても広く生息している種で、アメリカ、ユーラシア大陸、アフリカ大陸と、その生息地はかなり幅広くてですね。日本でも北海道で、シマフクロウ(シマフクロウ属に属する説もあり)が生息している他、ごくごく少数ですがワシミミズクも北海道北部で生息が確認されております。

そんな世界中に仲間が暮らす、アメリカワシミミズクなんですが、やはりフクロウの仲間ということもあり、昼はもちろんのこと、夜の闇に紛れた隠密の狩りも得意としていて、超優れた捕食者なんですね。

ワシミミズクの獲物にはあのスカンクも!超優れたその狩りの手法

 

アメリカワシミミズクもその食性はやはり肉食性、森の木々から華麗に獲物を狩る捕食者で、その獲物にはリスやネズミといった小型哺乳類の他、他の鳥類も捕食し、自分の体重の何倍もある、アライグマやスカンクをも獲物としているんですね。

アメリカワシミミズクは翼開長約1.5m、体重は約1kgほどと、猛禽類としては中型程度の大きさなんですが、自分の体重の数倍もあるアライグマやスカンクを仕留めることが可能にしているのは、「ワシ」の名を冠している通り、その強烈なチカラが備わった足と、そこに生えている鉤爪。

この強靭な握力を生み出す足と鉤爪を使って、自分よりも大きく、体重もかなり重い動物をも獲物にすることを可能にしているんです。

こちらは、アメリカワシミミズクが闇夜に紛れて見事に狩りをする様子の動画。

※野生動物の狩りの様子が収められている動画です。苦手な方はご注意ください。

いかがでしょう?フクロウの仲間、特有の忍びの狩りともいえるその見事な狩りの手法が垣間見えますよね。獲物となってしまったネズミは強靭なアメリカワシミミズクの足に捕まるまで、自分が襲われていることには気づいていない様子でした。

それにしても、ネズミのように防御手段が少ない小さな動物ならいざ知らず、スカンクはグリズリーやハイイロオオカミ、ピューマといったアメリカを代表する超強力な捕食者も敬遠する、あの超絶強烈な防衛手段を持ってる動物。

そんなスカンクをこれらの捕食者たちよりもかなり小さなアメリカワシミミズクはどうやって仕留めているのか。

そのヒミツもやはり、このアメリカワシミミズクの狩りの手法にあるといえます。このようにアメリカワシミミズクは空から音もなく忍び寄ることが可能な為、さすがのスカンクも最終兵器であるガスを相手に浴びせる暇もなく、気づいたときにはその鋭い爪牙にやられてしまうというわけなんです。

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大型捕食動物でさえ敬遠する動物を捕食できる辺り、アメリカワシミミズクが捕食者としての優れた能力を持っていることがよくわかりますよね。

最後に

いかがだったでしょう。今回はアメリカの夜を支配する隠密の捕食者アメリカ和ミミズクをご紹介させていただきました。日本のシマフクロウとは違って、アメリカワシミミズクの生息数は現在のところ安定しているようですので、もしかするとアメリカに行く機会があれば目にすることができるかもしれませんね。

ではでは、今回はこの辺りで。今回も最後までお付き合いいただき、ありがとうございます。

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