こんにちは。えたばりゅです。
今回は自然界に暮らすにもかかわらず、自己の姿を認識している、いわゆる自己認知が確認されているとされている動物たちをご紹介したいと思います。どういった動物たちが己の姿を認知しているのか、中には超意外な動物たちもおりますので、是非ぜひ今回も最後までお付き合いいただけましたらと思います。
驚異!自然界で自身の姿を認識している自己認知の可能性が確認されている動物たち
自身の姿がどんな姿をしているか、それを認識していることは、現代に暮らす私たち人間にとってはそんなに難しいものではないのかもしれませんが、自然界に暮らす動物たちにはなかなかそうはいかないものでして、というのも、ご想像の通り、自然界には鏡などの自身の姿を映し出すものがほとんどなく、自分がどういった姿をしているのか、知る手立てがほとんどないんですね。
なので、多くの動物たちは自分の姿がどんな姿をしているか、認識していない。というのが一般的な認識でした。
こういったところに、疑問を感じたのがかの有名な、チャールズ・ダーウィン。
彼は、ロンドンの動物園を訪れた際、オラウータンが自身の姿が映し出されている鏡の前に立っているときのしぐさなどを鑑み、ひょっとするとこのオラウータンは自分の姿が認識できているかもしれない。
と感じたそうです。
こういったこともあり、動物たちが自分の姿を認識しているか、それを確認するために最初に生まれたのがミラーテストという手法。
ミラーテストとはザックリ説明すると、鏡を見たことがない動物たちの前に鏡を置いてどういった反応をするのか、調べる実験で、鏡を見た時のその動物たちのしぐさで自己認知の有無を調べるものなんです。
例えば、鏡を見て威嚇をしたり、攻撃したり、驚いて逃げるといったしぐさをすると、その動物は自己の姿の認識はしていない可能性が高い。
ってな感じです。
ただ、野生動物たちの習性などを鑑みると、その種によっては他の個体との出会い頭の接触は自身の身の安全が脅かされることも多々あるため、いかに自身の姿とは言え、普段鏡などない環境下で、その姿が急に目の前に現れると反射的に上記のような行動に移る可能性が高いなど、様々な問題点があるので、現在では別のベクトルから自己認知を調べる嗅覚自己認知テストなども用いられ、様々な種類の動物たちがこの自己認識の有無が試されてきました。
ミラーテストのように、そのテストの整合性に懸念点があることから、この実験結果も確実なものではないにしろ、こういった実験での観察の結果、あくまで可能性の域ではあるものの、自己の姿を認識できているとされる動物たちもいることが分かってきたんですね。
自身の姿が認識できている可能性がある動物たち
冒頭でも少し申し上げたのですが、
- 幼少の頃より鏡などに触れ、自身の姿が認識できる環境下で育ってきたこと
- ヒトという種が生まれて以来、脳を発達させる進化を行ってきたこと
などの理由から、自分の姿を認識しているっていうのは、そんなに不思議なことではないのですが、自然下で暮らす野生動物たちはそうではありません。でも、自分の姿を認識しているかもしれない動物たちも少なからずいるんです。様々な手法での自己認知に関する調査の結果、自己認知をしている可能性がある人間以外の動物たちは
- ボルネオオランウータン
- ボノボ(ピグミーチンパンジー)
- チンパンジー
- ゴリラ
- アカゲザル
- テナガザル
- アジアゾウ
- ブタ
- シャチ
- オキゴンドウ
- ハンドウイルカ
- カササギ
- ハト
- オニイトマキエイ
- ホンソメワケベラ
といった動物たち。もちろん、すべての動物たちが調査されたというわけではなく、この動物たちも環境や個体差もあり、自己認識の確実性が絶対的なものではありませんが、普段自分の姿を見ることがない環境にもかかわらず、こういった認識の可能性があるってのは本当に驚嘆という感じですよね。
最後に
いかがだったでしょう。今回は自分の姿がどのような姿なのか、認識できている可能性がある動物たちをご紹介してみました。やっぱりね。っていう動物から、え・・・マジで!?っていうような意外な動物たちもいたのではないでしょうか。
ミラーテストはその手法手段によってはその動物に麻酔をかけることもある故、個人的にはあまり好きではないのですが、他の動物たちの身の安全が保障される手法がどんどん開発されるであれば、どういった動物たちが自己認識ができている可能性があるのか、このあたりは今後の結果が楽しみなところでもあります。
ではでは、今回はこのあたりで。今回も最後までお付き合いいただき、ありがとうございます。