世界の危険生物たち

油断禁物!アフリカ大陸に生息する超キケンな5種の草食動物たち

こんにちは。えたばりゅです。

こちらでは世界に住む危険な動物たちをご紹介しております。世界には日本では考えられないほど、危険な動物たちが暮らしているものでして、その恐ろしさたるや、万が一日本で見つかったらまず大混乱を免れないような動物たちでございます。

今回はアフリカ大陸に生息する超キケンな野生動物たちを草食動物を5種厳選してお伝えさせていただきたいと思います。中には意外性に富むもの、隠れた実力者も登場しますので、ぜひ今回も最後までお付き合いいただけましたら幸いです。

油断禁物!アフリカ大陸に生息する超キケンな草食動物厳選5種

草食動物といえば、その名の通り主に草や木の葉など植物を食べている動物たちの総称で、そのイメージは、大人しくて人が近寄っても大丈夫全然ウェルカム的な感じがしますよね。

しかしながら、ココは母なる大地アフリカ。

草や木を食べて生活している草食動物たちとは言え、その中には気性が荒く、ライオンやヒョウ、ワニなどの屈強な肉食動物さえ、時には返り討ちにする荒ぶる者がいたりするんです。ではでは、早速そんなアフリカにすむ超キケンな草食動物たちをご紹介していきましょう。

アフリカに生息する超キケンな草食動物1.アフリカスイギュウ

ではまず、トップバッター、アフリカスイギュウのご紹介から行きましょう。

アフリカスイギュウはウシ科アフリカスイギュウ属に属するウシの仲間で、主にアフリカ大陸の中部から南部にかけて生息しております。スイギュウというと、沖縄でも荷車を引いて人の仕事の手伝いをしてくれております故、そのイメージはどこか、のどかでのんびりしたイメージがありますが、アフリカスイギュウの別名はバッファロー、もしくはアフリカバッファロー。

この別名を聞くとなんか途端にかなり気性が荒い気がしてくるでしょ。

この別名の通り、アフリカスイギュウの気性はかなり荒ぶっており、一説ではアフリカに訪れたハンターを一番返り討ちにしている草食動物ともいわれております。ウシの仲間にたがわず、その体も大きく、オスの体重は時に1tにも迫るほど。もちろん四足歩行の動物ですが、その体高は日本人男性の平均的身長くらいあり、体長は大きい個体で3mを超えることもあるんです。

天敵はアフリカの頂点にして、百獣の王ライオン、そして水辺の殺し屋ナイルワニが主に挙げられますが、その屈強な巨体と頭に生えた頑丈で鋭い角を武器に、これらの肉食動物を返り討ちにしてしまうことも多々あるんですね。

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アフリカに生息する超キケンな草食動物2.サイ

アフリカで角を持つ動物のイメージといえば、アフリカスイギュウ以上といっても過言ではないのが、サイ。

アフリカにはシロサイとクロサイという2種類のサイが生息していて、その頭部には2本の鋭い角が生えているんですが、特にシロサイの角は非常に長く、長いほうの角は時に1.6mにもなることがあります。そしてその体長は約4m、体重は3.5tを超えることもあり、先にご紹介したアフリカスイギュウ以上の巨体を誇っているんですね。

これより少し小さなクロサイもその体長は3mほどに成長します。

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【超絶シュール!】シロサイとクロサイの名前の由来は勘違いが起源!?

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これだけの巨体に加え、その頭部には鋭く巨大な角、そしてその皮膚も分厚く、ライオンの爪や牙も通りにくいんですね。なのでいかなライオンでも、成長しきった成獣のサイはめったなことでは襲うことはないんです。

サイはアフリカスイギュウほど、その性格が荒いわけではありませんが、巨体から繰り出すその突進力は凄まじく、巨体に似合わずと申しますか、走るスピードも約50km/hにもなります。加えて、目があまりよくないので、少しでも不穏な気配があれば脅威とみなし、対象めがけて突進してくることがあるんですね。

その威力は車さえひっくり返すほどの破壊力。

故に私たち脆弱な人間が食らえばひとたまりもなくやられてしまうというわけなんです。

アフリカに生息する超キケンな草食動物3.キリン

今回ご紹介する中では、一番危険という言葉に遠いといっても過言ではないキリンなんですが、今回はそのラインナップに加えさせていただきました。キリンは現生陸上動物の中では一番背の高い動物と知られていて、その背の高さは大きいオスで5mを超えることがあります。

その高さを生かして、高いところにある木の葉を食べていて、その性格も今回ご紹介している動物たちの中では、穏やかと言える性格をしております。ただ、その長い脚から繰り出されるキック力は凄まじいものがあり、自らを襲おうと近づいてきたライオンが蹴り殺されることがあるんですね。

また、繁殖期にはオス同士がその優劣を巡って、首をぶつけ合うことがあるんですが、この威力も相当なもので、その当たり所によっては相手のキリンが失神してしまうほどの威力を誇っております。

キリンは積極的に人間を襲うことはありませんが、近づきすぎると、不穏で得体のしれないモノと判断されて、強烈なキックや首の一撃を繰り出されることがあります。

アフリカに生息する超キケンな草食動物4.カバ

以前はのんびりしたイメージの筆頭的動物でしたが、最近ではその荒ぶる性格が少しずつ認知されるようになってきたのではないでしょうか。穏やかであくびを頻繁にしているイメージがあるカバですが、その気性・・・と言いますか、縄張り意識が非常に高く、群れに属するカバ以外が入ってくると、積極的に排除しようとするんですね。

それは、他の種類の動物たちにも向けられて、人間も例外ではありません。

現地では誤ってカバの縄張りに入った人たちがカバに襲われ、船を転覆させられた挙句、咬み殺されたり溺死させられたりする事件も起こっており、一説では蚊やダニを除くと、アフリカで一番人を殺傷している野生動物は、ライオンでもヒョウでも、ワニでもなく、カバという説もあるんですね。

カバは草食動物ではあるものの、その犬歯は非常に鋭く一生伸び続ける特性を持っているんですね。伸びたところに上下の犬歯が摺り合わされて常に鋭いという肉食動物顔負けの状態を備えており、その咬合力も強力。大きなスイカでもその犬歯なしであごの力のみで粉砕できるほど。

カバからしてみれば、スイカも人間で例えるところの、ミニトマトを食べるようなものといったところでしょうか。

先ほどのんびりイメージとして挙げたカバのあくびですが、実はあれは、眠たいからあくびをしているのではなくて、威嚇要素を持っていて、巨大な口を目いっぱい開けて、その中に潜んでいる鋭く巨大な犬歯を見せつけているんです。

~カバの荒ぶる性格と巨大な牙を持つその理由をタップリ綴った記事はこちら~

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数少ない天敵にライオンやナイルワニが挙げられますが、逆に返り討ちにすることも多々あり、ワニが成獣のカバを襲うことはほとんどありません。

アフリカに生息する超キケンな草食動物4.アフリカゾウ

ではいよいよ最後の動物のご紹介ですが、やはりトリを飾るのはアフリカゾウを置いて、他にはないでしょう。

アフリカゾウは、現生動物の中では最大の陸上生物として知られ、その体長は約5m、体高約4m、体重は最大で10tにも及ぶことがあり、その牙の長さは最大で3.5mに達することがあります。

ゾウは大別してアフリカゾウ系とアジアゾウ系に分けられますが、アジアゾウよりもその性格は荒い傾向があり、アジアゾウも危険なものの、人との共同生活は可能で、アジアゾウの生息圏では、アジアゾウが人の仕事の手伝いをしてくれている姿が、時々メディアでもクローズアップされていますが、アフリカゾウはこういったことは難しく、人には慣れにくい性格をしております。

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特に繁殖期を迎え、マストという状態に入ったオスのゾウは非常に危険で、ホホのあたりからマスト液という液体が分泌され始めるのですが、この時期は平常時にも増して攻撃的になることが知られていて、現地では、マストに入ったアフリカゾウの攻撃を受け、シロサイが殺されてしまう事件も発生しているんですね。

この事件は不幸な複合的要素が絡み合って重なった非常に残念な事件であるとされているものの、陸上で2番目に巨大で巨大な角を持つシロサイでさえこの状態ですので、私たち人間などひとたまりもないといえますよね。

最後に

いかがだったでしょう。今回はアフリカに生息する超キケンな野生動物を草食動物にフォーカスし、5種厳選してご紹介させていただきました。今回ご紹介した動物たちはいずれも日本で特定動物に指定されていることから、その危険度がうかがい知れますよね。

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ただ、同時に今回ご紹介した動物たちは、いずれもその知名度に反比例するように、絶滅が危惧されている動物たちばかりで、ことシロサイの亜種であるキタシロサイに至っては、現状確認されているのは2頭のメスだけという、回復が実質不可能な状態に陥ってしまっている種もいるんです。

その原因は生息地の破壊やアフリカの近代化によるところもありますが、先進国の面白半分のハンティング、そして嗜好品作成のための牙や角を目的とした乱獲も非常に大きな要素を占めております。

こういった動物たちも危険的要素はある反面、自然界ではなくてなならない役割を担っている動物たちばかり。もしいなくなってしまうと、私たち人間にも重篤な影響を及ぼす可能性は大いにあり、それは日本に住む動物たちも決して例外ではありません。人も自然界の極々一部に生きる種の一環であり、その一部を破壊する、過剰反応を起こし、必要以上に駆除することによってそのしっぺ返しは必ず訪れるという認識を常に持ち、色眼鏡をかけずこういった動物たちの重要性を常に認識していかねばですよね。

ではでは、今回はこのあたりで。今回も最後までお付き合いいただき、ありがとうございます。

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